先日、リーデル名古屋でイベントの打ち合わせをしました。
リーデルと言えば、ご存じ、オーストリアに本拠地を構えるワイングラスメーカーのパイオニアです。
あれ?ご存じじゃない?
しまった、ワイン好きは、自分のワインの常識がみんなの常識だと勘違いする悪癖があるんでした。イカンですね。
ちゃんと説明しますと、リーデル社は、グラスの形によってワインの香りや味わいが変わることを世界で最初に発見した会社です。
注ぐワインによって異なるグラスを使うことで、そのワインのポテンシャルが引き出せるということを提唱していて、そのコンセプトは、今ではワイングラス界のスタンダードになっています。
どうでしょう。この説明で、リーデルってどんなのか、わかりますでしょうか。
そのリーデル。名古屋にショップがあって、そこでは、いろんなワインのイベントを開催しています。
そしてこの度、ニュージーランドワインのセミナーイベントが開催されることになり、講師役として白羽の矢をぶすっと岩須に立てて頂いたわけです。
ありがたや、ありがたや。
試飲するワインは、やはりこれでしょう。前回もこのブログでお話ししたニュージーランドを代表する銘柄「クラウディベイ」です。
全ラインナップの中から、当日お出しする泡1種類、白2種類、赤1種類のワインをセレクトさせて頂きました。で、それぞれどのグラスで飲んで頂くかを、先日話し合って決めてきたというわけです。
久しぶりにリーデルにうかがいましたが、やっぱりグラス屋さんっていいですね。大量の美しいワイングラスを見ているとだいぶうっとりします。
最近だと、ステム(脚の部分)に色がついたものや、回転させるとキラキラと輝くボウルのものもあって、かなりお洒落。
こんな格好いいグラスだったら、どんなワインが似合うかなと考えると、ニヤニヤしてしまいます。
やっぱりワインって、ただボトルが1本あるだけでは完成しない飲み物です。似合うグラスに注ぐことで、はじめてワインになるなんだよな、と再確認しました。
今回は、有料セミナーなんですが、そのセミナーで使ったワイングラスのうち、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランに僕が似合うと思う1脚がお土産でついてきます。おそらくだいぶお得な価格設定になると思います。
ちなみにそのグラス、うちの店でも使っていない新しいモデルです。もしセミナーで評判が良かったら、導入も検討しようかな。
詳しいセミナーの内容は、おそらくもうすぐリーデルのウェブサイトで告知されると思いますので、よかったらチェックしてみてください。
そうそう、グラスと言えば。
通販のボクモワイン、たまに「ワイングラスとワインのセットはありますか?」と聞かれることがあります。
どうでしょう。たとえば、ボクモワインで扱うニュージーランドワインを、このグラスで飲むとさらに美味しく感じると思いますよみたいな提案って、通販でもありかな。
でも、収納の問題もあるから、自分で好きなのを買うよ、という方も多い気もするな。そのあたり、ご意見いただけると嬉しいです。
とにもかくにも、ワイン周りもイベントが徐々に復活してきて嬉しい限り。
コロナ前は、毎月ジュンク堂書店(その前は丸善)でワインセミナーをさせていただいていたのですが、ここ3年くらいは、ボクモの店頭以外でお客さんの前でワインのことをお話しすることはほとんどありませんでした。
僕がワインよりも長くやっているラジオの仕事というのは、言わば「決められた時間の中で、複雑なことをなるべく伝わりやすいように編集して届ける仕事」です。
大学生の頃からやっているので、たぶん僕の体には「難しいことをわかりやすくする」というのが染みついています。
だから、メインの仕事をワインにしてからも、「このわかりにくいワインの世界を、どうにか小難しくならないように伝えたい」という気持ちは、ずっとあるんですね。
なので、こうして、ワインセミナーのお話をいただけるのは、とてもありがたいです。
なのに冒頭で、リーデルのことを「ご存じ」と言ったのはやっぱりダメですね。腕がなまっている。
わからん名詞が出てきたら、途端につまらなくなりますもん。そこを肝に銘じて、セミナーの準備をしたいと思います。
そうだ。
最近流行っているTikTok、Instagramのショート動画やYouTubeショート。あれも、まあ言ってしまえば、究極の「わかりやすさ追求メディア」ですよね。
絶対にやった方がいいんだろうな、と思いつつ、長めのお喋りに慣れきっている自分としては、どうもうまいやり方が見つからないなあと言い訳をし続けて、もう数年・・・。
そろそろやりますか!
気持ちは原点のラジオのまま。難しそうなワインの世界をなるべくシンプルに。フォーマットが変わっても、その気持ちを持って、いっちょやってみます。
自信が持てる出来のものになったら、またこちらでお知らせします。お知らせがなかったら、まあ、察してください(笑)