「アイスワイン」は、凍ったぶどうを使用してつくる、極甘口のデザートワインです。
アイスワインの誕生は偶然によるものといわれています。18世紀末、ドイツのフランコニア地方に、寒波が訪れた際、完熟したぶどうに本来ついてはいけない霜がついてしまいました。そして、収穫できずにいるうちに、やがてぶどうは凍ってしまいます。
凍ったぶどうは、本来なら使い物にならなりませんが、農家の人たちは、その凍ったぶどうを必死に絞ってワインをつくってみました。すると、他のものとは比べものにならないほど芳醇で香り高いワインが出来上がったのでした。これがアイスワインの起こりといわれています。
凍ったぶどうを使う場合、凍っていない通常のぶどうと比べると、一房のぶどうから1割程度の量しか果汁が取れません。その為アイスワインの生産量は非常に少なく、高価です。
なお、「アイスワイン」は国際登録商標であるため、ドイツ、オーストリア、カナダの3カ国でつくったものしか、その名称を使うことができません。