2022年ニュージーランド・ヌーヴォー販売開始!最新情報をお届け

ワイン乾杯

南半球に位置するニュージーランドから、今年も夏のヌーヴォーが届きました!

 

素晴らしくフレッシュでフルーティーなニュージーランド・ヌーヴォーは、日本の夏にぴったりなワインです。

僕は「これを飲まなければ、夏を乗り切れない!」と思っています。

まだ飲んだことがないという人も、これを機に、ぜひ一度体験していただけたら嬉しいです。」

本記事では、ニュージーランド・ヌーヴォーの基本知識と最新情報をお届け致します。

「ニュージーランド・ヌーヴォー」の特徴

 

そもそも「ニュージーランド・ヌーヴォー」って、どんなワインなんでしょうか?

 

はい、まずは基本からお伝えしていきますね。

ヌーヴォーとはフランス語で「新しい」という意味で、ワインの世界では「その年に収穫したぶどうを使ってつくった新酒」のことをを指します。

つまり「ニュージーランド・ヌーヴォー」とは、今年採れたばかりのぶどうを使ってつくられたフレッシュなNZワインということになります。

ヨーロッパやアメリカなどワインの主要な生産国はその多くが北半球にあり、ぶどうの収穫時期のピークは8〜10月頃になります。

一方、NZは南半球にある国なので、季節が北半球とは逆になり、ぶどうの収穫時期は2〜4月頃となるのです。その為、NZでは世界の中でもいち早くその年に穫れたぶどうをつかったワインが出来上がります。

そんな「ニュージーランド・ヌーヴォー」には、NZワインならではの魅力が沢山詰まっています。まず、NZワインの7割以上を占める「ソーヴィニヨン・ブラン」は、パッションフルーツやトロピカルフルーツなどの弾けるような果実味と、キリッと引き締まった酸味が特徴です。

一般的に、ソーヴィニヨン・ブランは、瓶詰めからあまり時間が経っていない方が、より一層その個性が発揮される品種であると言われています。ヌーヴォーはまさに出来たてのワインなので、ソーヴィニヨン・ブランのフレッシュさが際立って感じられます。

また、一部のワイナリーでは、NZの赤ワインの主要品種である「ピノ・ノワール」でも新酒をつくっています。こちらは、赤いベリー類の香りがとても親しみやすいのが特長で、少し冷やして飲むのがおすすめです。

どちらの品種でも、ニュージーランド・ヌーヴォーはアウトドアやオープンテラスなど、太陽の下がよく似合うワインです。機会があれば、ぜひ青空の下で味わってみて下さいね。

「ニュージーランド・ヌーヴォー」の定義など

白ワインイメージ

 

ヌーヴォーと聞くと、ボジョレー・ヌーヴォーが思い浮かぶのですが、ニュージーランド・ヌーヴォーとはどんなところが違うのでしょうか?

 

そうですね、そのあたりについても軽くふれておきましょう。

ボジョレー(ボージョレ)・ヌーヴォーは、フランスのボージョレ地区でその年に穫れたぶどうをつかってつくる新酒です。毎年11月の第3木曜日午前0時から世界で一斉に販売が開始されることでも知られていますよね。

また、販売解禁日以外にもボジョレー・ヌーヴォーとして販売されるワインには、ワインに使用するぶどう品種をはじめ、製法にも細かいルールが定められています。

ボジョレー・ヌーヴォーや世界の新酒について、さらに詳しくはこちらから

一方、「ニュージーランド・ヌーヴォー」と呼ばれるワインには、実は国による明確なルールや定義がありません。それぞれのワイナリーが、消費者に新酒(収穫されたばかりのぶどうを使ったワイン)であることを分かりやすく示す目的で「ヌーヴォー」というネーミングが使われています。

 

なるほど〜、ニュージーランド・ヌーヴォーには細かいルールはないということなんですね。ということは、ボジョレーみたいな解禁日もないんでしょうか?」

 

はい、そのとおりです。各社一斉にというわけではなく、自由に販売開始日を設けています。

それでは、NZヌーヴォーを順番にご紹介します。

NZの人気ワイナリー「ヴィラマリア」のヌーヴォー

【NZヌーヴォー】ヴィラマリア プライベートビン ソーヴィニヨン・ブラン 2022

当店ボクモワインでも人気の「ヴィラマリア」は、NZを代表するワイナリーの一つで、世界の数々のワインコンクールで多数の賞を受賞しています。

ヴィラマリアのヌーヴォーは、通常販売している「プライベート・ビン ソーヴィニヨン・ブラン」に「ヌーヴォー」のステッカーが貼られて販売されています。

このヌーヴォーのステッカーつきのワインは、ヴィラマリアが所有する畑の中から、早めに熟したソーヴィニヨン・ブランが使われています。

【NZヌーヴォー】ヴィラマリア プライベート ビン ソーヴィニョン・ブラン 2022

ワイナリー ヴィラマリア(Villa Maria)
地域 マールボロ
品種 ソーヴィニヨン・ブラン
収穫年 2022年
おすすめ料理 シーフードや白身の肉料理全般、前菜
当店販売価格
1,980円(税込)

▶︎【ボクモワイン】ヴィラマリア販売ページ

岩須のテイスティングコメント

NZを代表するワイナリーの1つ、ヴィラマリアだけあって、さすが!完成度が高いですね〜。

2022年のヌーヴォーは非常に爽やかで、グレープフルーツやレモンの豊かな果実味、そして白いワタの部分のような心地よいほろ苦さが特徴的です。

後味スッキリ、ややライトな仕上がりになっていますよ〜。

 

夏野菜のマリネ、魚介や鶏肉を使ったサラダ、ハーブを効かせた豚肉ソテー、生ハムの冷製パスタなどはバッチリあうでしょう。

このワインが1本あれば、一気に食卓は夏気分。食事が華やかになると思いますよ。

▶︎【ボクモワイン】ヴィラマリア販売ページ

「シレーニ」のヌーヴォー、今年も到着!

シレーニヌーヴォー

画像引用元:エノテカオンラインショップ

日本に輸入されるNZワインの中で上位の輸入量を誇る「シレーニ」。2022年は8月上旬よりよりヌーヴォーが販売開始されました。

今年のぶどうやワインの出来は?

シレーニの輸入元であるエノテカでは、今年のぶどうやワインの出来についてこのようにコメントをしています。

“2022年のホークス・ベイでは収穫時期に予想外の雨に襲われ、生産者にとってはチャレンジングなヴィンテージとなりました。しかし、シレーニ・エステートでは的確な収穫のタイミングを見極め、収穫チームとワイナリーチームの頑張りによって、今年も選りすぐりのブドウを使ったワインを造ることに成功。

こうして出来上がったワインは、アロマティックで生き生きとした果実味が魅力です。”

販売されるワインについて

シレーニから販売されるヌーヴォーは、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールの2種。贈り物にもぴったりな、2本をセットにしたギフトボックスも販売されています。

先述の通り、一口に「ニュージーランド・ヌーヴォー」と言ってもその製法に特に決まりがあるわけではありません。ですが、シレーニの場合はヌーヴォー用に特別な製法でワインがつくられています。そのため通常のヴィンテージのワインとヌーヴォーの違いがより明確に感じられるはずです。

シレーニ・ヌーヴォー ソーヴィニヨン・ブラン

シーレーニ・ヌーヴォー2022

引用元:エノテカオンラインショップ

ワイナリー シレーニ・エステート(Sileni Estates)
地域 ホークス・ベイ
品種 ソーヴィニヨン・ブラン
収穫年 2022年
おすすめ料理 サーモンサラダ、夏野菜、シーフード
2,090円(税込)

シレーニでは通常、ソーヴィニヨン・ブランは南島のマールボロ産のぶどうを使用していますが、こちらのヌーヴォーには北島のホークス・ベイ産のぶどうが使われています。

ワインの製法としては、まずステンレスタンクでぶどうの果皮を低温で短時間果汁に漬け込みます。そして、主発酵と、マロラクティック発酵(ワインの中のリンゴ酸が乳酸に変わる発酵)を同時に行います。そうすることで、酸味がまろやかになり、ぶどう本来の香りと果実味を際立せてくれるのです。

ワインは、熟した桃やトロピカルフルーツ、柑橘系果実のアロマに、爽快なハーブのニュアンスが重なり、果実味と酸のバランスが心地良い、軽やかなスタイルとなっています。

 

よく冷やして飲めば、口当たりもよくスイスイ楽しめると思います。多少薄くなっても冷えたままのワインが良いという方は、氷を入れて楽しむのも悪くないと思いますよ。

シレーニ・ヌーヴォー ピノ・ノワール

シレーニ・ヌーヴォー ピノ・ノワール

引用元:エノテカオンラインショップ

ワイナリー シレーニ・エステート(Sileni Estates)
地域 ホークス・ベイ
品種 ピノ・ノワール
収穫年 2022年
おすすめ料理 ポークソーセージのラグーニョッキ
希望小売価格 2,200円(税込)

ピノ・ノワールは、ほとんどのぶどうを全房発酵し、そこにマセラシオン・カルボニックの製法でつくられたワインが少量ブレンドされています。

「マセラシオン・カルボニック」とは、ボージョレ・ヌーヴォーをつくる際にも行われる製法で、密閉したタンクにぶどうの房を潰さずに入れ、炭酸ガスが充満した酸素の少ない状態でワインを発酵させる製法を指します。マセラシオン・カルボニック法を用いてつくられたワインは、柔らかなタンニンとフレッシュな果実味が引き出され、アロマティックなスタイルに仕上げられます。

こちらのワインは、チェリーやいちご、そしてスミレのフローラルなアロマが鮮やかに香ります。口当たりはソフトで、フレッシュかつジューシーな果実味が感じられ、活き活きとした酸の余韻が長く続きます。軽く冷やすとさらに美味しく味わえる、チャーミングな1本です。 

 

日本に入ってくるNZの赤のヌーヴォーは、おそらくこのシレーニのピノだけだと思います。軽やかで親しみやすいのが良いですね。

以前、冷やしたこのピノノワールのヌーヴォーを、海水浴場に持って行って飲んだことがあります。そのときは「まさに夏に飲むべきワインだ!」と実感しましたね〜。

エノテカオンラインショップ

夏は、フレッシュな「ニュージーランド・ヌーヴォー」を楽しもう!

ピクニック・ワイン

世界の中でもいちはやく、今年収穫したぶどうでつくられたワインが味わえる「ニュージーランド・ヌーヴォー」。今年も、無事に日本に到着しました。

収穫して間もないぶどうで特別につくられたニュージーランド・ヌーヴォーは、香りと味わいにそのフレッシュ感があふれています。フルーティーさが魅力であるNZワインの長所が、さらに強調されたスタイルとなっていますので、ぜひ、キリッと冷やして飲んでみてください。

日本の暑い夏を乗り切るアイテムとして、NZのフレッシュな新酒が、あなたの定番になることを願っています!

この記事の筆者

ボクモワイン
ボクモワイン編集部
ボクモワインの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています。

この記事の監修

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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