コレクション: イザベル・エステート・ヴィンヤード

Isabel Estateは、ニュージーランド南島マールボロ地方・ワイラウ・ヴァレーに位置するワイナリーです。日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きい冷涼な気候は、酸と香りに優れたブドウを育てます。水はけの良い砂利質の土壌に粘土が混じるこの土地は、果実の凝縮感と複雑さを兼ね備えたワインに仕上がる理想的な環境です。
創業の背景

Isabel Estateの始まりは1980年。創業者マイク・ティラーは元パイロットで、飛行中にこの土地を上空から見つけたのがきっかけです。理想的な地形と気候に惹かれ、妻ロビンとともにブドウ栽培をスタート。ワイナリーの名前は、マイクの母・イザベルにちなんで名付けられました。1994年には自社ブランドの初ヴィンテージをリリースし、品質を重視するワイナリーとして本格的に歩み始めました。
ワイン造りの哲学

Isabel Estateは、「畑を映すワイン」を信条に掲げ、自社畑100%でのブドウ栽培と醸造にこだわります。マールボロでも珍しい高密度の植樹と収量制限により、果実の風味は凝縮され、自然酵母やフレンチオークを活かした繊細な醸造がそれを支えます。必要以上に手を加えず、土地と品種の個性を引き出す造りが、Isabelのスタイルです。
人物とチーム

現在、醸造の指揮をとるのはマールボロ出身のワインメーカー、ジェレミー・マッケンジー。海外の著名ワイナリーでの経験を活かし、地元のテロワールに向き合ったワイン造りに取り組んでいます。彼の手がけるシャルドネは、ニュージーランド国内外で高く評価され、近年では国の最優秀ワインメーカー賞にも輝いています。
静かに、確かに評価される実力

Isabel Estateのワインは、派手なインパクトではなく、味わいの奥行きと品のある構成で飲み手を魅了します。中でもシャルドネは、複数のヴィンテージで国内アワードの最高賞を受賞するなど、静かな存在感と確かな実力でマールボロを代表するワイナリーのひとつとして認められています。