ブラックエステートは、ニュージーランド南島のノース・カンタベリー地方にある、家族経営のワイナリーです 。クライストチャーチから車で1時間ほどの場所に位置し、美しいブドウ畑の風景が広がっています。
土地を大切にする「自然な」ブドウ栽培
このワイナリーの最大の特徴は、オーガニック(有機農法)やバイオダイナミック農法という、自然の力を最大限に引き出す手法を徹底していることです 。化学肥料や殺虫剤はいっさい使いません。代わりに、自分たちで飼っている牛や近所の羊を畑に放牧して雑草を食べさせ、その糞を天然の肥料にするなど、畑を一つの生き物としてケアしています 。また、月の満ち欠けなどの天体のリズムに合わせて農作業を行うことも、彼らのこだわりのひとつです 。
3つの個性豊かな畑
ブラックエステートには、それぞれ異なる個性を持った3つの畑があります 。
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ホーム(Home):ワイナリーの拠点であり、粘土質の土壌から力強いブドウが育ちます 。
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ダムスティープ(Damsteep):名前の通り急な斜面にあり、石灰岩を含んだ土壌がワインに独特の風味を与えます 。
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ネザーウッド(Netherwood):1986年に作られた最も歴史のある畑です。人工的な水やりをせず、ブドウの木が自力で地中深くへ根を張ることで、濃縮された味わいが生まれます 。
「何もしない」ワイン造り

醸造責任者のニコラス・ブラウンさんは、2022年にニュージーランドの最優秀ワインメーカーに選ばれた実力者です 。彼の哲学は「できるだけ手を加えないこと」です。人工的な酵母は使わず、畑にいる天然の酵母だけで発酵させます。また、ワインをクリアにするためのろ過なども行わないため、ブドウ本来のピュアでエネルギー溢れる味わいがそのままボトルに詰められています 。
ワイナリーを訪ねる楽しみ
敷地内には、現地の権威あるガイドで最高評価の「2つ星」を毎年受賞している有名なレストランがあります 。ここでは、自分たちの畑や地元の農家で採れた新鮮なオーガニック食材を使った料理を、自慢のワインと共に楽しめます 。また、ブドウ畑の中に宿泊できるB&Bもあり、スタッフが帰宅した後の静かな夜の畑を独り占めできる特別な体験も提供しています 。
ブラックエステートは、単にワインを作る場所ではなく、その土地の自然や食文化をまるごと体験できる、情熱にあふれたワイナリーです。