「ヴィンテージ(英:vintage)」とは、ワインの原料となるぶどうの「収穫された年」を指します。 「ワインの発売された年」ではないので注意が必要です。
ワイン用語でのヴィンテージは、ヴィンテージギターやヴィンテージジーンズなどのヴィンテージに含まれる「古くて価値が高い」というニュアンスはなく、ただ単に「ぶどうの収穫された年」のことを指します(古いワインが価値が高いことが多かったために、ヴィンテージというワイン用語が古くて良い物を形容する一般的な言葉として使われるようになっています)。
ワインのつくり手がヴィンテージを記載する場合は、国や地域が決めた「同一の収穫年のぶどう」を「使用する割合」を守る必要があります。つまりそのルールを守れば、100%同一収穫年でなくても、多少他の年に取れたぶどうを原料としたワインを混ぜてもよいことになります。
また、ぶどうの出来が良かった年を「グレート・ヴィンテージ」、その逆は「オフ・ヴィンテージ」と呼びます。
市場で取引される古いヴインテージのワインは、グレート・ヴィンテージものであれば値段が高くなり、オフ・ヴィンテージのものならばそれほど値段が上がらない傾向にあります。
シャンパーニュ地方では、安定的な生産量を保つ目的から複数の収穫年のぶどうをブレンドしてワインをつくることが多く、収穫年を記載しないワインが8割を占めます。そのようなワインは、NV(ノン・ヴィンテージ)と記載されることがあります。
フランス語ではヴィンテージのことを「ミレジム(millesime)」といいます。