「オーク樽」とは、ワインを熟成させるために入れておくオーク材製の樽のことです。
オークとは楢(なら)の総称で、その中でもワインの熟成に使われるのは「フレンチオーク」や「アメリカンオーク」と呼ばれる種類です。
オーク樽は微量に酸素を通すので、ワインはゆるやかに酸化していきます。これによってワインの味わいや香り、色調が複雑に変化します。この変化を樽熟成と呼びます(樽育成と呼ぶ場合もあります)。
また、樽はオーク材を火で炙って成形されるので、内側が黒く焦げた状態になります。そのため中にワインを入れたワインには、焦げに由来するトーストやキャラメルなどの香りが加わります。
一般的に新らしく作られた樽はより香りが強く、使用年数が長くなれば長くなるほど、樽自体の香りは穏やかになっていきます。 ワインの生産者達は目指すワインの個性に合わせて使用する樽を選んでいます。