フランスワインなどでよく見かける「キュヴェ(cuvée)」または「キュベ」という言葉には、複数の意味があります。
フランス語である「キュヴェ(cuvée)」は、ワインの発酵槽(タンク)という意味の「キューブ(cuve)」から派生した言葉だと言われています。そして、それは一般的なワインとシャンパーニュでは、違う意味合いで使われます。
一般的なワインの場合、下記のような意味となります。
- 発酵槽(タンク)の中の発酵中のワイン
- 特別にブレンドされた良質なワイン
- 特別な畑で育ったぶどうや選果されたぶどうをつかったワイン
- 特別に仕込まれたワイン
少し分かりづらいですが、瓶詰め前〜瓶詰め後まで幅広く使われる言葉であるということです。そして、その多くの場合「良質なワイン」という意味合いで使われます。
また、シャンパーニュでは、4,000kgのぶどうから最初に絞った2050リットルの一番搾汁のことを「キュヴェ」、あるいは「テート・ド・キュヴェ(Tete de Cuvee)」と言います。
加えて、シャンパーニュにおける「プレステージ・キュヴェ」(英語)または、「キュヴェ・プレスティージュ」(フランス語)という呼び名は、各メゾンがそのブランドの名にかけてリリースする、最上級のものを指します。それらは主に、単一ヴィンテージのぶどうでつくられます。