ソムリエ岩須(いわす)のブログ

名古屋名物とワイン

今週は「名古屋名物とワイン」について考える週でした。 きっかけは、月曜日に参加した日本ソムリエ協会のセミナーです。 このところ、予定が合わなかったり、テーマ設定にそれほど興味が持てなかったりして、あまりソムリエ協会のセミナーに参加していませんでした。 しかし、「愛知・なごや名物と銘菓 愛知の飲料を楽しむ」というお題を見て、これは行かねばと久しぶりに申し込みました。 専門はニュージーランドワインだけれど、やはり僕らは愛知、名古屋で店をやっているわけで、僕らを取り巻く食文化と飲料文化についても、知っておく必要があります。 やはり、自分の店のメニューの中にも、わざわざ名古屋にいらっしゃる方に喜んでいただけるような名古屋っぽさも忍ばせたいですし、飲料とあわせたときにより楽しみが広がる方法も提案したい。 そう思って、小雨がぱらつく中、会場の千種のホテルメルパルクに行ってまいりました。 登壇者は、日本でぶっちぎりの知名度を誇るソムリエ、日本ソムリエ協会の田崎真也会長です。 その田崎さんが協会の会長として名古屋で行うセミナーはこれで最後になるとあって(理事の定年制度のため)、会場は超満員でした。 用意された飲料は、清須桜醸造のクラフトジン、クラフトウイスキー、蓬莱泉の一念不動(生酛純米)、そして小牧ワイナリー・ななつぼし葡萄酒工房の白と赤でした。 そしてペアとして供された料理は、味噌串カツとういろう。 このラインナップを見たとき、ちょっと驚きました。ジンやウイスキー、日本酒のペアリングは面白そうだと思ったのですが、ワイン、大丈夫かな。。。 小牧ワイナリーは、僕の出身地でもある愛知県小牧市のワイナリーで、障がい者就労支援とワインづくりの両立を目指しています。 2015年のワイナリー設立の年からたびたび訪れていて、ボクモでは栽培・醸造の責任者である白井さんを招いてのイベントをやったこともあります。 そんな関係もあって、僕はだいたい毎ヴィンテージ、テイスティングしています。最初は酸味が荒々しく野性味溢れる味わいだったのが、ここ最近はかなりバランスが良い仕上がりになっていて、僕の中ではどんどん美味しくなっている印象です。特に現行の白はかなり良い感じです。 今や、小牧ワイナリーは愛知の地酒のひとつとしてしっかりと存在感を示しているんじゃないかと。 なので、こういう大人数が集まるセミナーで小牧ワイナリーがピックアップされたこと自体は喜ばしいなと思いました。 が、問題はあわせるフードよ。 小牧ワイナリーの白・Komaki Blancは、柑橘の風味がしっかりあるドライでアルコールが低めなワイン。赤のKomaki Rougeは、青々しさもありながらベリーのフルーツ感も楽しめる、これまたアルコール低めなワイン。ともに優しさが持ち味です。 これらと味噌串カツ?ういろう? でっかいはてなマークが浮かびました。 愛知の豆味噌にあわせようと思うとやはり、ある程度の濃さを持った赤ワインがいちばん初めに浮かびます。そして、味噌かつの味噌だれはザラメたっぷりの旨み爆弾。相当ボディがしっかりしていないとと負けてしまうと思います。 さらに、名古屋のういろうは米粉のスイーツ。ワイン界からコンビの候補を出すなら、甘口ワイン以外は不適格、と僕は思ってしまいます。 そして案の定。 実際にあわせてみた結果、田崎さんは「小牧ワイナリーのワインは、名古屋名物とあわせるのは難しいですね。愛知から外に出た方がいいのでは?」と、ややきつめの冗談をおっしゃっていました。 会場は笑いに包まれていましたが、パネラーとして招かれた白井さんは苦笑い。僕もそりゃないぜー、と口の中が苦くなりました。 あとから白井さんに聞いてみたら、当日のその場まで、どんな料理とあわせるのかは知らなかったとのこと。 そりゃないぜー。...

金華山

人生二度目の低山登りに行ってきました。 先月、山登りをはじめたという投稿をしたところ、思わぬ反応がありました。先に山を趣味にしていらっしゃる諸先輩からアドバイスを頂いたり、いっしょに行こうよと誘っていただいたり。 知らなかったけれど、山好きってけっこう多いんですね。 アドバイスを元に次の行き先を考えつつ、カレンダーをにらめっこしました。 うーむ。予定が決まらん。 ここなら行けるかな、となんとなく目星はつけておくことはできる。でもバタバタと仕事が入り、家族の予定も入ってくる。なので、前もってここなら確実に大丈夫、という日を作るのが難しい。 まあ、はっきり言って時間のマネージメントが下手クソな自分への言い訳なんですが。なかなか誰かと計画を立てるっていうのができないグズなのです、わたくし。 しかし、今週は不意にチャンスが訪れました。理由あって水曜がボクモの臨時休業になったのです。しかも梅雨の晴れ間。 よし。トレッキングシューズ・キャラバン号の二度目の出番だと思い立ち、こんな急ならやはりソロだ、とひとりで行ってまいりました。 行き先は、金華山。そう、織田信長が居を構えた岐阜城を擁する岐阜市屈指の観光名所です。 前回の鳩吹山が標高313メートルで、初級者向けと聞いていたけれど、ド素人の僕にとってはなんとかひいこらギリギリ楽しい、でした。 金華山は329メートル。ほとんどいっしょ。ならばいけるんじゃないか。そう思って挑戦することにしました。 金華山の登山ルートは、調べてみたら9つもありました。岐阜市のホームページによると、レベル1〜4まで分けてあります。 よし、あんまり平坦すぎてもキャラバン号の意味がないだろうと思い、レベル2、山頂まで60分の「めい想の小径」コースを選択しました。 結果、フウフウ、かなり疲れた!思ったよりも急勾配の岩場が多く、手を使ってよじ登らないと危ないところも。キャラバン号大活躍。 やはり、前回の鳩吹山とだいたい同じひいこら具合で、しっかり息が上がり、汗が噴出しました。 山頂の岐阜城の中を見学し、濃尾平野を眺めながら息を整えたところで、自問します。 おい、俺の足。特に古傷のある膝よ。このあとどうするよ。 お前、あの急勾配の斜面を下山できるのか?トレッキングポール持ってないんだぞ。 このあとお前はバスに乗ってJRに乗り換えて名古屋まで戻るんだぞ。もし下山途中で捻挫なんかしたら帰り道、えらいごとになる。明日から職場のみんなにも迷惑をかけるぞ。 わかった、わかった。仕方ないなあ。本当はちゃんと元来た道で戻りたいけれど、やむを得ずだ、今回は。自力で下山するお楽しみは、次回以降に持ち越しだな。 そう膝に言い聞かせ、ロープウェイであっという間に下山してきました。スーパー楽ちん。 そしてお楽しみと言えば、ここからです。やっぱり僕には鞭の後の飴は必須イベントなのだ。 事前に調べておいたお楽しみ1。 岐阜公園の敷地内にあるでんがく処「むらせ」さんで「豆腐田楽」を食す。 このお店、明治35年から続く老舗とのことで、外装も内装も趣たっぷりです。明治、大正、昭和、平成、令和と、金華山を訪れたたくさんの人がこの店の田楽に舌鼓を打ってきたんだなあ。 行きは意気揚々と登山したけれど、帰りはロープウェーでズルして帰ってきて、この店に寄って「無理は禁物だわいな」と田楽を頬張った人も、長い歴史の中でたくさんいたに違いない。 追加でところてんもいただき、満足満足で店をあとにします。 そして、お楽しみ2。 「のはら湯」。こちらは明治27年創業の銭湯です。お湯は池田さくら温泉からタンクローリーで直送されているそう。...

NZに住む人々

この数週間でニュージーランド在住の日本人と立て続けに会いました。 まずは、現地にもう30年近く住む従兄弟。年は僕の3つ上です。 彼は毎年仕事のために帰国していて、そのたびにボクモに来てくれます。今回の日本滞在期間中は3回のご来店。そろそろボクモの全メニューを制覇するかもしれない、海外在住の常連さんです。 それから、現地在住ながら日本ソムリエ協会のワインエキスパートの資格をとって、SNSなどでニュージーランドワインの魅力を紹介している女性。 数年前に「地元が名古屋」&「NZワイン好き」同士で意気投合して以来、帰国のたびにボクモに寄ってくださっています。今月は大使館イベントや商談会でもお会いしました。いつ会ってもマニア同士のワイン談義ができるのが嬉しいです。 そして、いちどボクモでのニュージーランド関連のイベントにパネラーとして参加してくださった女性。久しぶりにお会いできました。彼女はニュージーランド挙式のサービスをやっています。カウンターでボクモの常連さんとのトークも花が開いて、楽しかった。 それから、マールボロでフォリウムというワイナリーをやっている岡田岳樹さん。来名して開催されたセミナーに参加して、お話をさせて頂きました。しっかり勉強になりました。フォリウム、来月くらいからボクモワインのラインナップに加わる予定です。 さて、そんな珍しい数週間を過ごしてみて思ったこと。 それぞれの皆さんと会ったのは、すべて別の日です。話した内容も、現地の話やワインの話、仕事の話など様々。 でも、こうして「ニュージーランド在住の日本人」という同じジャンルの人たちに続けざまに会って、なにか、共通しているものを感じました。 それはなんというか、海を越えて生活をしている人が持つ、独特のエネルギーみたいなものです。 エネルギーと言っても、ギラギラと外に出ているものではなく、もっと内側に静かにある感じ。 異国の地に体を馴染ませながらも、自分の中心部分を失わない。そんな、人としての強さみたいなものかな。 皆さん、ずっと日本にいる僕ではわからない、異国での喜びも難しさも体験している。そして、夢と現実を折り合わせる自分なりのやり方を身につけている。 そういう、母国から遠く離れた場所でも、自分の居心地の良さをプロデュースすることができる人たちに、僕は力強さを感じたんだと思います。 大自然に囲まれたのどかなニュージーランド。日本ほど便利じゃないけれど、日本ほど忙しくなく暮らせる。そんな選択をした人たちに、純粋に憧れたりもします。 来年は、久しぶりのニュージーランド渡航を予定しています。 今月会った方の中で3人は南島のクライストチャーチ在住です。皆さん、各々の面識はありません。だから、僕がクライストチャーチに行って、皆さんを集めて「ボクモに関係する日本人のパーティー」ができたらいいな。それぞれのエネルギーが跳ね返りあって、面白い反応が起きそうな気がする。 あ、そうだ。北島のオークランドでもそんな会ができるかもしれない。 オークランドは、以前ラジオでお世話になったご夫妻や、いっしょにイベントをやったことある愛知出身パワフル女子のファミリー、夢を叶えて移住したボクモの元常連ガールもいる。 それから、帰国するたびに寄ってくださるニュージーランド航空のフライトアテンダントさんもオークランドだ。 あの個性的でエネルギッシュな面々が集まったら楽しいことになりそう。 よし。僕も何かしらのエネルギーをお土産に持って行けるように、準備しなくては。

気にしない、気にしない

「マッチングアプリでいいなと思った人と、2回食事に行って、2回とも楽しかったなって思っていたんです。 でも、急に連絡が取れなくなってしまって。私、何か悪いことしちゃったのかなって、かなり落ち込みました。」 以前、女性のお客さんにそう言われて、僕は、 「それって、相手の人が複数人と同時進行で会っていたんじゃないですか。きっと、たまたまもっと気があう方に行っただけですよ。 あなたが悪いとか、そういうことじゃないと思います。気にしない、気にしない。」 なんて言いました。 その方に、今、ちょっと謝りたい。 急に別のところに行かれるのって、やっぱりガーンときますよね。今になって、沁みてわかります。 ボクモは、席の予約をネットで受け付けています。 今、ざっくり言って、全体のご来客数の7割くらいがネット予約をしていただいた方です。 そして最近増えたなあと実感しているのが、キャンセルです。こないだは1日に5件もキャンセルがありました。 それ自体まあまあ凹むのですのが、もっと凹むのは、予約サイトから飛んでくるお知らせメールの文面です。 そのサイトでのキャンセルは、「お客さまがキャンセルした理由」が店側にメールで通達される仕組みになっています。 理由は選択式になっていて、「予定がなくなったため」「予約内容の変更のため」が選ばれていることが多いです。あと「その他」を選んで「体調不良のため」と書き込んでくださる方もいます。 しかし、たまにあるのが「他のお店に変更するため」です。昨日もありました。 ・・・つ、つらい。 そりゃあ、うちが持っていない魅力を備えた店はいっぱいあるだろうよ。 でも「おたくより素敵な店を見つけたので、やーめた」なんて教えてくれなくてもよくない?もう、意地悪なんだから。 どこが気に食わなかったんだろう。 そもそも、来店前に気に食わないところがわかったりするのかな。 もしかしたら、食べログの点数がもっと高い店を見つけたからそっちにしよう、なのかな。 そんなことがチラチラと頭に浮かんでは消えます。 カウンター越しに、僕は 「きっと、その人とはいずれうまく行かなくなる運命だったんですよ。だから、早めに切り離せてよかったんじゃないですか?時間の節約になったと思いましょうよ。」 なんて言いました。 店に置き換えれば、やーめたの方は、いらっしゃったとて、うちの店じゃあ満足できなかった方なんだ。 だから、他の店を選んでもらってよかった。ああそうだ、切り離してもらって正解なんだ・・・って。 当事者になると、そんなにふうにはなかなか思えないもんですね。 やっぱり「自分が選ばれなかった」って、自分の存在を否定されている気持ちに多少なってしまいます。 で、カウンターにいらっしゃったあの女性のように「聞いてくださいよ、こんなことがあって」なんて、誰かに聴いてもらいたくなる。そして、今こうして書いちゃっている。...

大使館に行ってきました

「思いやりで、できている」 配られたパンフレットの表紙にそう書かれていました。 先日、ニュージーランド大使館で開催された「UNCORKED WINE PROGRAMME」というワインイベントに参加してまいりました。 趣旨は、ニュージーランドワインの魅力を日本に伝え、まだ日本への販路を持っていないワイナリーと日本の商社を繋ぐというものでした。 インポーターさんに紹介いただいてはじめて大使館にお邪魔しましたが、まあ、やはり素敵な場所でした。 広さはそれほど大きくなかったですが、手入れされた庭、エントランスホール、ひとつひとつの調度品のまあそれはそれは洗練されていること。そして集まる人たちの品の良さたるや。 さっきまでビジネスホテルの一室で、靴の中に大量に入っているゴミをゴミ箱にガンガンぶつけながらとっていたこの小市民なんぞが、お邪魔してよいのかしらんと思いました。 まあ、いいですよね。だって、パンフレットによれば「思いやりで、できている」んですもんね。 場違いな民が来たって受け止めてもらえる思いやり、ありますよね、なんて。 パーティーは駐日ニュージーランド大使のクーパーさんによるスピーチからスタートしました。大使は、ちょびひげに蝶ネクタイではなく、長身のダンディーで物腰の柔らかい方でした。 そして日本語が上手。僕にも「ニュージーランドワインオンリー?それは良いですね〜」と言ってくださり、どうやら好意を持ってくださったようでした。うしし。 それからニュージーランド航空の日本支社長さんにも会うことが出来ました。なんと名古屋在住歴があり、僕の現住所のすぐ近所に住んでいたそう。あのミスドはもうなくなりましたよとか、そんなローカルトークで盛り上がりました(繋いでくださったW社長ありがとうございます)。 肝心の出展されているワインも、非常に良かったです。 多少はニュージーランドワインのことは知っているつもりでしたが、まったく知らないワイナリーもあって、まだ素敵なワインがいっぱいある国なんだなあと実感いたしました。 どれもとても美味しかった。ワイナリーの方々もなんとか自分たちのワインを知ってもらおうと積極的にプレゼンをしてくれました。 そして、商務部の方には、ちょっと突っ込んだ話も。事前に準備していたフェアトレードの話もふってみました。が、残念ながら明確な答えはその場では得られませんでした。 ただ、政府的には「サステイナブルな環境下で作られていること」をいちばんのプッシュ材料にしたいんだなと言うことはわかりました。 たしかに、96%以上のぶどう畑がサステイナブル認証を受けている国なんて他にない特徴です。 環境のことを思いやりながらワインをつくっているというのは、大きなセールスポイントになるとは思います。 「思いやりで、できている」 ただ、価格の優位性では他の国に負けることもあるので、やはり、そこは「雇用環境を整えることで、持続可能なワインメイキングをしているんだよ。だからちょっとコストがかかっているんだよ」と言えたらよいな。 思いやりの中には、労働者への思いやりも、当然含まれている必要があります。なので、このあたりは今回繋がることができた商務部の方に今後、メールで尋ねていきたいと思います。 それにしても「思いやりで、できている」というのはいいです。僕たち飲食店をやっている人間にはしっくりくるフレーズです。 やっぱり人に喜んでいただく仕事って、当たり前ですが思いやりが大切です。 良い時間を過ごしてもらうには、空間と美味しいものを用意すれば良いわけではないです。そこに、楽しんでいただこうという気持ちが乗っかってないと、サービスの仕事とは言えないですもんね。 考えたら、ワインをつくる人たちも同じですね。美味しいワインで人を喜ばせたい。そう思っているはずです。 だからワインだって、店だって「思いやりで、できている」「Made with...

期待しすぎない

以前、野球観戦しながらワインを飲むのが小さな夢、と書いたことがあるのですが、なんと、それが叶ってしまいました。 先週、常連さまに誘っていただき、バンテリンドーム ナゴヤの個室席「プライムワン」で中日 対 ヤクルトの試合を観戦。 いやあ、プライムワンってヤバい部屋ですね。専用のエレベーター、専用の扉、スーツを着たスタッフの接客、ゆったりしたソファ、特別メニュー、抜群の眺望。ちょっと自分が偉くなった気になってしまいました。 そしてそこで、念願の「観戦しながら赤ワイン×味噌串カツのペアを食す」という離れ業を成し遂げたのです。 ただ、正直、もっと感動するかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。おそらくそれは、僕の集中力のせいです。 なんせ試合内容が良すぎたのです。ここ最近観戦した中でも、抜群に打線がつながり、鮮やかに投手リレーが決まった試合でした。そして席は特等席。プレーが見やすいのなんのって。 よって、僕のわずかばかりの集中力は、試合そのものにほぼ持って行かれました。ワインや串カツを楽しむ余白があまり残っていなかったんだと思います。 あと、普段、美味しいニュージーランドワインに触れすぎていて、そこで供されたワインがちょっと物足りなかったのもあります(銘柄は割愛)。 いずれにしても、席と試合は最高。ワイン云々は期待通りとはいかず。そんな感じでした。 もしかしたら、体験前から「野球×ワイン×串カツ」で幸福度爆上がりに違いない、と自らハードルを上げすぎていたのかも知れないですね。 そう、なにごとも期待しすぎるとよくない。 は!そう思うと。 普段、「ニュージーランドワインって格別だよ!」とか、「ボクモのラムバーグ、美味しいから食べてみて!」とか言いまくってますが、もしかして、それってお客さまに期待させすぎることになっていやしないか。 それほど期待していなかったけれど、飲んだら、食べたら案外美味しかった、の方が良いんじゃないか。 うーむ。 これからは、自分の扱っているものをあんまり「美味しいよ」なんて言わない方がいいのかもな。自己アピールが凄い人って、中身が伴ってないイメージもあるし。「盛ってんな」って思われちゃう。 ただ、こちらから何もしなくても買って頂ける、ご来店頂けるってものでもないです。ある程度メッセージを発しないと、この情報だらけの世の中では埋もれちゃう。 バランス、難しいな。 盛らないように、謙虚さを持ちつつ、さりげなく良さを伝える。そんな意識でいけばよいのかな。 ところで、ドームからの帰り道に天ぷらがメインの居酒屋さんがあったので、何気なく立ち寄りました。そこで、天ぷらにあわせて久しぶりに甲州を飲んだのですが、これがよかったです。 やっぱり僕ぐらいの集中力だと、やっぱりスポーツ観戦抜きで飲食に集中するのがちょうど良いようで。 特に、おまかせで出てきた「いちじく&ゴルゴンゾーラの天ぷら」とペアは秀逸でした。 やはり、余計な期待なし、からの「わー美味しい」は飛距離が出ますなあ。  

良きペアの発見

「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランって、美味しいけれど食事とあわせるのがちょっと難しい」 こんな声をたまに聞きます。 ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン(長いのでNZSBとします)は、他のワインと比べて明らかにフルーティーです。 グレープフルーツの果汁が入ってるの?と言われることもあるくらい、非常に豊かな果実味を持ちます。 なので、柑橘系の味わいが好きな方ならば、ひとくち飲んで「なんてフルーティーで美味しいんだ!」となることが多いです。 しかし、この極めてフルーティーであるというNZSBの最大の長所が、人によっては短所と捉えられるときもあります。 それが、件の食事とあわせるとき。 食事とワインのペアリングのやり方はいくつかありますが、僕がいちばんわかりやすいと思っているのは、「ドレッシング置換法」です。 例えばこのNZSBを、ちょっと強引ですが、グレープフルーツドレッシングと置き換えます。 そして、グレープフルーツドレッシングをまとわせて美味しくなりそうな料理を思い浮かべます。 例えば・・・ ・タイのカルパッチョ ・チーズを入れたグリーンサラダ ・海老のハーブグリル ・フィッシュアンドチップス ・チキンカツ(塩で) どうでしょう。どれも柑橘の風味を加えるとさらに美味しくなる料理だと思いませんか。 こういう料理を食べたあとにNZSBを飲むと、口の中に残っている料理の余韻とワインの持っている個性が溶け合って、とても美味しく感じると、僕は思っています。 こうやって、ワインの中にある要素をドレッシングであると仮定して、良きペアとなる料理を探る方法を「ドレッシング置換法」と言います(というか、僕が勝手に呼んでいます)。 なるほど、こうやって考えれば、NZSBだってちゃんと食事とあわせられるじゃないか。 そう思うかもしれません。 でも、世の中には「そもそも料理にフルーツのドレッシングをまとわせたくない」という人がいるのです。 昨日もカウンターにいらっしゃいました。 「料理の中にフルーツを入れるのは嫌。パイナップル入りの酢豚なんてどうかしてる」と。 今、ボクモの人気メニューで「ラムバーク チーズ&アップル」というのがあって、これはローストした林檎をハンバーグの上にのっけて、そのうえにチーズをかけている料理です。 これも賛否両論あります。 最高!と言ってくださる方もいれば、デザートじゃないんだから林檎をのせるなんぞけしからんとおっしゃる方もいます。 だから、フルーティーさを料理に入れ込むことがあんまり好きじゃないという方にとっては、NZSBは冒頭の感想になるのです。 「美味しいけれど、食事とあわせるのがちょっと難しい」...

ニュージーランド大使館

来月、ちょっとご縁があって、ニュージーランド大使館に行くことになりました。 大使館ってどんなところかな。大使ってどんな方かな。わくわくします。 僕の中で大使のイメージは、ちょびひげに蝶ネクタイ、ステッキを持ったのダンディーな紳士です。ステッキて、古いか。 いや、もしかしたらニュージーランドはラグビーの国だけに、ラガーシャツを着こなす胸板極厚ラガーマンだったりして。それでハカを踊ってお出迎えとか。んなわけないか。 まあ、それは当日のお楽しみとしてとっておくとして、その前にやらなきゃいけないのは準備です。 めったにないこの機会をぎゅっと濃いものにするために、あらかじめ何を話すか考えておかねば。 大使にはニュージーランドという国の製品を日本に売り込むトップセールスマンという側面もあるはずです。 ラム肉、キウイフルーツ、チーズ、マヌカハニー、メリノウールの製品などと並んで、ワインも国を代表する特産品です。 つまり、僕らが目指しているニュージーランドワインの普及は、大使も目指すところであるはず。言わば我々、同じ目標に向かっている仲間なわけです。 それならば、大使や商務部の方がもっているワインにまつわる情報が知りたい。ニュージーランドワインの魅力を伝えるためのツールが得られたら、日々のボクモワインやボクモでの普及活動にかなりプラスになるんじゃないかと思います。 ただおそらく、お話できる時間は限られていることでしょう。 なので、要点をまとめて、端的に話せるようにしておかないと。 ということで、質問リストのアイデア出し、この場を借りてやってみます。 まずいちばん知りたいのがこれ。 ・ニュージーランドワインが他国のワインに比べてどの点が優れていると思っているか。 日本のワインマーケットは非常に競争が激しいです。かなりたくさんの国からワインが輸入されていますし、日本ワインの成長もめざましいです。 その中で、ニュージーランドを選んでもらうためには、その優位性を伝える必要があります。国としては、どこをストロングポイントだと思っているのか。それをまず聞いておきたいです。 関連して、もうちょっと突っ込めたらこれも言ってみたい。 ・ワインのフェアトレードに関する資料があれば欲しい。 ニュージーランドワインは価格面では競争力がやや劣ります。1000円以下のワインはほとんどなく、2000円から3000円がボリュームゾーンになります。 その大きな要因は家族経営のワイナリーが多く、大規模生産ができないことが挙げられます。 そしてもうひとつの要因として、ワインづくりに従事している人たちの労働環境を守り、適切な賃金を支払っているから、ワインがそこまで安くならないと聞いたことがあります。 ニュージーランドの多くのワイナリーにとって近隣の国からの出稼ぎや季節労働者の力は欠かせません。 そういった人たちに対してきちんと対価を支払う仕組みがあることによって、他国に比べて割高になっている。フェアトレードの取り組みが価格に反映されている。だからこの値段になっている。 もしそういう事実があるのならば、その取り組みをしっかりとアピールするべきだと思いますし、ならば少々値が張っても買おうという人もいると思います。 そんな資料があれば、共有して頂けたら嬉しいなと思います。 ・・・いかん、ちょっとに過熱気味なってきちゃった。 ここいらで、ややライトめな質問も。 ・上野樹里さんをNZ観光大使にしてキャンペーンに起用している意図と効果は? 今まで著名人を使ったNZの旅の魅力を発信するキャンペーンはあんまり見たことがなかったですが、今回はなんでなのかな、と。...

一粒で二度美味しい

好きな言葉は「一粒で二度美味しい」。 機内でビーフorチキンと聞かれたら、本音は「どっちも」と言いたい。 「両A面シングル」ってのもいい響き。 どうしても一回の経験でたくさんのお得を求めてしまいがちなのです。 先日も、うどん屋さんで「大盛無料ですよ」と言われて、思わず「じゃあお願いします」と言ってしまい、10分後にしっかり後悔しました。 もうそんなに食べられる年じゃないってわかってるのに。 そんな僕なので、新しく始める趣味「低山登り」についても、どうしても欲張りたいと思ってしまいます。 普通の人にとっての山登りは、「運動」+「登った達成感」で、二つ美味しさがあるのでしょう。 いや、いずれはね。僕もそっち側の人になりたいとは思っているのですよ。ゆくゆくはニュージーランドでトレッキングをやって、いっぱい体を使って絶景を全身で感じたいという野望はあるのです。 でも、まだ今は生まれたてのトレッカー。甘えたい時期なのです。モチベーションをぐんと上げる飴が欲しいのです。だって、現在のわたくしは、筋金入りの運動苦手おじさんなんだももん。 昔はテニスとか草野球とかやっていたのが、自分でも信じられません。今の僕にとって、山登りそのものだけを愛する筋肉なんて、とてもとても備わっていないのです。 だから軟弱な僕が山に向かうには、もっとこう、ウキウキするようなサムシングが必要なのです。 そう、そのサムシングさえあれば、錆び付いた車輪がごろんと動き出しそうな気はしているのです。動いたその先にはニュージーランドの山々があるとわかっているのです。 と思って飴を探していたところ、発見!!しました! カウンターで「初心者が登るのにちょうど良い山があるよ」と教えて頂いた山のすぐふもとに、それはありました。 みんな大好き、僕も大好き、温泉&岩盤浴!です! 汗をかいたあとのご褒美、こんな魅力的なものがあれば頑張れるに違いない。車輪ごろごろごろごろ・・・ と言うわけで、行ってまいりました。 岐阜県可児市の鳩吹山。そして、登山道入り口のすぐ近くにある湯の華アイランド。 鳩吹山の標高は300メートル。低山です。初心者向けって聞いていたし、ネットで調べてもそう書いてありました。 甘ちゃんな僕でもなんとかなるでしょうと高をくくっていました。 しかし、甘ちゃん岩須、甘過ぎでした。 まず、最初の分岐を間違えました。進んでも進んでも登り坂にならない。山の主のような近所のおじさんが「登りたいならこっちの道じゃないよ」と教えてくれなかったら、僕は山登りすらできずに帰っていたことでしょう。 主おじさん、ありがとう。 「ちょっと急だけど、頑張ってね」と言われて、分岐点まで戻り、いざ登山開始。そして、すぐに気付きました。 ちょっとじゃない!めちゃくちゃ急斜面じゃないかい! 途中、崖のような悪路に垂れ下がったロープをたぐり寄せて登らなきゃいけない場所も。 急すぎる!あと岩だらけで歩きにくい! 最初の休憩所に着いた頃には、すでに汗だくで息も上がり、頭がくらくらしていました。 こりゃあかん。低血糖になったと思い、飴(比喩でなくぶどう味のおいしい飴)をなめて、10分ほど休憩。なんとか息を整えました。...

図書館が好きです

図書館が好きです。 主にラジオの仕事で調べ物をするときに利用しています。 僕が担当している仕事は、書きたい内容の資料が見つかるまでが勝負のものが多いです。 素材さえあればわりと簡単に組み立てられるのですが、その素材を見つけるのが、まあ一苦労です。 ボクモに勤務していない時間は、Amazonはもちろん、近隣の大小の本屋さん、古本屋さんをパトロールしていることが多いのですが、やはり最も頼りになるのが図書館です。 特に古めの書籍にはめっぽう強い。古本屋だと8000円くらいする絶版本も、図書館ならタダです。 特に僕が好きな愛知県図書館(略して県図書)は、表に出ていない蔵書ももの凄くたくさんあるので、めちゃくちゃ助かっています。 僕の県民税はすべてここの運営に充ててくださいとお願いしたいくらいです。 思い返せば、図書館好きなのは昔からです。 高3の夏休みは、ほぼ毎日図書館で受験勉強をしていました。家だとどうしてもだらけてしまうので。 テレビも見ちゃうし、アイスも食べちゃう。 でも図書館の机には、同じように頑張っている学生たちがいます。 たぶん別の学校に通っている人なんだろうけど、同じ図書館で、同じように参考書を開き、同じように黙々と実力テストをやっている。 ライバルのようであり、同志のような存在がいることで、背筋が伸びるのです。 「あの子、昼過ぎてもまだ休憩行かないんだ。それなら僕も負けていられないぞ」なんてよく思ったものです。 今、県図書には、あの日の僕みたいな、机にかじりついて勉強している学生がいっぱいいます。 一目見て、ただならぬ集中力を発揮している様子の子には惚れ惚れします。でも、寝ちゃっている子もいれば、ノートに落書きを描いている子もいる。 そんな子も含めてみんなきっと「家だとやれない」同志です。 僕もそうだったんだよ。そして、今頑張れば、結果はどうあれ、あとから「頑張ったあの頃」が残るんだよ。 そんなことを思いながら、小腹がすいたなと思いつつ、静かなパソコン使用可能エリアでこれを書いています。 あ、そうだ。 県図書の5階にはなんとスガキヤがあるのだった。 営業時間は・・・15時までか。残念、今日はもう食べられないな。今度のお楽しみにしよう。 それにしても、愛知県が誇る図書館で愛知の県民食であるスガキヤが食べられるってちょっと感動です。 勉強したご褒美にスガキヤ。なんて素敵なことだろうと思います。 きっとここで勉強をして、愛知を飛び出す若者にとって、スガキヤが故郷の味であり、張りつめた受験自体の味として一生刻まれることになるんだろうな。 頑張れ、受験生。

道具から入る

新しい趣味をはじめるとき、やはり新しい道具を買うとテンションが上がります。 でも、あんまり高価なものだと、趣味が続かなかったときの後悔が大きいし、「初心者のくせにあんなの使ってるぜ」という視線も痛い。子どもの頃からそう思っていました。 なので僕は、これまでの購買人生で、最初はエントリーモデルを買ってハマったらちょっといいものを、みたいな順をたどってきたように思います。 小中学生のときに没頭していたバス釣りは、最初はノーブランドのリールで、そこからシマノ、アブガルシアへ。 パソコンは、最初はNECの互換機のエプソンでした。そのあとPowerMacにステップアップ。 キャンプ用品は最初はアルペンのPBで、そのあとコールマン。 そして最近。 このところずっと無趣味で、我ながらつまらないヤツだと思っていた僕ですが、ようやく重い腰を上げてやってみようかなというものが見つかりました。 それは、ハイキング。 山登りはちょっとハードルが高い。だけど、去年お誘いいただき上高地に初めて行ってみて、ああ、歩いて自然の風景を見るっていいもんだな、と思いました。 そして、なによりリフレッシュになった。あの直後はいい仕事ができた(気がする)。 ただ、低い山でも路面には石があったり、木の根っこがでていたりして、スニーカーではやや心もとなかったです。何度か足首がぐにっとなったし。 なので、道具を導入すること。 そう、人生で初めてのトレッキングシューズを買うことにしたのです。 スポーツ用品店のお兄さん(間違いなく年下だけど、あの頼もしさはお兄さんと呼びたい)に、「初心者なんですけど」と言うと親切に教えてくれまして。こういうときはやはり餅は餅屋ですね。 柔らかくて履き心地がよいのは実は上級者向けで、僕みたいな運動していないおじさんはガチッとホールドしてくれる硬めの方がいいそうです。 筋肉がないぐにゃぐにゃの足が路面のギャップで怪我しないためには、靴は足首まで固定できるハイカットで、ソールも硬め。これが鉄則なようで。 「これ、初心者の方にもお薦めですよ」と言われたキャラバンの靴がちょっと値引きされていたので、迷わず購入しました。 さあ、これで準備万端。ゴールデンウィークのお休みに、ぐにゃ足と硬シューズで、いざ低山ハイキング、行ってまいります。 今、部屋の中で新品のシューズを履いてパソコンでこれを打って、ニヤけております。 自分にとっての良品で、自分の機嫌を取る。これが趣味の時間を楽しくするんだな。 ちなみに、ワインを趣味にしたくて、道具から入りたい方。いらっしゃいますか? よかったら、餅屋の僕がお手伝いします。 たとえばグラスは、いきなり高級品のリーデルでなくても、丈夫な東洋佐々木ガラスやシュピゲラウのスターターセットなどでじゅうぶん。 ソムリエナイフは、ラギオール(4万円)じゃなくて、プルテックスのダブルアクション(1,400円)で良いです(ニュージーランドワインならほとんどスクリューキャップなのでほぼ不要)。 肝心のワインは・・・ ボクモワインのソムリエおまかせセット、備考欄に好きなワインの傾向を書いてくだされば、餅屋おじさん、じっくり選ばせていただきます。 結局せんでんすんません。

言語化できない

先週、横浜に行ってきました。RADWIMPSのライブを見るためです。 去年、彼らは北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア、オーストラリアをまわるというツアーをやりました。どの都市も現地のファンで会場をいっぱいにし、大いに沸かせたそうです。 もはや世界のラッド。新海監督3部作で完全に彼らの音楽は海を越えたのです。 世界ツアーを成功させて、今年は日本でどっしり腰を据えてアルバムでもつくるのかな、と思っていました。が、まったく違いました。 今年もまた世界ツアーをやっているのです。 まだ行っていなかった地球の裏側の南米へ、そしていつも熱狂的だという何回目かのアジアへ。 彼らもスタッフの皆さんもとんでもないバイタリティーです。 そして改めて「ジャパニメーションといっしょに世界に出る」という発明の凄まじさを感じます。こんな地球規模のツアーをやっている日本のバンドはたぶん他にいないです。 今回、日本公演は5つのみ。名古屋はナシなので、横浜へ。 通算十数回彼らのライブを見ていますが、彼らの地元横浜でライブを見るのはおそらく4回目です。 今はもうないライブハウスの横浜BLITZで2回。初のアリーナ公演となった横浜アリーナのライブも見させていただきました。あのとき、いよいよ凄いバンドになるぞ、と思ったなあ。 そして、僕にとって久々の横浜が先週でした。 まずは中華街で春巻きを食べ(昔の彼らのツアータイトルにちなんで)、DeNAファンたちの大歓声がこだまする横浜スタジアムをかすめて、みなとみらいへと歩きました。 繁華街のど真ん中にできたぴあアリーナMM、良いところでした。音が実に素晴らしい。 開演から終演まで、文字通りあっという間の時間でした。懐かしい曲の数々が、腹にどーん、どーんと響きました。 音に集中すればするほど、頭の中が忙しくなる。過去と今を行ったり来たり。数分間が数年に感じるほど、内なる長い旅をしていました。 気付けば目尻から熱いものがこぼれていました。 終わったあと、心になにか大きなものが湧き上がりました。 この感情をどう表現したら良いんだろう。 じわっと暖かい。嬉しい。ありがたい。 その中に少し、焦る気持ちも混じっている。胸騒ぎも。寂しさも。 でもなんか違う。そういう言葉の羅列じゃ、しっくりこない。 香りや味の言語化はソムリエの必須能力で、練習して少しはできるようになったけど、自らの内側からくるこういう複雑なものを言葉にする能力は、僕にはてんでないようです。 いやむしろ、この感情に名前をつけると、なにか限定されてしまう気がしてもったいない気がする。 もわっとした暖かい塊のまま、引き出しにしまいたい。 ありがとう、ボクモがんばります。 秋に予定されている野田洋次郎ソロアルバムも楽しみにしています。 というより、野田洋次郎、RADWIMPSと同じ時代に生きていることを、これからも人生の楽しみとします。 そうそう、旧友オチケンと会場でばったり。これもラッドのおかげです。 思えばオチケンといっしょに番組をやっているときにラッドを応援しはじめたんだった。あれは2004年のことだった。もう20年経つんだな。...

トップ10に入りました

見事!トップ10に入りました! やったぞ、ついに。母さん、赤飯炊いてくれ。 なにがって、ニュージーランドワインのランキングです。 毎年発表される「輸入ワインの国別ランキング」で、ニュージーランドが第10位に入ったのです。 トップ10という響き、よいです。 ボクモに初来店される方の中で、「ニュージーランドワインなんて飲んだことない」という方の割合は、体感的に8割以上だと感じます。 「ニュージーランドのワインなんて珍しいですよね」と毎日のように言われます。 しかし、これから、そういうときには胸を張って言えます。 「実は、輸入ランキングでトップ10に入ってるので、意外と日本でもファンが多いんですよ!」 このままぐんぐん人気が出てきたらいいな。 そういや、俳優の上野樹里さんや佐野勇斗さんがニュージーランド政府観光局からアンバサダーに任命されたことがニュースになっていました。 それから、テレビ朝日の2時間特番でナスDのニュージーランドの冒険が特集されていましたね。あれはなかなか見応えありました。 そして高畑充希さんの「キリン 生茶」のCM、ロケ地がニュージーランドだって。 そう、近頃、お茶の間にニュージーランドというワードが流れ続けているのだ! そこへ来て、ワインの輸入量トップ10入りの吉報。 もしかしてひょっとすると。 いよいよニュージーランドワインがブレイクするときが来るのかも! そうしたらどうしよう。通販の倉庫を新しく借りねば。ボクモにもお客さんが殺到しちゃう。行列が出来ちゃうわん。 「前は気軽にふらっと行ってカウンターに座れたのにね」なんて常連さんに言われちゃう。 こりゃまいったぞ!母さん赤飯だ! ・・・なんていう話を、昨日カウンターでしていました。 そうしたらカウンター越しにこう言われました。 「でもさあ、もし、ニュージーランドワインがメジャーになっちゃったら、どこでも飲めるようになるってことでしょ?  そしたら、ボクモがやってることの珍しさがなくなっちゃうよ。だから、メジャーになんかならない方がいいんだよ。」 むむむ。 確かにそうかも知れない。 「毎日10種類のニュージーランドワインがグラスで飲める店」、これがレアな体験と思われなくなったら、ボクモの価値は目減りしてしまうかも。 スーパーでニュージーランドワインがたくさん並ぶようになったら、ボクモワインで買う意味がなくなっちゃう。 そうかあ、メジャーになるってのも良し悪しですなあ。...