「アタック」は、ワインのティスティング用語です。
ワインは口に含んだあと、舌、上あごなど口中全体に行き渡り、飲み込む動作を経て食道をつたって胃の中に入りますが、その一連の流れの中で始めに感じられる第一印象のみを抽出したものが「アタック」です。
また、ワインを飲み込んだときや、その後に感じる印象を「フィニッシュ(余韻)」と言い、「アタック」と「フィニッシュ」の中間の時間の印象を「ミッドパレット」と呼ぶことがあります。
アタックを表すコメントには、その「強弱(量)」を表すものと、「質」を表すものがあり、強弱を表す場合には(アタックが)「強い」「弱い(軽い)」という様に表現します。
また、質的なコメントの場合は「やさしい」「スムース」などと表します。例えば、「NZのソーヴィニヨン・ブランは、アタックに酸味を感じる」と表現する場合は、口に含んだ瞬間に酸味を感じることができる、という意味合いになります。