今年も桜が見頃になる季節になりました!桜が咲き始めると、春の訪れを実感します。そして、桜といえば、多くの人が楽しみにしているのが「お花見」ですよね。
お花見の主役はもちろん「桜」ですが、お花見を盛り上げるには美味しい食べ物やお酒の準備も欠かせません!お花見の定番のお酒といえば、ビールや日本酒、缶チューハイなどですが、たまには気分を変えて「ワイン」にしてみませんか?
お花見は人が集まる楽しい場所。持ち寄ったいろんなお酒の中に、ワインがあるとその場がとても華やかになります。さらに一工夫をし、こだわりのワインを持参すれば、さらに盛り上がることでしょう。
ビールなどと比べ、ワインは外で飲もうとすると選んだり準備も少し大変そうなイメージがあるかもしれませんが、実はいくつかのポイントを押さえるだけで、外でも気軽にワインを楽しむことができるんです。
そこで今回の記事では、お花見にぴったりなワインの選び方やおすすめのワイン、おつまみ、準備などについてお伝えします。本記事でご紹介するワインは、当サイト監修のソムリエ岩須が大好きなニュージーランドワインばかり。
NZワインは、フルーツ感の強いものが多いのが特徴です。外で飲めば、きっと自然の風景と口に広がる果実の旨みがリンクして、ぐんと美味しく感じると思います!
では、まずはワインの選び方からみていきましょう。
お花見に持っていくワインの選び方
お花見に持っていくワイン、どんなものを選べば良いのかなと迷ってしまいますよね。でもまずは一つの基準として、一口飲んで「美味しい!」と感じるような、わかりやすい、フルーティーで華やかなワインを選ぶようにすると良いでしょう。
普段であればワインは香りや味わいとじっくり向き合いながら楽しみたいお酒ではありますが、外で飲む場合には、そのように小難しく考える必要はありません。
お花見の主役はあくまでも「桜」であり、そこに集う「人々」なので、ワインはあくまでその場を楽しくする「演出」のように捉え、明るい印象のワインを選びましょう。外で飲むワインは、高級なワインというよりもカジュアルな価格帯のもので、かつ便利なスクリューキャップのワインがおすすめです。
NZワインは、2,000円〜3,000円の価格帯ならばかなり美味しいものが買えます!そして、そのほとんどが手で開けられるスクリューキャップ栓。もし飲み残しても、再び栓をして持って帰ることができるのでとても便利です。
NZワインは、主要品種のソーヴィニヨン・ブランを筆頭に、フルーツの旨みがしっかりと感じられるものが多いので、ワイン初心者の方でも一口飲んで「美味しい」と感じられる可能性が高いでしょう。
それでは、具体的なおすすめワインをご紹介していきますね。
お花見にぴったりな「ロゼワイン」
ロゼワインは、最近の日本のお花見で飲むワインの定番となりつつあります。桜の下でピンク色のロゼを飲むというのは見た目にも鮮やか。ぜひ透明のグラスを持参し、その美しい色彩を贅沢に楽しみましょう。
ロゼは合わせられる食事の幅が広いので、大人数が集まるようなお花見に1本あると重宝します。「甘口」のものが多いと誤解されている方もいますが、辛口のロゼも沢山あるので少し注意が必要です。
余裕があれば、候補のワインを事前に試飲して「甘口」か「辛口」か確認しましょう。そして、色合いや香り、味わいも「お花見に合う」と感じたものを当日持っていくようにするとベストですね。
グラハムノートン ピンクデザイン ロゼ 2021
ワイナリー名 | インヴィーヴォ (Invivo) |
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ぶどう品種 | メルロー、マルベック、シャルドネ |
産地 | ホークス・ベイ、ギズボーン、マールボロ |
ヴィンテージ | 2021 |
希望小売価格 | 2,530円(税込) |
サーモンピンクの色合いも鮮やかなこのワインは、いちごを中心とする華やかな香りで、口当たりは軽やかです。フィニッシュのほんのりビターなニュアンスが心地よく、とてもバランスのよい辛口ロゼワインに仕上がっています。すいすい飲めてしまうので、気づいたら1本空いているかも!?
大沢ワインズ フライングシープ ロゼ 2015
ワイナリー名 | 大沢ワインズ (Osawa Wines) |
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ぶどう品種 | サンジョヴェーゼ |
産地 | ホークス・ベイ |
ヴィンテージ | 2015 |
希望小売価格 | 3,080円(税込) |
日本人オーナー大沢泰造さんの大沢ワインズがつくるこのロゼワインには、NZでは珍しい品種「サンジョヴェーゼ」が使われています。フレッシュなベリー系の香りが中心で、味わいには、いちご、ドライハーブなどがはっきりと感じられます。ほんのりとした甘みがあり、飲み終えたあとに残るほろ苦さが食欲をかきたててくれます。
ちょっと冷やすだけで美味しく飲める「白ワイン」
白ワインは、7℃〜9℃程度で美味しく飲めるものが多いです。特にNZのフルーツ感主体の白ワインは、あまり温度が上がっていない方がキリッとした酸味と豊かな果実味がバランス良く味わえるでしょう。
ただし、日本のお花見の時期は、まだ外は肌寒い日が多いので、「白ワイン=しっかり冷やしたまま持ち運ばなくてはいけない」と、深く考えなくても大丈夫です。
たとえば、気温が10℃の場合、自宅の冷蔵庫で冷やしておいたワインは、クーラーなしで持ち歩いたとしても問題なく美味しく飲めるでしょう。
5℃以下になったしまうとあまり香りが楽しめないので、冷やしすぎは注意が必要です。ポカポカ陽気の昼飲みには持ち運び用のクーラーがあった方がよいですが、夜桜ならば不要なことが多いと思います。
インヴィーヴォ X サラ・ジェシカ・パーカー ソーヴィニヨン・ブラン 2022
ワイナリー名 | インヴィーヴォ (Invivo) |
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ぶどう品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | マールボロ |
ヴィンテージ | 2022 |
希望小売価格 | 2,860円(税込) |
このスタイリッシュなラベル、そして、ハリウッド女優のサラ・ジェシカ・パーカーが手がけていること、さらに味わいがとてもフルーティーであること。パーティーで盛り上がる要素がいっぱいのワインです!パッションフルーツの芳醇さは、アウトドア気分を高めてくれること間違いなしです。
ヴィラマリア プライベートビン ソーヴィニヨン・ブラン 2022
ワイナリー名 | ヴィラマリア |
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ぶどう品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | マールボロ |
ヴィンテージ | 2022 |
希望小売価格 | 2,200円(税込) |
リーズナブルかつちゃんと美味しい。これがヴィラマリアの素晴らしさです。グレープフルーツのような柑橘系の香りと、刈り取った芝のような青草の香りは、大自然を連想させてくれます。よく晴れた空が似合う、アウトドア用に常備しておきたい1本ですね!
常温で楽しめる便利な「赤ワイン」
昼間にお花見をするなら気分を上げてくれるような、口当たりのソフトな赤ワインが良いでしょう。そんな軽やかな赤ワインの中で、おすすめなは「ピノ・ノワール」です。
夜桜のシーンで、お肉料理などを用意できる場合には、ボルドーブレンドのようなどっしりとした赤ワインでも良いですね。
ダッシュウッド マールボロ ピノ・ノワール 2020
ワイナリー名 | ダッシュウッド (Dashwood) |
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ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
産地 | マールボロ |
ヴィンテージ | 2020 |
希望小売価格 | 2,530円(税込) |
ピノ・ノワールというと、“高級”で“かしこまった”というイメージが強いかも知れませんが、このワインは“リーズナブル”で“カジュアル”。なおかつ「ちゃんと美味しい!」のが素晴らしい。優しいベリーの味わいが特徴で、幅広いおつまみにフィットしてくれますよ。
ヴィラマリア プライベートビン メルロー / カベルネ・ソーヴィニヨン / マルベック 2020
ワイナリー名 | ヴィラマリア (Villa Maria) |
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ぶどう品種 | メルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、 マルベック6% |
産地 | ホークス・ベイ |
ヴィンテージ | 2020 |
希望小売価格 | 2,200円(税込) |
高いコスパで知られるヴィラマリア。このボルドータイプの赤も、例に漏れずたいへんリーズナブルで優秀な味わいです。タレで食べる焼き鳥、牛肉のしぐれ煮、濃厚な味のチーズなどがあると、このワインがさらに美味しく感じることでしょう。
パーティー気分を盛り上げてくれる「スパークリングワイン」
見た目も華やかで、どんな食事やおつまみにも合わせやすい「スパークリングワイン」は、パーティー気分を盛り上げてくれます!
ただし、スパークリングワインは持ち運びや取り扱いに少し注意が必要。持ち運ぶ時に振動が加わったり、温かい所に放置し過ぎると内気圧が上がり吹きこぼれる恐れがあるので、慎重に扱いましょう。
スパークリングワインを美味しく飲むに為には、しっかりと冷えていることが大切です。飲む直前までワインクーラーなどの保冷容器に入れておくか、クーラーボックスの中などで冷やしておくようにすると良いでしょう。
ご紹介するおすすめのNZのスパークリングワインは、いずれもスクリューキャップではなくコルク栓のものです。
スクリューキャップのような気軽さはないのですが、シャンパーニュ製法のでつくられているため、美しく立ちのぼる泡と、複雑な旨みで、お花見を優雅に盛り上げてくれると思います。「外飲みと言えばスパークリング」という方には、特におすすめですよ〜。
ミミ ピンク メトードトラディショネル NV
ワイナリー名 | ワインポートフォリオ (Wine Portfolio) |
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ぶどう品種 | ピノ・ノワール75%、シャルドネ13% ピノ・ムニエ12% |
産地 | ホークス・ベイ |
ヴィンテージ | ノンヴィンテージ |
希望小売価格 | 3,080円(税込) |
このワイン、まず見た目がとても可愛らしいですね。ポップなイラストのラベル、そして綺麗なピンク色。お花見の気分をぐっと高めてくれるのではないでしょうか。味わいは、いちごや青りんごのフルーティーさ満開!です!
マンスフィールド&マルシュ メトード トラディショネル NV
ワイナリー名 | ワインポートフォリオ (Wine Portfolio) |
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ぶどう品種 | ピノ・ノワール51%、シャルドネ39% ピノ・ムニエ10% |
産地 | ホークス・ベイ |
ヴィンテージ | ノンヴィンテージ |
希望小売価格 | 2,915円(税込) |
さきほどのミミと比べると、こちらはシックな装い。味わいは柑橘系のフルーツが主体で、前菜から揚げ物、お肉料理などにもよくあいます。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵なので、泡のきめがとても細かいですよ。
コンビニやスーパーでも買えるワインに合うおつまみ
お花見に持っていく食事やおつまみを、自宅で用意してから持っていくという方もいらっしゃると思いますが、今回はコンビニやスーパーでも手に入りやすいワインに合うおつまみをご紹介します。お花見ということで、片手でつまみやすいものや、ゴミがあまり出ないものがおすすめです。
生ハム
生ハムは、ワインのおつまみの大定番。赤、白、泡とどんなワインにも合います。
オリーブ
塩味のきいたオリーブは、白ワインやスパークリングワインにぴったりです。
チーズ
沢山種類がありますが、特におすすめなのはカマンベールチーズのような白カビ系のチーズです。
ナッツ類
ナッツも意外とワインに合います。いろんな種類のナッツが入ったミックスナッツがおすすめです。
チョコレート
チョコレートの中でも、オレンジピール入りのミルクチョコレートは、スパークリングをはじめ、どんなワインにもよく合います。
チーズ系のスナック(お菓子)
チーズ系のスナックは、ワインと相性が良いものが多く、一つあると重宝します。
できれば避けたいNGなおつまみ
逆に、ワインとは相性の悪いおつまみもご紹介します。
ホタテの干し貝柱、スルメ
ビールのおつまみとしては定番ですが、ワインと組み合わせると生臭ささが強調されるためNGです。
魚卵(数の子、いくら)
ワインに合わないものの代表的な食品が「魚卵」です。コンビニで数の子を買うという人はあまりいないと思いますが、いくらのおにぎりなどは少し注意が必要かも?
辛味が強いもの
辛すぎるものはワインの風味やフルーティーさを消してしまうので、キムチや辛味の強いカレーやスナック菓子などは避けましょう。
お花見にあると便利なワイングッズなど
最後に、お花見やアウトドアのシーンで活躍する、あると便利なワイングッズをご紹介します。
ワイングラス
ワインは外観や香りを楽しむお酒。お花見でかしこまって飲む必要はありませんが、紙コップではなかなかその色合いや香りを十分に楽しむことはできません。せっかくならば、ワイングラスを用意しましょう。アウトドアで人気なのは、割れないワイングラスです。
コロナが本格的に明け、今よりも外飲みをする機会が増えた時にも、この割れないグラスがあるととても便利だと思います。外飲み用のグラスがない方は今のうちに準備しておくのがおすすめです。
グラスは、少し大ぶりな方が香りをより楽しむことができるので、これからもワインを外で飲みたいとお考えの方は、大きさも意識して選んでみると良いでしょう。
おすすめのワイングラスは、本サイトの「ソムリエ直伝!キャンプでワインをカジュアルに楽しむ方法」という記事内で詳しく説明していますので、そちらをチェックしてみて下さい。
ワインクーラー
外でワインを飲む時にあると便利なのが「ワインクーラー」です。岩須のおすすめは「バキュバン」ブランドの冷却材付きのワインクーラー。
こちらは冷凍庫で冷やしてから使うのですが、形は筒状になっています。名前に「ラピッド」(rapid=速い)とあるように、常温のワインを入れてわずか5分ほどで12℃〜6℃ほどまで下がります。
シミ取り
ワインを外で飲む時に、持っていると良いのが「シミ取り」です。お花見など外でワインを飲む時には、風や手があったりしてグラスが倒れてしまうことがよくあります。赤ワインなどの色が濃いワインが洋服を汚してしまうと、せっかくの楽しいお花見が台無しになってしまうので、シミ取りを事前に用意しておくと安心です。
他の人が洋服が汚れて困っている時にも、さっとシミ取りを渡してあげると気が利くな〜という印象になると思います!
まとめ
桜が咲いているとは言え、3月下旬や4月初旬はまだ気温が低く肌寒い日もあります。マフラーやストール、カイロなどの防寒グッズも準備しておきたいところですが、ワイン好きにとってのいちばんの防寒対策は、やっぱり「美味しいワインを用意すること」かもしれません。寒空の下でも、美味しいワインがあれば身も心もぽかぽかになることでしょう。
そんなシチュエーションに似合うのは「大自然の恵みをダイレクトに感られる、フルーツ感いっぱいのワイン」。NZは、そんなフルーツ感が「満開」なワインの宝庫です。
きっと、お花見のお供にNZワインを加えれば、視覚の味覚と両方から、自然の素晴らしさを感じられるでしょう。