日本でも12店舗を展開するスウェーデン発の世界最大の家具量販店「IKEA」がニュージーランド進出を決定。2025年後半の初店舗オープンにむけ、工事をスタートしました。
第一号店はシルビア・パーク
先日着工式がおこなわれたばかりのイケア・ニュージーランド第一号店は、オークランド郊外のシルビア・パークに建設されます。シルビア・パークはNZ最大のオフィス・商業施設。居住エリアも含めた中心一帯も通称でシルビア・パークと呼ばれています。
イケア第一号店は34,000平方メートルの広さで、3階建て。ソーラーパネル、電気自動車の充電スポットなども備え、100%LED照明を使用する予定。イケア単独の出入口もありますが、ショッピングセンターとも繋がるそうです。
ちなみに34,000平方メートルというと、東京ドームの約7割くらいの広さですが、NZのニュース番組では「ラグビー場3つ分より広い」と説明されていました。さすがラグビー大国らしい表現ですね。
最初に発表されたのは2019年
イケアがニュージーランド進出を発表したのは2019年。それが2023年の上半期も終盤というこの時期にやっと着工となりました。
お隣のオーストラリアにはすでに10店舗あり、おまけに1店舗目がオープンしたのはなんと50年近く前。
Facebookには“BringIkea to NZ(NZにイケアを)”というページができ、2万人近くが「いいね」するほど、オープンが待ち望まれていました。ちなみにこのページ、今は”Ikea is coming to NZ(IkeaがNZに)”と名前が変わっています。
イケアによると、建設地の決定にかなりの時間を要したそう。かつ、新型コロナウイルスの影響で、着工が遅れました。
今回のNZ一号店は、世界的に観て建設費、建設期間ともに最高額・最長期間になるとのことです。
NZ家具全体の価格が下がる?
デザイン的にも優れたものを、安く手に入れられることで人気のイケア。イケアの進出は、NZの家具全体の価格を下げる可能性があるととイケア側は述べています。
人々が求めているものと、市場に出回っている家具の価格には大きなギャップがあります。イケアの理念は「より快適な毎日を、より多くの方々に」。(イケアが指す)人々というのは潤沢な予算を家具にかけることができない人なんです。
NZは昨年の10月に、コストコ第一号店がオープンしたばかり。一時、近隣のスーパーで食品の値段が下がったとのニュースが出ましたが、それもかなり限定的だったそうです。
家具はどうなるのでしょうか...?
コストコのオープン時は大行列ができ、大きな話題になりました。イケアも行列間違いなし。
ちなみにニュージーランドでの多店舗展開に関してイケア側は口を閉ざしていますが、原宿や渋谷、新宿に展開されているような都心型店舗も選択肢に入っているようです。
そして、イケア側は
できるだけ多くの人が来店できるロケーションを選びたいと思っています。しばらくは市場の動向など様子を見ていくことになるでしょう。
と述べています。