「ロマネ・コンティ」とは、世界で最も高額で取引をされることで知られる、ブルゴーニュ地方のワインまたは、その畑のことを指します。
ブルゴーニュ地方のAOC(フランスのワインや農産物の品質を管理する法律)では、地方、地区、畑や村まで細分化された格付けがなされます。
ブルゴーニュのAOCで、第一級は「グラン・クリュ」と呼ばれ「特級畑」と訳されます。
そのグランクリュの1つに、ヴォーヌ・ロマネ村でピノ・ノワールを栽培するロマネ・コンティという畑があります。
つまり「ロマネ・コンティ」とは、畑の名前であり、その畑のぶどうからつくられたワインです。
ブルゴーニュ地方では畑が細分化されてており、その畑でさえも複数の生産者が所有するのが一般的です。しかしロマネ・コンティで有名なドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社(DRC)は単独の畑を1社で所有するワイン業者です。
ロマネ・コンティは大変高価なワインで、どんなに不良の年でも100万円を下ることはなく200万円以上するものも多くあります。
また、ロマネ・コンティの苗木のクローンは世界各国に存在しています。 ニュージーランドでは、その苗木が違法に密輸された際、当時、税関職員だった人が没収されたその苗木をこっそり自宅の畑で育てたという逸話があります。現在では、そのぶどうからつくられたというワインも販売されています。