「シノニム」は、「同義語」や「異名」「別名」などと訳されます。ワインのみならず、生物学やITのジャンルなどで幅広く使用されている言葉です。
「シノニム」がワイン用語として使われる場合は、主に「ぶどう品種の別名」という意味になります。
ワイン用ぶどうは、同じ品種であっても、国や地域によって異なる呼び方をすることが多く、例えば、世界で最も有名なぶどう品種の1つ「シャルドネ」は、「ムロン・ダルボア」や「ピノ・シャルドネ」、「オーバイン」「ボーノワ」など、数多くのシノニムが存在しています。
ニュージーランドでよく栽培されているぶどう品種では、
「ソーヴィニヨン・ブラン」の代表的なシノニム
- 「ソーヴィニヨン・ジョーヌ」(フランス)
- 「ブラン・フュメ」(フランス)
- 「フュメ・ブラン」(カリフォルニア)など
「ピノ・ノワール」の代表的なシノニム
- 「シュペートブルグンダー」(ドイツ)
- 「ブラウアー・ブルグンダー」(オーストリア)
- 「ピノ・ネロ」(イタリア)など
「ピノ・グリ」の代表的なシノニム
- 「ピノ・グリージョ」(イタリア)
- 「グラウブルグンダー」(ドイツ)
- 「ルーレンダー」(ドイツ)など
このように、多くのぶどう品種には、産地によって様々な呼び名が存在しています。