ソーゾー・ニュージー #4

ソムリエ ブログ

去年、「はよコロナ明けろ!ニュージーに行きたいぞ!」という願望に羽を生やして、勝手気ままなニュージーランドへの旅を脳内でやっていた。

しかし、本格的に想像を膨らませなければいけないのは、今年だ。

いよいよ行き来が可能になり、SNSでつながっている方々が、海外へ飛び出し始めているのを見るようになった。

いよいよ自分も、いざニュージー。

その旅を密度の濃いものにするためには、計画が必要。ただ、計画する前に、行きたい場所、やりたいことの大風呂敷を広げておきたい。

まずは、現実的かどうかいったんさておいて、楽しさだけ考える「エア旅」を脳内で模擬実施する。そこから、行きたいコースを選べばいい。

日程を決めて、その中でできることを考えるより、本当に体験したいぞと思ったことを中心に日程を組みたい。

その「本当に」を研ぎ澄ませるのは、想像力だ。

さあ、今日は久々に、ソーゾー・ニュージー。


前回の想像では、NZ北島を北から南下して行った。(前回の記事はこちら▶ソーゾー・ニュージー#3

たどり着いたのは、フランスのブルゴーニュ地方に似た気候を持つワイン産地「マーティンボロ」

ここでいくつかワイナリーを見学したあとは、いざ、ニュージーランドの首都・ウェリントンへと進入だ。

僕は、NZ最大の都市はオークランドで、第二の都市がクライストチャーチ。小さい町だけれど政治の中心がウェリントンなんだ、と勝手に思っていた。

しかし、よくよく調べてみると、人口規模はオークランドに次いで二番目。中心部で働く人の数だけでいうと、オークランドと変わらないそうだ。平地が少なく、そこに人口が密集していて、建物も林立している。北島ののどかな田舎をドライブしながらウェリントンに入ると、ずいぶん都会に来たぞっていう感覚になるだろう。

さて、ここの名物は「風」「アート」「映画」「カフェ」。これは予習済みだ。

1年を通じて風がつよく、町のあだ名はウィンディ・ウェリントン。アーティストが多く住む町で、風の強い町であることを表現したアートも町中にある。

Wellington sign seen

そして、映画「ロードオ・オブ・ザ・リング」の制作スタジオがあるなど映画の都ととしても知られ、「角を曲がればカフェがある」といわれるほどカフェがたくさんある。

さあ、どれを選択する。

うーむ。アートは見たい。映画スタジオは、まあ、時間があれば。カフェは3件くらいハシゴしよう。店によって、ランチが美味い、中庭がきれい、アイスが充実などいろいろ特色があるようなので。

よし、ウェリントンはこれくらいでいいだろう。

魅力ある町ではあるけれど、ワインとの関連はやや薄め。なので、滞在はさらっと半日でよかろう。

 

次に目指すは、いざ南島。

島と島の間の移動は、国内線に乗るのが普通だが、今回はあえてそうじゃないのがいい。

フェリーでクック海峡を渡るのだ!

実はわたくし、子どもの頃、テレビに映る青函連絡船を見て、大人になったらあれに乗ってみたいと憧れていたのだ。

出会いと別れのドラマがありそうな、色んな人の思いを乗せたあの客船。ただの船じゃなくて、繋ぐ船。なんだかいいと思ったのだ。

しかし、青函連絡船は大人になるまえに廃止されてしまった。残念。

香港に行ったときに、香港島と九龍半島を結ぶフェリーに乗ったが、あまりに近すぎて、ドラマがうまれる感じというよりただの交通手段だった。

だから、離れた町と町をつなぐ海峡フェリーに乗って、何かを感じたいというのは、僕の中ではわりとやりたいこと上位なのだ。

去年、ポッドキャストの番組でご一緒したラジオDJのジーン長尾さんも、クック海峡のフェリーは、たいへんおすすめとおっしゃっていた。

乗ろう!

いざ、南島へ。

入り江の陸地にはオットセイ、そして、船と並んで泳ぐイルカ(運が良ければ見えるらしい)。

そして、船内の様子は・・・

いかん。今どきなんでもかんでもネットで調べればわかる。しかし、ここはちょっと調べるのを控えておこう。

3時間しかない航海なので、「へえそうなんだ!」の驚きはとっておきたい。船内を観察して、人を観察する。観光客もいれば、仕事の人もいるだろう。

桟橋で出迎える人はどんな人かな。久々の再会とかもありそうだな。

 

と、船旅を満喫したところで、南島の港町ピクトンへと上陸。

ここからまた、ソムリエモードのスイッチを入れる。

そう、ワイン産地巡り、リスタートだ。

まずは南島のいちばん北の産地「ネルソン」へ。前回、リアルの旅でも訪れたが、時間の関係でほんのちょっとのワイナリーしか回れなかった。

今回は、あのときよりもワイナリーの知識も増えていて、あちこち行きたいところだらけ。

さあ、どこへ行く。まずは、まだ日本に入ってきてないワインをつくる生産者のところに行ってみよう。もしかしたら、日本への輸出を望んでいるかも知れない。ならば、我らのボクモワインで直輸入!?夢は膨らむぜ。

 

いざ、その生産者の元へ。

はじめまして。日本から来ました。テイスティングいいですか?

わお、これは素晴らしい。これなら日本の人たちにもきっと受け入れられます。いや、すぐに売れちゃうかも知れない。

え?日本に輸出したい?そうこなくっちゃ。

わかりました。1,000本買いましょう。

なに?もうちょっと?えーい、じゃあ思い切って2,000本!

さあ金額は、ハウマッチ。

・・・

ふむふむ。これを、NZドル→円に換算っと。

・・・

えええええ!

そりゃ、いくらなんでも高すぎるぜ。その価格で仕入れたら、日本で売るときに、手が届きにくい価格帯になっちゃうじゃん。

やはりとんでもないぞ、円安。

交渉、残念ながら不成立・・・。

 

・・・とならないようにせねば!!!!

ソーゾーでよかった!危ない危ない。

仕入れのために行くのなら、為替レートがめちゃくちゃ大事だ。それを心に刻んでおこう。

よし、これから毎日相場のチェックだ。アナリストの予測なんかも見ておく必要ありだなあ。

ソーゾーのおかげで、ソーバに気づけた。

ソーゾー・ニュージー、やはりやっておくべきだ。

次は、大本命のワイン産地、マールボロへ

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。