今年も、いよいよ残すところ後わずかとなりました。
今年の年末は、実家や義実家への帰省を計画中の方や、家族や親戚、親しい友人と集まろうとお考え中の方も多いのではないでしょうか。
そんな久しぶりの集まりには、美味しいお酒を用意したいですよね。年末年始のお酒と言えば、日本酒やビールが定番ですが、今年は気分を変えて「ワイン」を選択肢に入れてみてはいかがでしょう?
この記事では年末年始にぴったりな「ワイン」の選び方や、当サイト監修のソムリエ岩須が愛してやまないニュージーランドワインのおすすめをご紹介致します。
ぜひ、この記事を読んで美味しいワインを用意し、大切な人と特別な年末年始をお過ごし下さいね。
年末年始のワインの選び方は?
年末年始と言えば、家族や親戚、友人など普段はなかなか会えない人達と集まる機会が多くなります。特に親戚の集まりは、年齢も食の好みもバラバラなことが多いので、どんなワインを選んだら良いのか迷いますよね。
そんな時は、なるべく「ワインを飲み慣れていない人でも楽しめるワイン」を意識して選ぶようにしましょう!
具体的には、
- スパークリングワイン
- フルーティーな白ワイン
- 軽めの赤ワイン
- 甘口ワイン
の4種類の中から、ワインを選ぶようにするといいでしょう。
その理由は、おすすめNZワインを紹介する際に詳しくお伝えしますね。
もしその集まりの中に、ワインが好きな人がいるということが事前にわかっている場合は、ワインの好みをさりげなくリサーチしておくことをおすすめします。
また、海外旅行や留学、海外でのお仕事などの経験があり、「ゆかりのある国」がある人には、その国のワインを持参すると、きっと思い出話に花が咲くことでしょう。
相手の喜ぶ顔を想像してワインを選ぶことが、大切なポイントですね。
年末年始に特におすすめなNZワイン
ここからは先程お伝えした4種類のワインの中で、NZワインのおすすめを順番にご紹介します。
NZワインは、フレッシュでフルーティー、かつ親しみやすい香りと味わいが特徴です。まだ、NZワインを飲んだことがないという人も、この機会に是非試してみて下さいね。
1. スパークリングワイン
お正月のようなおめでたいイベントに、まずおすすめしたいのがスパークリングワイン。グラスの中で泡が立ち上る様子が華やかで、お祝いの日にもぴったりです。
中でも特におすすめなのは、リッチなシャンパーニュ製法で仕込まれたスパークリングワイン。
シャンパーニュ製法では、一度発酵したワインを瓶の中で再び発酵させる「瓶内二次発酵」が行われます。瓶内二次発酵はとても手間がかかりますが、きめ細かな泡で、非常にエレガントな味わいのワインになります。また、ほどよい酸味と甘みがあるものが多く、お鍋やおせちなど、幅広い食事に寄り添ってくれるのも特長です。
そんなスパークリングワインの中で、NZワインのおすすめ銘柄はこちら。
大沢ワインズ プレステージコレクション メソッド トラディショナーレ ブリュット NV
ワイナリー名 | 大沢ワインズ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | ホークス・ベイ |
種類 | 泡 |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール52%、シャルドネ48% |
ヴィンテージ | ノンヴィンテージ |
アルコール度数 | 12.5% |
容量 | 750ml |
その他 | サステイナブル認証 |
備考 | コルク |
NZのホークス・ベイ地方にある「大沢ワインズ」は、滋賀県に本拠地を置く「大沢ホールディングス」が経営するワイナリー。このスパークリングは、お祝いやパーティーに最適です。
華やかな柑橘の香りと洗練されたドライな味わいで、前菜から、魚、肉料理まで幅広い食事にあいます。
大きめのグラスに注ぐと、香りがより強く感じられますよ。
2. フルーティーな白ワイン
フルーツの香りが全面に出たフルーティーな白ワインは、ワイン初心者の方にも「あ、良い香り〜♪」と好印象をもってもらいやすいのが特徴です。
NZワインの7割以上を占める「ソーヴィニヨン・ブラン」は、弾けるような柑橘類のフルーツとハーブの香りや味わいが感じられ、フルーティーな白ワインの代表的な存在です。
特に前菜など、食事会の前半に活躍してくれるワインで、野菜をはじめ、魚や鶏肉、豚肉との相性抜群。
おすすめのフルーティー系白ワインは、こちらです。
インヴィーヴォ X サラ・ジェシカ・パーカー ソーヴィニヨン・ブラン 2020
ワイナリー名 | インヴィーヴォ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | マールボロ |
ヴィンヤード | ワイラウ、アワテレ |
種類 | 白 |
ぶどう品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
ヴィンテージ | 2020 |
アルコール度数 | 13.0% |
容量 | 750ml |
その他 | サステイナブル認証 |
備考 | スクリューキャップ |
ハリウッド女優のサラ・ジェシカ・パーカーがワインメイクに関わって誕生したワイン。シュールリーを行うことで旨みがアップしています。
味わい的には「辛口」に分類されますが、非常にフルーティーな口当たりなので、きっと辛口ワインを飲み慣れていない方にも、美味しく召し上がって頂けると思います。
3. 軽めの赤ワイン
大人数が集まる場面に赤ワインを持っていく時は、渋みを抑えた軽めの(スタイルの)赤ワインを選ぶと良いでしょう。
品種では「ピノ・ノワール」がおすすめ。ピノ・ノワールでつくられた赤ワインは、渋みの少ない優しい味わいに仕上がることが多く、普段赤ワインを飲まない方や、渋いワインが苦手な方でも、比較的すいすい飲めるワインです。
また、品種別で見ると「高級な品種」でもあり、特別なおもてなしにも使われるので、お正月にも最適ですね。
さきほど、NZの代表品種はソーヴィニヨン・ブランであるとお話しましたが、実はNZは、ピノ・ノワールの名産地としても知られています。その特徴は、ベリー系のゆたかな果実味を持ち、本場ブルゴーニュのものと比べると、やや濃いめ。
そんなNZピノには、さまざまなお肉料理が合います。特にしゃぶしゃぶ、すき焼きなど、お肉が主役の鍋にはばっちりですね。また、お醤油とみりん、お砂糖を使った煮物などにもピノ・ノワールはぴったりです。
パリサーエステート ペンカロウ ピノ・ノワール 2018
ワイナリー名 | パリサーエステート |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | マーティンボロ |
種類 | 赤 |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
ヴィンテージ | 2018 |
アルコール度数 | 13.3% |
容量 | 750ml |
備考 | スクリューキャップ |
マーティンボロはNZの中で最もブルゴーニュに気候条件が近いと言われています。
パリサーは環境保全型ワイナリーの先駆け。このピノはとても柔らかい風味が特徴です。
4. 甘口ワイン
普通のワインがそれほど得意ではないという人に特におすすめなのが、甘口のワインです。
食事が終わって、ほっと一息つきたい時に甘口のワインがあると、食後のひとときがとても華やかになります。
甘口ワインは、ケーキやチョコレートなど甘いデザートとよく合うのはもちろんですが、ブルーチーズとの相性も抜群です。
グリーンソングス レイトハーベスト リースリング(500ml) 2019
ワイナリー名 | グリーンソングス |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | ワイララパ、 グラッドストーン |
種類 | 甘口白 |
ぶどう品種 | リースリング |
ヴィンテージ | 2019 |
アルコール度数 | 9.0% |
容量 | 500ml |
備考 | スクリューキャップ |
日本人醸造家 小山浩平さんがつくる甘口ワイン。
アルコール度数が低く、口当たりが爽やかで、シロップ漬けの果実のような甘みが特徴です。抜栓後、時間が経っても楽しめます。
デザート全般と相性がいいですよ!
おせちと相性の良いワイン
お正月にかかせない「おせち料理」。豪華な海鮮料理や、お肉料理、縁起ものの煮込み料理などが、少しずつ詰められていて、見た目も非常に鮮やかです。
そんな様々な食材が使われているおせちには、幅広いお料理にも合わせられるスパークリングワインがいちばんのおすすめ。美しい泡は、華やかな1年のはじまりにもふさわしいですね。
また、辛口のロゼワインも、色んなお料理と合わせやすいワインです。白ワインのキリッと引き締まった酸の要素と、赤ワインのほんのり心地よい渋みの要素の「いいところ取り」をしたロゼワインは、ピンクの色も鮮やかで、お祝いの席にもってこいです。
そんな「おせち料理にあわせるおすすめのNZワイン」は、こちらの2本を選んでみました。
ヨハネショフセラーズ メソッド トラディショネル エミー ブリュット 2011
ワイナリー名 | ヨハネショフセラーズ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | マールボロ |
種類 | 泡 |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール 75%、シャルドネ25% |
ヴィンテージ | 2011 |
アルコール度数 | 12.5% |
容量 | 750ml |
備考 | コルク |
守備範囲がとても広い、辛口のスパークリングです。
急斜面のぶどう畑からとれる凝縮度の高いぶどうが使われていてます。瓶内二次発酵でつくられているため、きめ細かい泡とリッチな香りが特徴です。
アタランギ ロゼ 2020
ワイナリー名 | アタランギ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | ワイララパ |
種類 | ロゼ |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、 メルロー、シラー、ピノ・グリ |
ヴィンテージ | 2020 |
アルコール度数 | 13.5% |
容量 | 750ml |
備考 | スクリューキャップ |
「アタランギ」とは、マオリ語で「新しい始まり」という意味で、一年のはじまりに飲むにはふさわしいワインと言えます。
帰省の手土産におすすめのワイン
実家や帰省先への手土産としてワインを持参する時、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
まずは、ワインの温度についてです。白ワインとスパークリングワインを美味しく飲むためには、必ず冷やしておきたいもの。ですので、実家や親戚のお家に着いたらすぐ、冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
乾杯にぴったりなスパークリングワインは、持ち運びの際に振動を加えると吹きこぼれる恐れがあるので、できるだけ抜栓する前日までに現地に届けておくと安心です。
多くの人が集まるシーンでワインを数本用意する場合は、皆に同じワインが1〜2杯ずつ行き渡るように、銘柄を揃えておくといいですね。
また、ワインの価格の目安ですが、美味しいワインである確率が高くなるのは、3,000円以上のゾーンになります。(あくまで目安です!)5,000円以上のものとなると、非常に凝縮感のある旨味の強いワインが多くなるでしょう。年末年始、記念に残るワインを選びたいなら、1万円以上もありだと思います。古いヴィンテージのワインは入手困難なことが多く高価にはなりますが、相手にとって思い出の年のワインを贈るというのも粋ではないでしょうか。
しかし、ワインを選びというのは、調査が非常に重要です。ワインを贈る相手がどんなワインが好みなのか、できるだけ調べておくようにしましょう。
そんな帰省の際の手土産に、おすすめのワインはこちらです!
マンオーウォー アイロンクラッド ボルドーブレンド 2018
ワイナリー名 | マンオーウォーヴィンヤーズ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | オークランド、ワイヘキ島 |
種類 | 赤 |
ぶどう品種 | カベルネ・フラン41%、メルロー35% プティ・ヴェルド11% カベルネ・ソーヴィニヨン10% マルベック3% |
ヴィンテージ | 2018 |
アルコール度数 | 14.0% |
容量 | 750ml |
その他 | サステイナブル認証 |
備考 | スクリューキャップ |
マンオーウォーヴィンヤーズは、高級ワイン産地であるワイヘキ島のワイナリーです。
こちらは非常に凝縮感の強いフルボディのワイン。上質なお肉を使った料理と合わせてみて下さい。
年末年始の定番料理に合うワイン
ワインは、本来食事に合わせて楽しむお酒。ですので年末年始の料理の献立がもうお決まりの方は、その料理に合わせてワインを選ぶのもおすすめです。
ここでは、おせち以外の年末年始に定番のお料理と合うワインをご紹介します。
すき焼き
お祝いの日によく食べられる和食と言えば、すき焼き!
お醤油とお砂糖を使った定番の和食の味付けに合うのは、こちらのワインです。
ヴィラマリア プライベートビン メルロー / マルベック / カベルネ・ソーヴィニヨン 2019
ワイナリー名 | ヴィラマリア |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | ホークス・ベイ |
種類 | 赤 |
ぶどう品種 | メルロー63%、マルベック23% カベルネ・ソーヴィニヨン7% その他7% |
ヴィンテージ | 2019 |
アルコール度数 | 13.5% |
容量 | 750ml |
その他 | サステイナブル認証 |
備考 | スクリューキャップ |
NZワインのリーディングカンパニーであるヴィラマリア。
こちらのワインは、低価格でありながら本場フランス・ボルドー地方のスタイルを踏襲していて、コクと渋みがはっきりとあるタイプに仕上がっています。
焼き肉
子どもから大人まで、みんなが大好きな焼き肉。焼き肉にはビールが定番ですが、実は焼き肉にもぴったり合うワインもあるんです。
お肉好きの方、こちらのワインがおすすめです。
インヴィーヴォ セントラル・オタゴ ピノ・ノワール 2019
ワイナリー名 | インヴィーヴォ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | セントラル・オタゴ |
ヴィンヤード | ローバーン、ノースバーン ギブストンヴァレー バノックバーン |
種類 | 赤 |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
ヴィンテージ | 2019 |
アルコール度数 | 14.20% |
容量 | 750ml |
備考 | スクリューキャップ |
世界のピノ・ノワール好きが注目する産地セントラル・オタゴから届いたこのワインは、口当たりはソフトですが旨みが強くて余韻も長め。
お寿司
新鮮な魚介をつかったお寿司は見た目も色鮮やかで、お祝いの日の定番ですよね。
「お寿司×ワイン」をまだ未体験の方は、この機会にぜひ挑戦してみて下さい。
クラウディベイ ペロリュス NV
ワイナリー名 | クラウディベイ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | マールボロ |
種類 | 泡 |
ぶどう品種 | シャルドネ60%、ピノ・ノワール40% |
ヴィンテージ | ノンヴィンテージ |
アルコール度数 | 12.5% |
容量 | 750ml |
備考 | ナチュラルコルク |
NZを代表するワイナリー、クラウディ ベイ。このペロリュスは瓶内二次発酵でつくられた上質なスパークリング。
実際にこのワインをつくるワインメーカーは、「日本でお寿司とこのワインをあわせて、そのマッチングの素晴らしさを感じた」と言っていましたよ。
カニ鍋
年末年始、お店にも沢山並ぶカニ。年末年始は、カニ鍋をするというご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなカニ鍋におすすめのワインはこちらです。
ノイドルフ ティリティリ ソーヴィニヨン・ブラン 2019
ワイナリー名 | ノイドルフヴィンヤーズ |
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生産国 | ニュージーランド |
産地 | ネルソン |
種類 | 白 |
ぶどう品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
ヴィンテージ | 2019 |
アルコール度数 | 13.0% |
容量 | 750ml |
その他 | サステイナブル認証 |
備考 | スクリューキャップ |
このワインは、NZの港町ネルソンでつくられたワイン。比較的香りも味わいも穏やかで、食事にそっと寄り添うタイプのソーヴィニヨン・ブランです。
海の幸と相性の良いこの一本は、カニ鍋にはばっちり合いますね。
まとめ
年末年始は、今年一年の労をねぎらったり、新年をお祝いする一年で大切な時期ですよね。
この時期は、食卓にもいつもよりも豪華な食事が並ぶ機会が多いと思います。そんな特別なお料理には、ぜひそれに合うワインを用意してみて下さい。
きっと、より一層お料理も美味しく感じられるはずです!
ぜひ、美味しいワインを準備して、新しい一年を迎えましょう!