ソーゾー・ニュージー

ソムリエブログ

はやくニュージーランドに行きたい。

でもなあ。

行くためには、コロナ情勢、店、ラジオの仕事。いろいろ整う必要がある。

現実的には、まだ時間がかかりそうだ。

うーん、ウズウズする。

そうだ、そんなウズウズの今だからこそ、やれることがある。

それは「想像を膨らませておくこと」。

次回の旅も、小忙しい日常から休みを切り出し、タイトな日程で行くことになるだろう。

行った先でのーんびりなんて出来ないし、行き当たりばったりでいいじゃん、なんて思えない。

なんせ貧乏性なので。

行き当たりばったりなのは、大学出てフリーターになって、ラジオやって、飲食やって、コロナ禍でオロオロの、この人生だけでじゅうぶん。

旅は逆。

やりたいことをいっぱい詰め込んで、濃密にしたい。密度の高い経験をしたい。実に欲張り。

もちろん、旅にはハプニングがつきものだということは知っている。

いくら綿密に計画をしても、思い通りには行かないのが旅で、そこが面白いところでもある。

だからこそ、リストが必要なのだ。

まず、この旅をどんな旅にしたいか、テーマを決める。

僕の場合は、「ニュージーランドのワイン産地を廻り、現地の文化や人たちに触れ、ワインの素晴らしさを発見する旅(+ワインを輸入する足がかりをつくる旅)」だ。

そして、そのテーマに沿って、リストを作る。

このワイナリーは面白そうだぞ。

このレストランは美味しそうだな。

ここなら路面電車に乗っておきたい。

ここに行ったら、輸入のこと教えてもらえるかな。

そういう、見たいこと、知りたいこと、体験したいことを、まずは、あらん限りリストアップするのだ。

そして、頭の中でリハーサルを何回かしておく。

いざ行くことが決まったら、そこから取捨選択して行程を決めればいい。

逆にリストを作っておかないと、ふと時間があいたときに、あたふたしてしまうだろう。まあいいや、のんびりすればいい、なんて思えない。貧乏性だから。

例えばぽっかり3時間空いてしまったとき、「それならこのへんを下調べしたとき、よさげなカフェがあったな」の選択肢があると、だいぶ救われる。

レンタサイクルに乗る日にしたけど、雨だったら博物館という手もある。

そうやって、想像で何回も旅することが、1回のリアルの旅を濃密にすると、僕は思う。

想像の旅と現実の旅はぜんぜん違ったぞ、なんていうギャップも楽しい。

前回NZに行ったときは、「山の威圧感」が想像を遥かに超えたし、町から町までの遠さが、完全に想定外だった。どっちも良い思い出だ。

 

というわけで、このブログを借りて、想像の旅をやってみたい。

題して、「ソーゾー・ニュージー」。

はじまり、はじまり。

ソーゾー・ニュージー #1

まずは、行ってみたい町ナンバーワンの「ネーピア」。

ここは、なんといっても可愛らしい建物群で有名な町だ。

国内線で空港に降り立つ。そこからネーピア市内まではタクシーだ。

今から90年前の地震で壊滅的被害を受けてしまったが、そこから復興するときに、町全体で、当時流行していた「アールデコ」の様式を取り入れたのがこのネーピア。

アールデコの直線的、幾何学的、機能的、合理的。タクシーの車窓から見えるのはそんなイメージの町並みだろうか。

日本だと新宿の伊勢丹本店や日本橋の三越本店かな。ちょっとレトロで、直線とカーブが美しい感じ(語彙よ)。

でも、実際、町全体がこの様式で統一されているのってどんな感じだろう。

思わず、Googleストリートビューを見たい衝動にかられるが、それはぐっと我慢。

今の時代は、旅をする人にとって、現地で感じる余白をいかに残しておくかのセンスが問われるのだ。

とりあえず、素材集にあったこのネーピア市内の写真だけで、ソーゾーを膨らませよう。

ネイピア

なるほど。

たしかに建物は直線とカーブが美しい。晴れた空と白い建物のコントラストもいい。左側にあるのは防風林かな。きっと海沿いにある建物なんだろう。

日本でもあるなあ、こういうの。まわりが低い建物と自然だらけのところに、突如として現れる凝った建物。あ、そうだ、田舎のパチンコ屋さん!笑

それはアールデコに申し訳ないか。でもソーゾーだからそのへんも自由だ。たぶん、実際に見たらぜんぜん違う印象なんだろう。

続いてレストランだ。食は入念な下調べが必要だ。土地の記憶は食べ物の記憶と共に残るからね。

ちょっと調べたら「HUNGER MONGER」っていうシーフードレストランが良さそう。

牡蠣のバター焼き、イカのアイオリ、フィッシュアンドチップス。ヨダレがあふれてきた。

ネットにワインリストが公開されている。いいぞ。地元のワインがちゃんとグラスで飲めるんだ。地元の海鮮と地元のワインのペア、当然たまらんでしょう。

他にも気になるビストロやアジアン料理店がいくつか。うむ。昼はアレで忙しいとして、ネーピアの夜の飲食店、なかなか楽しそうだ。

その昼のアレ、とはもちろん、ワイナリー巡りだ。

ネーピアは、ニュージーランドワイン第2位の生産量をほこる産地でありながら、わたくし岩須未訪の地「ホークス・ベイ」の中心都市。

ホークス・ベイ地方のワイナリー、いくつあるんだっけ、と調べてみたら、なんと100以上!そんなにあるのか!

じゃあ、たくさん廻るためには、ネーピアには2,3日はいなきゃ。ここのワイン輸入できそう、なんて話になったら、もっと日数を延ばそうじゃないか。

他の都市もいっぱい行きたいのに、そんなに日数をさいていいのか。いや、今はいい。まずはソーゾーが大事なのだ。

では次回は、そのホークス・ベイのワイナリーへ。

ソーゾー・ニュージー!

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
1 / 4