NZ News & 雑学

サスティナブルブランドが30周年 環境保全先進国NZの取り組み

サスティナブルブランドが30周年 環境保全先進国NZの取り組み

環境保全先進国と言われるニュージーランドでは、再生可能エネルギーの活用、ごみの削減、野生動物の保護など、国をあげて様々な取り組みがおこなわれています。 またビジネス面でも、競争力を維持し、市場で生き残っていくだけでなく、現代においては、消費者だけでなくこの地球にとっても何かポジティブなことをしてこそ、ビジネスを持続させることができると、多くの企業が環境問題にも取り組んでいます。 エコストアが30周年 ニュージーランドが誇るNO.1の持続可能なブランドとして、世界的にも知名度が高いサスティナブルブランド・エコストアが30年周年を迎え、国営放送で特集が組まれました。 エコストアはマルコム・ランドさん、メラニー・ランドさんによって1993年に設立されました。1993年といえばまだ、人々の大半が”サスティナビリティ”という言葉を知らず、「環境に配慮した製品」が注目されるもっと前。その頃から人と環境の両方に配慮した洗剤や石鹸などを作り続けているブランドが、このエコストアなのです。 きっかけは、学校で清掃員として働いていたマルコムさんの祖母。いつも洗剤で手が荒れていた祖母をみて、もっと優しい製品が作れないのかと考えたそうです。 人々の健康を一番に考えた上で、家中が綺麗にできかつ、環境も守ることができる製品を届けることがエコストアのミッション。使い捨てのプラスチック容器を無くし、店舗での詰替えやボトルの回収、プラスチックのに変わるパッケージの開発など、様々な取り組みを行っています。 持続可能な航空燃料の開発 エア・ニュージーランドとニュージーランド政府は、Sustainable Aviation Fuel(SAF)の国内製造を実現する研究のために、共同でさらなる予算を投入することを発表しました。 Sustainable Aviation Fuel(SAF)とは、持続可能な航空燃料のこと。このSAF(サフ)は農林廃棄物、バイオマス由来原料、廃食用油、自治体・一般家庭からでる廃棄物などが原料。化石由来の原料を使用しないことで、二酸化炭素削減へ大きく貢献できると注目されています。 飛行機から出る二酸化炭素は、ありとあらゆる二酸化炭素排出量の2%から3%を占めているといわれ、削減は航空業界の大きな課題。気候変動は予想よりも速いスピードで進んでおり、早急な対応が求められているとして、ニュージーランド航空は約1.3億円、ニュージーランド政府は約65000万の追加予算を投入する予定です。 ビジター・エコノミーをサスティナブルに オークランド近郊にある人気観光地、ワインの島とも言われるワイヘキ島と、美しい原生林の遊歩道が楽しめるグレート・バリア島で、ビジター・エコノミーに関連するサービスを提供する事業者を対象に,サステナビリティ強化のための研修プログラムが開催されました。このプログラムは、文化面をサポートする行政機関や、環境省、経済産業省などの国の機関からも支援を受けています。 ビジター・エコノミーとは、いわゆる観光客だけでなく、友人、家族の訪問やビジネス目的など、ありとあらゆる理由でNZを訪れる人すべてを含む市場のこと。環境、そして地元、また天然資源への影響に配慮した市場の形成は、地元の事業者として不可欠。 ビジター・エコノミーで二酸化炭素排出量を削減し、気候変動への影響を軽減するために、事業者には研修プログラムを通じて様々な課題へ取り組む力をつけ、長期的に戦略的な取り組みが行える体制の構築が期待されています。 NZを訪れる人からも、よりサスティナブルなサービスを求められており、この取り組みは、継続的に国中で行われていくそうです。

天敵から鳥たちを守ろう 自然保護にAIが参戦

天敵から鳥たちを守ろう 自然保護にAIが参戦

  今年はAIが大きく取り上げられた年になりましたが、ニュージーランドの森林公園、国立公園等の環境保全地区を管理し、自然を守るためのありとあらゆる活動を行なっているDepartment of Conservation(自然保護局)も例外ではなく、AIを活用した鳥たちの保護に乗り出しています。 人間によって絶滅させられた鳥たち かつては哺乳類が存在せず、鳥たちの天国だったニュージーランド。ですが1200〜1300年代にポリネシアからマオリ族の祖先がニュージーランドに上陸。人間が住むようになって、森林伐採や鳥たちの乱獲が進みました。 そして1769年にイギリスから海軍士官であり海洋探検家であるキャプテン・ジェームス・クックがニュージーランドに到達、ヨーロッパからの移住が始まった際に、外来の鳥や鹿、山羊、豚、うさぎ、羊、ポッサムなどありとあらゆる哺乳類が持ち込まれました。 外敵がいなかったがために「飛ばない」鳥となった巨大な鳥、モアをはじめ、50種類もの鳥が絶滅したと言われています。 またニュージーランドを象徴する飛べない鳥・キウイや、同じく飛べないオウムのカカポなど、今も多くの鳥たちが絶滅の危機に瀕しています。 カカポはこんな鳥です。ずんぐりしていて可愛いですね。 AIが外敵を分析 鳥たちを外敵から守るため、クライストチャーチにある非営利団体、Cacophony Project(カコフォニー・プロジェクト)が、AIを活用して映像を分析するソフトウェアを開発しました。 “人間が長い時間、モニターの前に座って、カメラがとらえた映像をみて、「昨日の夜はポッサムが7匹、イタチが3匹写っていた」など、鳥たちに危険を及ぼす外敵の数を数える必要はありません、代わりにAIがやります。” とディレクターのヘリカーさん。 AIが森林の中に設置された赤外線サーモグラフィカメラの映像を分析し、写っている外敵の種類を判別、頭数を一つのレポートにまとめて出力。またAIが判別しきれなかった部分はアラートをだしてくれるので、人によるさらなる調査が行なえるという仕組み。 “2050年までに鳥たちの脅威となる外来種の駆除を行うという大きな目標を達成するには、いまからこのようなテクノロジーに投資していくことが不可欠です。常に新しい技術を投入していますが、映像分析など、毎日の単純作業はAIに向いています。” と環境省の担当もコメントしています。 現在はクライストチャーチ近辺で運用中ですが、今後は国中の森林監視カメラの映像分析に導入される見込みです。また、もっと小さくて安く、かつメンテナンスが少なくて済む高性能な赤外線カメラの開発も進んでいるそうです。カメラが自動的にクラウドに映像を送れるようにし、人間が頻繁に森林を巡回しなくてもいいようにするのが目標。 カコフォニー・プロジェクトは環境を守るためにさまざまなツールの開発をおこなっている団体。AIをいち早く導入し、外敵の監視だけでなく、鳥たちの鳴き声の分析なども進めているそうです。 カカポ、40年ぶりに本土へ 先日はカカポが40年ぶりに本土へ移動されたばかりなのです。 外敵から鳥たちを守るために、哺乳類が生息していないニュージーランドの離島に鳥たちの聖域が多くつくられています。そのうちの一つ、フェヌア・ホゥ/コッドフィッシュ島という離島から、カカポたちはニュージーランド航空の飛行機に乗って、クイーンズタウンからオークランドまで運ばれました。そして北島・ワイカト地方にある3,400万平方メートルの鳥の保護地区に、お引越し。 カカポは1995年にはたった51羽まで減少。そこから248羽まで数を増やすことに成功しています。 離島にいたカカポたちが、本土に定着できるかはまだまだ未知数ですが、本土での保護まで辿り着けたのは大きな成果です。 カカポはカモフラージュがとても上手なので、保護地区を訪れてもその姿を見ることは難しそう。ですが、その鳴き声が聞ける日は近いかもしれません。

政権交代なるか。ニュージーランド、最新の世論調査発表

政権交代なるか。ニュージーランド、最新の世論調査発表

総選挙を約3ヶ月後に控えたニュージーランドで、国民放送による最新の世論調査の結果が発表されました。 今年の初めに辞任をしたジャシンダ・アーダーン首相の後任として、ヒプキンズ現首相が党首を務める与党のLabour(労働党)と、政権交代を狙うNational(国民党)がせめぎ合っています。 政権交代はおきるのでしょうか・・・? 連立なら政権交代も? 最新の世論調査では、両政党とも前回から2%支持率をダウンさせ、国民党が35%、労働党が33%と、国民党がわずかにリードしています。 その他は、アクト党12%、グリーン党10%、NZファースト3%、マオリ党3%、トップ党2%となっています。 そして、この数字をそのまま議席に置き換えると、下の図のようになります。 全120議席のうち、国民党が46議席、労働党が43議席を獲得できることになりますが、両党ともに単独では過半数に届かず。 Act党と連立なら、国民党がかろうじて過半数を獲得できる、という状況。対する労働党は、グリーン党だけでなく、マオリ党も含めた連立としても、過半数には届きません。 また、2017年は国民党か労働党の支持者が全体の80%以上を占めていたのにもかかわらず、徐々に割合を減らし、今回の調査では70%にも満たない数字に。2大政党の支持から離れる人が増えているのも最近の傾向のようです。 首相は誰がいい? 首相の支持率は、党の支持率とは比例せず、現職で労働党党首のヒプキンス首相が24%で1位。国民党のクリストファー・ルクソン氏は20%に。 3位はアクト党のデービッド・シーモア党首で7%、4位はグリーン党のクロエ・スウヮブリック氏という結果でした。 ヒプキンス首相が就任した直後には、NZ北島を中心に大雨や大型サイクロンが各地を襲い、就任早々にその手腕が問われました。ヒプキンス首相の支持率は、一番高かった3月で27%。アーダーン前首相の在任中の最高支持率51%比べると、いまいち振るわない数字に留まっています。 とはいえ、国民党のルクソン氏の支持率も、政権交代に翳りを見せる数字と言えます。 国民党党首のクリストファー・ルクソン氏(左)と、副党首のニコラ・ウィリス氏。 日・NZ首脳会談 先週には初めて、NATO首脳会合が開催されたリトアニアにて、日本・ニュージーランド首脳会談が行われました。 その首脳会談に先駆けて、まずは日豪NZ韓首脳会合。 ヒプキンス首相は、オーストラリアのアルバニージー首相、韓国のソンニョル大統領、そして日本の岸田首相と共に、北朝鮮による弾道ミサイルの発射への抗議、自由で開かれたインド太平洋の実現などについて、約25分間話し合ったそうです。 そして日・ニュージーランド首脳会談では、安全保障そしてクリーン・エネルギー分野での戦略的協力パートナーシップの強化、太平洋島嶼国における地域の情勢や貿易などについて協議が行われたようです。 また、ヒプキンス首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領とも面会。 ニュージーランドは自由、民主主義そしてデモクラシーを大切にしています。私たちはこの不当な戦争が終わるまでウクライナと共にあります。ウクライナへのさらなる支援を発表した今日、こうしてゼレンスキー大統領と握手を交わし、直接支援を伝えられたことを誇りに思います。 と語りました。 ニュージーランド総選挙は10月14日に行われます。

2023 FIFA女子ワールドカップ、まもなく開幕!各国の代表が続々とNZに到着

2023 FIFA女子ワールドカップ、まもなく開幕!各国の代表が続々とNZに到着

7月20日からはじまる「2023 FIFA女子ワールドカップ オーストラリア/ニュージーランド」。今大会は、オーストラリアとニュージーランドで共同開催され、出場チームは24から32に拡大されます。 そして、各国の代表が次々とニュージーランドに到着し始めています。 公式マスコット「タズニ」がお出迎え 最初にニュージーランドに到着したのはベトナム代表、そして同じ日にノルウェー代表も到着しました。 オークランドの到着ロビーはすっかりW杯仕様に変わっています。 また、公式マスコットTazuni(タズニ)が選手たちをお出迎え。 今回の大会マスコットはニュージーランドとオーストラリアに生息するコガタペンギンをイメージした“サッカー大好きペンギン”です。 ラピノー選手、ダズニとお揃いヘア 女子サッカー界を牽引してきたアメリカ代表のメーガン・ラピノー選手も、オークランドのベイシティパークに姿を見せました。 なんとヘアスタイルがダズニとお揃いに!ダズニもとても嬉しそう。 現在38歳のラピノー選手にとって4度目のW杯となる今大会。そして、ラピノー選手は今季をもっての引退を表明しています。 アメリカ代表は前々回の2011年ドイツ大会では決勝で日本にPK負け。しかし、2015年カナダ大会では日本を、そして2019年フランス大会ではオランダを破り現在二連覇中。通算4回優勝と最多で、今大会ではその更新と三連覇を目指します。 なでしこジャパンもNZへ なでしこジャパンは7月6日に壮行会を開催。そして関係者が7月12日、和歌山県の熊野那智大社に集まり必勝祈願を行いました。 なでしこジャパンは7/14(金)にユアテックスタジアム仙台で行われるMS&ADカップ2023でパナマ代表と対戦した後、ニュージーランドに向かう予定。 初戦は22日、北島ハミルトンにあるワイカト・スタジアムで対ザンビア。 続いて、南島ダニーデンにあるダニーデン・スタジアム、通称「ザ・グラスハウス」で対コスタリカ、そして首都ウエリントンにあるウエリントン・スタジアムで対スペイン戦と、グループリーグをすべてニュージーランドで戦います。 またベスト16進出の際も、オークランドまたはウェリントンで試合の予定。結果次第ではニュージーランドと戦う可能性もあります。 日本では地上波放送がまだ未定のようですが、多くの人が応援できる環境が整うといいですね!

小さな田舎町で水耕栽培。一年中美味しいイチゴを!

小さな田舎町で水耕栽培。一年中美味しいイチゴを!

秋も終わりに差し掛かり、そろそろ真冬に突入しようとしているニュージーランドですが、夏の香りがするニュースが届きました! 北島の首都ウエリントンから車で北に2時間ほど行ったところにある、人口4,500人ほどの小さな町、Foxto。この町で、NZでは本来夏に旬を迎えるいちごの出荷が、オフシーズンにも関わらず今の時期に行われています。そして真冬に、その出荷のピークを迎えるようです。 こちらは国営放送で紹介された時の映像です。 真冬でも国産いちごを NZでは秋から冬はいちごの収穫ができないため、その期間はオーストラリアから多くのいちごを輸入しています。しかし、これを国内で生産しようと思い立ったのが、室内で農業を行っている会社、26 seasonsです。 26 seasonsは2017年に、ウェリントンの小さなガレージからはじまった会社です。ベビーリーフを室内で水耕栽培する事業を行っていましたが、現在はいちごの栽培をメインに行っています。 この会社が目指すのは、美味しい農作物をサスティナブルな環境で栽培する農業。土を全く使わず行う「水耕栽培」では、リサイクルされた水を80%使用しています。パッケージもリサイクル可能な素材でつくられており、出荷は北島内に限定することで輸送距離の削減にも努めています。 カーペット工場を改装 いちごの水耕栽培が行われているFoxtonの工場は、もともとカーペットを染めるために使われていました。そのため、空気の循環ができる環境は最初から整っていたそうです。 ハイテクに頼るだけでなく、ガムテープや結束バンドを駆使するなど、“ニュージーランドらしい巧妙さ”で、いくつもの失敗や困難を乗り越え、試行錯誤を繰り返し、栽培は軌道に乗り始めました。 工場内では、パイプが設置された背の高い棚を使うことで、スペースを有効活用。パイプには穴が開けられていて、苗が一つづつ植えられています。植えられている、といってもそこに土はなく、 “いちごにとって栄養たっぷりな液体肥料が入った水を循環させているだけです。” と26 seasonsのスタッフはコメントしています。 当然、気候に左右されることもなく、省スペースで多くのいちごを効率よく栽培することができます。 地元の雇用にも貢献 いちごの栽培をはじめた当初は8,000苗程度でしたが、今年は50,000苗を栽培中。いちごの収穫作業などには、地元の人材が雇用されています。 “まだまだ改善できる点はいくつもありますが、スタッフ全員、誇りをもって取り組んでいます。いちごはもう間も無くスーパーに並び始めます。” と、創業者のケルティさんは語ります。 国営放送で紹介された映像の中で、街の人が試食している様子を見ると味もかなり美味しいようです。 また、この技術は、食品衛生などに問題や課題を抱えている諸外国でも活用するべく、開発が続いています。 ちなみに、このFoxton、実は筆者が高校時代の4年間を過ごした町なのです。Kiwiたちにすら、ここにいたことを驚かれるくらいの田舎の小さな町なのですが、ニュースにできるようなことがあるとは…!

NZの道路標識がバイリンガルに。マオリ語も表記

NZの道路標識がバイリンガルに。マオリ語も表記

ニュージーランドの道路標識がバイリンガルになるかも? 英語とマオリ語が併記された道路標識のパブリックコンサルテーションが各地でスタートしています。 「パブリックコンサルテーション」とは、新しい政策や規制が行われる前に、広く国民から意見を募るという手法。そのために、94種類のバイリンガル道路標識が各地に試験的に設置されました。 ↓こちらに写っているのは、「学校」を表す“KURA/SCHOOL”の標識。 マオリ語の併用活性化 ニュージーランドでは近年、先住民であるマオリとその文化を守り、広めていく活動が活発になっています。 以前はNZ国歌は英語でしか歌われていませんでしたが、20年ほど前にマオリ語で先に歌い、その後英語で歌うという形に変わりました。 また、一部のマオリ語は英語併記なしで一般的に使用されることもあります。例えば、家族という意味の“whānau”や人々・コミュニティを指す“iwi”などの単語が使われています。これは「ファミリー」や「コミュニティー」という英語をそのままカタカナで使用しているのと同じような感覚かもしれません。 国名を正式にマオリ名であるAotearoa(アオテアロア)に変更するべきという議論も出ています。これにはAotearoa New Zealandとマオリ語と英語を併記する案を支持する人もおり、首相が行うような公的なスピーチでは既に、ニュージーランドのことを“Aotearoa New Zealand”と呼ぶことが増えてきました。 今回、パプリックコンサルテーションが進められている道路標識もその一つ。先にあげた“学校”などもそうですが、歩行者や自転車を表すもの、高速道路で使われる注意サイン、行き先等、地名を表すものなどもマオリ語と英語の併記になり、活用テストが行われています。 地名変更を訴える人も 現在ニュージーランド国内で使われている地名は、英語とマオリ語のものが混在しています。 例えば最大の都市であるオークランドやウェリントン、南島の都市、クライスト・チャーチやクイーンズタウンなどは言わずもがな英語ですが、北島の人気観光地の中には、「ロトルア」や「タウポ」のようにマオリ語の地名が使われている場所もあります。 国名と同じように地名や通り名は、マオリの名前を使うべきという議論もありますが、今回の試験運用では、元々マオリ語のものはそのままで英語名だけマオリ名を併記させるようです。 ちなみに筆者が一番印象に残っているマオリ語の地名は、“Paraparaumu”と“Taumata whakatangi hangakoauau o tamatea turi pukakapiki maunga horo nuku pokai whenua...

新展示場オープン!レゴのエキシビションがスタート

新展示場オープン!レゴのエキシビションがスタート

首都ウエリントンに、2019年から建設が進められていた新しい国際展示場、Tākina(ターキナ)がオープン。 国内外の様々な企業や団体のイベントが開催ができるように、18,000平方メートルの展示場が3フロアーに用意され、広さのアレンジができる会議室は合計10,000平方メートルもあります。 そんな真新しいTākinaで、最初のエキシビションがスタートしました。 第一回のエキシビションは? 記念すべき第一回のエキシビションはニュージーランドにも幅広い層に根強い人気のある、デンマーク生まれのプラスチックの組み立て玩具「レゴ」。それもジェラシック・ワールドをテーマに開催されています。 この展示は、ジェラシック・ワールドの世界観をできるだけ忠実に再現しようと、世界に21人しかいないレゴ認定デザイナーの一人、オーストラリア人のライアン・マクノートさん(通称ブリックマン)とそのチームによって、2年間かけて計画されました。巨大なサイズの恐竜たちが50体、植物や車などもすべてレゴで作られています。完成までにかかった期間は1年で、なんと600万個以上のレゴが使われたということです。 ブリックマン・チームは映画製作会社のユニバーサル・ピクチャーズとも連携。映画に登場したJeepのラングラーは映画と同じナンバープレートやスピードメーターが再現されているなど、細かいところまでこだわりが見られます。 一見レゴでは再現できないような、レゴの限界を突破した展示物が出来上がりました。 とマクノートさん。 もちろん見るだけじゃない! レゴは実際に触れてこそのもの。さわれないなんてまさに拷問です。 と、マクノートさんがコメントしている通り、レゴファンにとって、組み立てられたレゴをただ見るだけなのは辛い・・・! ということで、訪れた人が実際に使えるレゴも約250万ピース用意されているそうです。 展示会場のあらゆる場所には、さまざまなものが組み立てられるコーナーが。なんと3歳以下のお子さんのためのエリアも用意されています。レゴはかなり小さなピースが多く、対象年齢が高いものも多いですが、このエリアでは小さなお子さんも一緒に楽しむことができます。 また、かなり頑丈に作られている恐竜も。ジュラシック・ワールドシリーズに登場する恐竜、キラプトル4姉妹のうちの2匹、ブルーとデルタを再現したものなど多数には直接触れることができます。 ちなみに全ての展示品は複数の会場で開催できるようにデザインされています。組み立てられたレゴは運送できる大きさに分解し、また新たな会場で組み立て直すことが可能です。組み立て直しには約2週間かかるそう。日本でも開催されるといいですね! レゴに救われた大人たち オークランドではドキュメンタリー映画のフェスティバル、Doc Edge Film Festival 2023が開催中。ここでも、レゴ関連の作品が出品されています。 ニュージーランド陸軍で医療班の1人、ダン・モルホランドさんは、津波に襲われたパプアニューギニアに当時最年少の17歳で派遣されます。帰国後も救命救急隊員として長年活躍していましたが、突然精神疾患を患い、PTSDと診断されました。 家から一歩も出られなくなってしまったダンさんを助けたのがレゴとレゴを通じてオンラインで繋がった仲間たち。レゴを触っていると、大きな癒しになり、治療の大きな助けになったとのこと。 レゴを愛する大人たちを題材にした“Big Kids”は、そんなダンさんのストーリーが中心となった短編ドキュメンタリー映画。 居心地のいい自分の部屋で、ひたすらレゴを組み立てているととても安心で、不安から解放されるんです とダンさん。 ダンさんは現在、レゴのサポートのもと、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障がいは、障がいではなく“Neurodiversity(ニューロダイバーシティ)=脳の多様性”として、当事者がコミュニティーを通じてレゴで他者や社会のつながりを強められる、Brick-by-Brick® programmeを運営しています。...

ニュージーランドに初のIKEA。2025年オープンにむけ着工

ニュージーランドに初のIKEA。2025年オープンにむけ着工

日本でも12店舗を展開するスウェーデン発の世界最大の家具量販店「IKEA」がニュージーランド進出を決定。2025年後半の初店舗オープンにむけ、工事をスタートしました。 第一号店はシルビア・パーク 先日着工式がおこなわれたばかりのイケア・ニュージーランド第一号店は、オークランド郊外のシルビア・パークに建設されます。シルビア・パークはNZ最大のオフィス・商業施設。居住エリアも含めた中心一帯も通称でシルビア・パークと呼ばれています。 イケア第一号店は34,000平方メートルの広さで、3階建て。ソーラーパネル、電気自動車の充電スポットなども備え、100%LED照明を使用する予定。イケア単独の出入口もありますが、ショッピングセンターとも繋がるそうです。 ちなみに34,000平方メートルというと、東京ドームの約7割くらいの広さですが、NZのニュース番組では「ラグビー場3つ分より広い」と説明されていました。さすがラグビー大国らしい表現ですね。 最初に発表されたのは2019年 イケアがニュージーランド進出を発表したのは2019年。それが2023年の上半期も終盤というこの時期にやっと着工となりました。 お隣のオーストラリアにはすでに10店舗あり、おまけに1店舗目がオープンしたのはなんと50年近く前。 Facebookには“BringIkea to NZ(NZにイケアを)”というページができ、2万人近くが「いいね」するほど、オープンが待ち望まれていました。ちなみにこのページ、今は”Ikea is coming to NZ(IkeaがNZに)”と名前が変わっています。 イケアによると、建設地の決定にかなりの時間を要したそう。かつ、新型コロナウイルスの影響で、着工が遅れました。 今回のNZ一号店は、世界的に観て建設費、建設期間ともに最高額・最長期間になるとのことです。 NZ家具全体の価格が下がる? デザイン的にも優れたものを、安く手に入れられることで人気のイケア。イケアの進出は、NZの家具全体の価格を下げる可能性があるととイケア側は述べています。 人々が求めているものと、市場に出回っている家具の価格には大きなギャップがあります。イケアの理念は「より快適な毎日を、より多くの方々に」。(イケアが指す)人々というのは潤沢な予算を家具にかけることができない人なんです。 NZは昨年の10月に、コストコ第一号店がオープンしたばかり。一時、近隣のスーパーで食品の値段が下がったとのニュースが出ましたが、それもかなり限定的だったそうです。 家具はどうなるのでしょうか...? コストコのオープン時は大行列ができ、大きな話題になりました。イケアも行列間違いなし。 ちなみにニュージーランドでの多店舗展開に関してイケア側は口を閉ざしていますが、原宿や渋谷、新宿に展開されているような都心型店舗も選択肢に入っているようです。 そして、イケア側は できるだけ多くの人が来店できるロケーションを選びたいと思っています。しばらくは市場の動向など様子を見ていくことになるでしょう。 と述べています。

ニュージーランド航空が乗客乗務員の体重測定を実施

ニュージーランド航空が乗客乗務員の体重測定を実施

近々ニュージーランドへの旅行を計画されている方、帰国の際には思わぬ役目が待っているかも!? なんと搭乗時に体重測定されるのです。 荷物を量るのは当然なのですが、体重まで量られてしまうとは・・・。もしかしてメタボなのをチェックされてしまうのでしょうか・・・。 体重測定の目的とは ニュージーランド航空は、5月29日から7月2日までのおよそ1か月間、オークランド空港で国際線の搭乗前に乗客の体重計測を実施します。 ニュージーランド航空のロードコントロールの専門家であるアラスター・ジェームスさんは国営放送の情報番組で “ちょっとイレギュラーなお願いですが、航空機に乗るものすべての重さがどれくらいなのかを知るのはとても重要なんです。” とコメントしています。 ロードコントロールとは、航空機に積載される貨物や燃料などを管理する業務を担う人。ロードコントロールの「ロード」とは、道などを意味するRoad(ロード)ではなく、積み込むを意味するLoad(ロード)なんです。 積載物は物だけでなく、当然飛行機に乗り込む乗客乗務員も含まれます。 1万人のデータ収集が目標 “乗客と乗務員、そして持ち込みのバッグに関しては、平均の重さで計算します。その平均値を出すために今回の調査が必要なんです。” とジェームスさん。 5年おきに行われるこの調査では、最低でも1万人以上の乗客乗務員の体重を測定し、平均値を出すのに必要なデータを集めるそうです。 調査方法は至って簡単。 乗客はチェックイン時、手荷物の重さを量ると同時に、乗客自身も体重計に乗ることを求められます。体重は自動でコンピューターに記録され、その場で重さを本人に伝えられたり、周りの人に知られることも、もちろんデータが公開されることもありません。 また、この体重測定は任意で行われます。エアライン側に協力を求められても、量られたくない場合は、スキップすることも可能です。 7回目の受賞 ニュージーランド航空が「エアライン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるという明るいニュースも飛び込んできました。この賞の受賞はなんとここ10年で7回目です。 AirlineRatings.comによると、最近価格が発表されたエコノミークラス向けの3段ベッド「スカイネスト」や、環境に対する取り組み、安全に対する運用ポリシー、スタッフの質などで、最も素晴らしい航空会社と評価されたそうです。 ちなみにANAは14位、JALは19位でした。 スカイネストは、4時間で400ドル(日本円でおよそ35,000円)という価格で利用できる予定。日本へのフライトは約10時間。その間の4時間は完全に横になれるということになりますが、高いのか安いのか・・・? みなさんはどうですか? ニュージーランド航空が運行する最も長いフライトが、ニューヨークからオークランドまでの約18時間。このフライトなら、4時間でも横になれるのは大きいかもしれませんね。 スカイネストは2024年の運用開始が予定されています。

NZの羊と人の比率が、1850年以来最小の5対1に。

NZの羊と人の比率が、1850年以来最小の5対1に。

ニュージーランドが話題に上った時、 「ニュージーランドって、人間より羊の数が多いんでしょ?」 という様な話をしたり、聞かれたことはありませんか? ニュージーランド統計局の最新の第一次産業に関する調査によると、羊の数は2%減少したということ。調査が始まった1850年代以降初めて、羊と人間の数の比率が5対1にまで下がりました。 1982年と比べると・・・ 羊の数が減少したとはいえ、ニュージーランドにはそれでも人の数(現在の人口:約520万)の5倍近くになる、約2,530万頭の羊がいます。 日本に住む私達からするとそれでも多く感じるのですが、1982年の調査では羊と人間の比率はなんと22対1だったそうです! 当時のニュージーランドの人口は約315万人。今より200万人ほど人の数は少ないですが、それにしてもこの比率はかなり驚きの数字です。 一番多い時で約7,200万頭いた羊は少しずつ減少し続け、今では3分の1に近い頭数になりました。 羊減少の大きな要因は、飼育に関する経費が上昇しているのにもかかわらず、ウールの価格が下がっているからだそうです。特にウールの価格は2013年から2021年の間に、1キロ6.74ドルだったのが3.77ドルと、約半値ほどに下がってしまいました。 牧草地を森林に転換 今回の調査では、羊だけでなく乳牛や鹿も減少傾向にあることがわかりました。 乳牛はピーク時であった2014年の670万頭と比較すると8%減少。特に北島ではピーク時と比べ11%減と、南島の5%減と比べると大きな減少率となりました。 今まで牧場として使われてた土地が売却され、林業に転換しているというのも、家畜数減少の要因の一つであるそうです。しかし、この場合(牧場から林業への転換)の林業は、木材確保のための林業を指すわけではありません。 温室効果ガスの排出量を売買する仕組みである「カーボンクレジット」のために、牧場だった場所に植林して森林を管理しているのです。 「カーボンクレジット」とは、例えば森林を管理する会社など、温室効果ガスの削減や吸収への取り組みを行う企業から購入できるクレジットのこと。そして、温室効果ガス等の排出削減が難しい産業では、そのカーボンクレジットを購入し、自社が排出する温室効果ガスの埋め合わせをするのです。 そのようなカーボンクレジットに対するニーズから、現在は牧草地から森林への転換が進んでいます。 羊牧場でサーフィン?! もう一つ、羊がらみ?で面白いニュースをお伝えします。 なんと、羊牧場でサーフィンができる!? ▶︎1news|How surfers are catching waves on an Otago sheep farm...

より男女格差なき社会へ。レスキューヘリで女性が活躍

より男女格差なき社会へ。レスキューヘリで女性が活躍

ニュージーランドは、ジェンダーギャップ指数の総合順位10位以内の常連であり、世界的に見ても男女格差が少ないとされています。しかし課題はまだ多く、女性が活躍の場を広げているという事が当たり前という状況には及ばず、ニュースとして取り上げられることもしばしばあります。 レスキューヘリコプターは、以前は男性が中心に活躍する職場の一つでした。10年前は男性ばかりだったこの世界も、徐々に女性隊員が増えているそうです。 オークランドを拠点にするレスキューヘリの団体は、救命救急士の五分の一、救命救急医にいたっては半分が女性隊員が占めるようになりました。 ヘリ乗組員スタッフの一人が国営放送のインタビューに答えています。  ▶︎1News:More Kiwi women pursuing careers on rescue helicopters 子供の頃からの憧れ 現在、オークランド・ウエストパック・ヘリコプター・レスキューで、初めてのエアクルーオフィサーとして働くミッシェル・マクレーンさんは、子供の頃からレスキューヘリに関わる仕事をする事が夢だったと語ります。 子供の頃、ヘリが学校の校庭を着陸地にすることがありました。その度にフェンス越しに覗き見たものです。真っ赤なヘリから降りてくる隊員たちはみんなスーパーヒーローに見えました。その姿に刺激を受けたのを今でもはっきりと思い出せます。しかし、そのヒーローたちが全員男性だったということは全く気にならなかったです。どんなキャリアであっても、女性にだって目指す権利があります。 とマクレーンさん。 マクレーンさんが働き始めた時には、トイレは男性が使うことしか想定されていなかったといいます。 ここ近年で、女性スタッフが増えたものの、レスキュー現場では まだまだ「ヘリにこんなに女性隊員がいるなんて思わなかったよ」と言われることはよくありますよ。 とマクレーンさんはコメントしています。 ニュージーランドの郊外では、救急車が到着するまでに30分、病院まではそれ以上かかることもしばしばあります。 助けを求める人々にとっては、数分がまるで数時間のように感じてしまう…そんな人々を助けるために、力になりたいと思っていたマクレーンさんは、今の仕事に大きなやりがいを感じているそうです。 “好きなこと”を仕事に ヘリコプターのパイロットとして活躍している女性もいます。 スー・ディンケラッカーさんはレスキューヘリ総飛行時間1万時間を超えるベテラン。 飛行時間が1万時間を超えるのは、飛行機のパイロットとしては決して珍しいことではありません。でもレスキューヘリは一回ごとの飛行距離、時間が短いので、飛行機のように一日長い時間を飛ぶことはありません。 ディンケラッカーさんは、このレスキューヘリでキャリアを積み上げていくにつれ、活躍する女性の姿を見る機会が増えてきたと言います。 乗務員、救命士、そしてエンジニアと、多くの女性がいます。女性パイロットだということを驚かれることは多いですが、だからと言ってネガティブな経験をしたことはほとんどありません。最初はびっくりしても、その後ほとんどの人が応援してくれます。 ディンケラッカーさんは家族に何人もパイロットがいるとか。好きなこと、そして情熱を持って向き合える仕事ができて幸せだとコメントしています。 また、...

気候変動に強いぶどうを!NZのワイン業界が研究開発

気候変動に強いぶどうを!NZのワイン業界が研究開発

南半球に位置するニュージーランドでは、そろそろぶどうの収穫が終わります。今年は、ワイン生産量第2位のホークス・ベイ地方を襲ったサイクロンの影響により、ぶどうの収穫量が減少したため、ワインの生産量にも影響が出る見込みです。 しかしそれらの問題は今年に限ったことではなく、近年の気候変動により、今後ぶどうの品種や味に影響が出ることが懸念されています。 その様な事態を事前に防ぐため、ワイン業界は団結し様々な取り組みを行っています。 業界全体が支える研究機関 今、ニュージーランドのワイン業界が力を入れているのが品種改良です。ワイン専門の研究機関では「完璧なワイン」を作るべく、研究が重ねられています。 「ブラガート研究所(Bragato Research Institute)」は、「ニュージーランド ワイングロワーズ(New Zealand Winegrowers)」によって運営されている研究機関。 「ニュージーランド・ワイングロワーズ」は、ニュージーランドの600人以上のぶどう農家と700人以上のワイン醸造家からなる全国規模の団体で、ワイン業界において世界レベルのマーケティングを提供し、持続可能なワイン製造を目指しています。 そして業界をタイムリーに盛り上げるため、地域や国、そして国際的なレベルで様々な活動を行っており、消費者向けのイベントの企画や運営なども行っています。 そんなニュージーランド・ワイングロワーズが運営するブラガート研究所(Bragato Research Institute:BRI)では、国内外の研究機関と協力もしつつ、品種改良だけでなく、畑のエコシステム、低アルコールワインの開発、害虫対策、微生物によるぶどうの治療、環境に良い土地の活用など、様々な研究を行なっています。 ソーヴィニヨン・ブランの改良 今回ニュースになったのは、ニュージーランドを代表するワイン、ソーヴィニヨン・ブランの品種改良。現在BRIではなんと12000種ものソーヴィニヨン・ブランのバリアント(変異種)が研究されているそうです。 BRIのCEO、ジェフリー・クラーク氏は 気候変動は当然、ぶどうの味に影響を及ぼすと考えられています。気温に変化があると、一部のぶどうは現在栽培されている土地で上手く生産ができないのではという懸念があります。現在ラボでは、気温の変化や、あらゆる害虫、そして病気などの気候変動による影響に、最も強い品種がどれなのかを研究しています。 と国営放送のインタビューで語っています。 すでに一部ではイタリアやスペイン系の品種のソーヴィニヨン・ブランの栽培が始まっているそうですが、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはかなり特徴的なため、今後はニュージーランド・ソーヴィニヨン・ブランの特徴を最大限活かした品種の改良が期待されています。 悪天候の影響を乗り越えるために ホークス・ベイにあるワイン栽培地区、Gimblett Gravels(ギムレット・グラヴェルズ)は、幸いにもサイクロンの被害が最小限で済みました。 しかし、それでも今年は非常に雨の多い栽培シーズンとなりました。そして雨がほしい時に降らず、逆に降ってほしくない時に降るという、ぶどうにとっては悪天候と言える天気が続いたのです。そんな気候が影響してか、今年は収穫が例年より2週間も早くスタートしたそうです。 この気候変動による悪影響を乗り越えるためにBRIが行っている研究は、ワイン業界と政府が約16億円を投じて行っているプロジェクトの一部ということ。 今後研究が進むと、今までぶどうが栽培できなかった地域での栽培や、違う種類のぶどうが栽培できるようになる可能性も出てきそうです。

最も信頼できるブランドに「ウィッタカーズ」が選ばれる。12年連続の快挙!

最も信頼できるブランドに「ウィッタカーズ」が選ばれる。12年連続の快挙!

世界的雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」のNZ出版社が行っている、ニュージーランド人が信頼するブランドの調査で、「最も信頼のおけるブランド」として「ウィッタカーズ(Whittaker’s)」が選ばれました。なんと12年連続の快挙です! 人気チョコレートメーカー「ウィッタカーズ」 ウィッタカーズは、イギリスからの移民であるジェームス・ウィッタカーが、1896年にクライストチャーチで創業した菓子メーカー。 NZに移住する前ジェームス・ウィッティカーは、イギリスのチョコレートメーカー、キャドバリー社で営業として勤めていました。NZ移住後間もない頃は、自宅でチョコレートを作り、馬車に積んで販売していたそうです。そして会社設立から15年後にウエリントンに移転し、そこに息子二人も会社に加わりました。ウィッタカーズは創業から現在に至るまで、家族経営が行われています。 1969年には事業拡大のため首都郊外のPorirua(ポリルア)に移転し、今もそこで「bean-to-bar(ビーン・トゥ・バー)」スタイルでチョコレートを作り続けています。bean-to-barとはカカオ豆(Bean)から板チョコなどのチョコレート(Bar)が出来上がるまでのすべてを自社で徹底管理し、製造することです。 1950年代からレシピが変わっていないピーナッツがぎっしり詰まった「ピーナッツスラブ」は、ウィッタカーズの主力商品。そんな昔ながらの商品を守りつつも、高級ラインや他のメーカーとのコラボ商品など、新商品を次々に世に送り出しています。 こちらはニュージーランドを代表するクッキーメーカーの「グリフィンズ」とコラボしたチョコレートです。 ブランド調査とは 今回24回目となったブランド調査は、独立した調査機関であるCatalyst Consultancy & Researchによって、1700人のニュージーランド人を対象に行われました。ブランドは、71カテゴリに細かく分けられています。 ニュージーランド国産のブランドだけではなく、全世界のブランドが対象なので、車やタイヤのカテゴリーには、トヨタ、ブリヂストンといった日本の会社が選ばれています。 ちなみにワインカテゴリーで選ばれたのは「オイスター・ベイ」でした。惜しくも選ばれませんでしたが、ボクモワインで取り扱いのあるVilla Mariaも、候補として紹介されていました。 カテゴリごとで選ばれたブランドと候補に上がったブランド一覧はこちら ▶︎2023 TRUSTED BRANDS NEW ZEALAND ニュージーランドを象徴するブランドに 今回ウィッタカーズは、自身の業種カテゴリである菓子部門だけでなく「最も信頼できるブランド」及び「最も信頼できるニュージーランドのブランド」でも1番に選ばれました。 専門家によるとウィッタカーズが愛される理由は チョコレートを愛する地域社会の人々との繋がりを大切にし、顧客の声やアイディアをよく事業戦略に反映している。 ということ。 現在、ウィッタカーズで生産されている商品の3割が世界に輸出されています。日本でも、輸入雑貨店やネットショップで売られていますので、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。クリーミーでありながらくどくなく、日本のチョコレートを食べ慣れている私達でも美味しくいただけると思います。 ボクモワインでは、チョコレートに合うワインのご提案もしています! こちらもぜひ参考にしてみてください。 ▶︎バレンタインに贈るおすすめワイン!【2023】チョコレートに合うワインも!