セニエ(saignee)

セニエは、フランス語で「血抜き」を意味する言葉です。赤ワインをつくる時、アルコール発酵の途中で、液体部分だけをすこし抜き取る作業をすることがあります。この方法をセニエ法といいます。

こうすることで、発酵槽の中にある「液体」と「固体(果肉や果皮、種子)」のうち、固体の比率が高まります。そうした状態でアルコール発酵が進むことで、残された液体(抜き取られなかった液体)の凝縮感が増し、濃い赤ワインを作ることができます。

この抜き取られたピンク色の液体を発酵させて、ロゼワインをつくるワイナリーも多く存在します。

また、このセニエ法は、赤ワインの副産物としてではなく、ロゼワインを作ることだけを目的としたときにも使われます。

はじめに、赤ワインをつくる時と同じように、ぶどうの果皮や種子を分離せずに漬け込んで醸し発酵をします。

途中、果汁がピンク色になったところで果皮や種子を取り除き、そのまま液体だけをアルコール醗酵させます。このようにしてピンク色のロゼワインをつくる方法も、セニエ法といいます。

この記事の筆者

ボクモワイン
ボクモワイン編集部
ボクモワインの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています。

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岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。

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