ニュージーランドってどんな国?特徴や文化、観光情報などを紹介

 『ニュージーランド(New Zealand)』(以下、NZ)は、旅行や留学・ワーキングホリデーなどではもちろん、近年は移住先としても人気の国。まるで絵葉書のような美しい風景は、訪れた人々を魅了します。

人口約500万人と、決して大きな規模の国ではないNZですが、「環境」「ジェンダーギャップ」など、世界中の国々が抱える問題にも積極的に取り組んでいます。そして持続可能な社会を目指し、多種多様な人々を受け入れる社会のあり方が世界からも高く評価されています。

さらに、国連が発表した世界幸福度報告書(2021年版)では、153の国と地域の中で、NZは第9位にランクイン。国民の幸福度も高い傾向にあることが分かります。

本記事では、そんな魅力がたくさんつまったNZの基本情報から産業や社会、グルメ情報まで幅広くお伝えします。もちろんNZワインにまつわる情報もたっぷりご紹介します!また、NZの長期留学経験者や現地在住の方からのコメントを添えながら、よりリアルな情報をお届けします。

 

まだ行ったことのない人も、再び訪れてみたいと考えている人も、このページでNZについて一緒に学んでいきましょう!

【この記事の登場人物】

 

吉金さん
NZ在住歴20年以上、ソムリエ岩須の従兄弟。夫婦でほぼ毎日NZワインを1本あける、正真正銘のワイン好き
石黒さん
高校・大学時代を過ごしたNZを第二の故郷とする。NZの全ての物を愛してやまない。
makiko_80
岩須
このサイトの監修を担当する、ソムリエ。自身が名古屋で営むバーでは、ニュージーランドワインを豊富に取り揃える。

ニュージーランドはこんな国

 

まずはざっくりと、NZの大まかな特徴からお伝えしていきますね。

  • 人間の約5倍の数の羊がいる
  • 乳製品の生産が盛んな「酪農大国」である
  • 近年はワインの名産地として注目を浴びる
  • ラグビーは国技。ナショナルチームの“ALL BLACKS”は世界最強とも言われる
  • 国鳥「キーウィ」は国のシンボルで、NZ国民の愛称でもある
  • グローバル化男女平等化において先進的な取り組みをしている

「ニュージーランド」と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「羊」ではないでしょうか?ただ、その数は年々減ってきているようです。

 

以前は人口一人当たりに対して20頭以上いた羊も、今は5頭以下になりました。

羊が減少している主な理由は、乳牛の飼育が増加しているため。そう、NZの主要産業は大自然を生かした「酪農です。全粉乳バターなどの乳製品は、輸出の主要品目となり、国の経済を支えています。

そして、国の輸出品目の中で注目すべきは、ワイン。輸出量はここ10年で2倍に増え、現在は国内の輸出品目の中で第7位となっています。

 

ヨーロッパ諸国に比べるとワインの歴史はまだ浅いですが、恵まれた自然条件のもとでつくられるNZワインは、近年、世界でも高く評価されているんですよ!

僕が経営するNZワイン専門のワインショップでもたくさんのNZワインが販売されていますので、よかったら覗いてみて下さい。

NZワイン専門店ボクモワイン

また、NZと言えば「ラグビー」をイメージされる方も多いかもしれません。ラグビーはNZの国技であり、NZの人たちにとって、ラグビーはかけがえのない大切な文化です。

国内各地にクラブチームがあり、NZのナショナルチーム「オールブラックス(ALL BLACKS)」は、国民から絶大な人気を誇ります。

 

試合前に先住民であるマオリの伝統舞踊「ハカ」を踊ることでも有名ですね。

1995年の第3回ワールドカップで、オールブラックスが145対17で日本に勝ったのは今でも語り継がれています。ただ、日本人としては正直、ちょっと悔しかったなぁ…(涙)

そして、国鳥の「キーウィ(Kiwi)」は、NZのみに生息している貴重な鳥で、国や国民によって大切に守られています。また「キーウィ」は、NZ国民を指す愛称としてもお馴染みです。

さらに、移民が多いことや、男女格差が少ないことなども特徴の一つで、 その自由で他者に寛容な社会のあり方が世界からも注目を集めています。

2020年10月に発足したアーダーン第二次内閣でも、女性閣僚の割合の高さや、先住民のマオリ血統の閣僚、LGBTQ(性的マイノリティ)を公表している閣僚を登用するなど、その多様性が話題となりました。

 

ジェンダーギャップが日本と比較して少ないことは、暮らしていてもすごく感じます。女性が家計を支える家庭も珍しくないんですよ!

NZの基本情報

 

続いては、NZの位置や基本情報をみていきましょう。

南北に細長く、北島、南島の2つの島から成り立つNZは、日本列島の形とどことなく似ていますね。

基本情報の概要を、下記の表にまとめました。わかりやすくするため、日本の情報も掲載しています。

国土面積は、日本の3/4ほど。人口は約500万人と、日本よりもはるかに少なくなっています。

NZの主要な都市は、北島に位置する首都ウェリントン、国内最大の都市オークランド、南島には留学先として人気のクライストチャーチ、リゾート地として有名なクイーンズタウンなどがあります。

また、NZの公用語は3つあり、「英語」とNZの先住民が話す「マオリ語」、そして2006年からは「手話」が加わりました。

 

私がNZで暮らしていた頃(1990年代)は国家斉唱が英語のみでしたが、今は最初にマオリ語の歌詞を歌うほど、マオリ文化の保護は進んでいます。

南北に細く伸びる地形や温泉も湧き出る地熱地帯があることなど、なにかと日本との類似点も多いNZですが、大きく異るのは季節と太陽の向きです。

 

NZは南半球にある国なので、北半球にある日本とは季節や太陽の動きは逆になるんですね。

時差や気候について

 

次に、日本との時差や気候についてみていきましょう。

NZは、日本よりも「東」に位置します。日出ずる国と言われた日本よりも、朝が来るのがさらに早いのがNZの特徴です。北島にある都市ギズボーンは「世界で一番早く朝日が昇る都市」とも言われています。

日本とNZの時差は、時期によって異なります。サマータイム(夏時間)を取り入れており、夏季の間は時計が1時間早くなります。

期間ごとの時差は、

  • サマータイム中(9月最終日曜日〜翌年4月第1日曜日)
    →日本との時差「4時間」
  • それ以外の期間
    →日本との時差「3時間」

となります。

 

夏は8時過ぎまで明るいので、サマータイム期間中は仕事が終わった後にゴルフを楽しんだりもできるんですよ♪

次に気候についてです。1年を通しての気温差の激しい日本と比べて、NZは1年間の気温の差が少なく1年を通して穏やかな気候です。

下記の表は、NZの北島・南島の主要都市と東京の気温を比較したものです。

都市名 夏の平均
最高気温
冬の平均
最低気温
気温差
オークランド
(北島)
23.7℃ 7.1℃ 16.6℃
クライストチャーチ
(南島)
22.7℃ 1.9℃ 20.8℃
東京 35.6℃ -1.2℃

36.8℃

 

過ごしやすい気温でも、紫外線はすごく強いので、日焼け止めやサングラスなどの対策は必須です。

ワインづくりに適した環境

NZはワインづくりの歴史は浅いものの、恵まれた気候や自然の条件のもと、素晴らしいワインがつくり出され、世界でも注目を集める産地の一つとなりました。

では具体的に、どのような環境がワインづくりに向いているのでしょうか。

まず、挙げられるのが「一日の中の気温差」です。NZは「1日の中に四季がある」と言われるほど、朝晩は冷え込み、昼は半袖でも過ごせるくらいの気温になります。

次に、南島を南北に走る全長約750kmのサザンアルプス山脈の存在があります。この山脈が雨雲を遮るおかげで、山脈の東側は1年を通して雨が少なく、とても乾燥しています。このような気候の特徴は、実は良質なワイン用ぶどうを育てるのにとても好条件なのです。

 

特にサザンアルプスのある南島には、マールボロ地方セントラル・オタゴ地方などNZを代表するワイン産地が集中しています。

NZの地域の分類

 

続いて、NZの地域の紹介です。ここではNZの「地方行政区画」という分類に従って、地域やワインに関する特徴を解説します。

下の表で(G.I.)と表記されている地域は、ワイン用ぶどう産地として公式に認められているエリアです。

北島の行政区画

ノースランド
(G.I.)
NZ最北端の地域
初めてぶどうの樹が植えられた
国内で最も温暖なエリア
オークランド
(G.I.)
NZ最大の都市
ワイヘキ島は「ワインの島」として知られる
ワイカト 北島の中西部にある、
ハミルトンを中心とした地方
ベイ・オブ・
プレンティ
温泉で有名なロトルアがある
ギズボーン
(G.I.)
国内最東エリア
ワインの生産量第3位の産地
シャルドネの首都とも言われる
ホークス・ベイ
(G.I.)
マールボロに次ぐ第2位の産地
全体生産量の約11.5%を占める(2021)
日照量が豊富で、赤ワイン用ぶどう品種の生産が多い
タラナキ マオリ族の聖地として崇められる、
タラナキ山がある
マナワツ・ ワンガヌイ NZの総人口、およそ8.1%が住む人気の地方
ウェリントン

NZの首都
有名な産地であるワイララパ地方(G.I.)を有する

南島の行政区画

タスマン アベル・タスマン国立公園がある
ネルソン
(G.I.)
マールボロの西側に位置し、日照量が豊富
ホップの栽培も有名
マールボロ
(G.I.)
NZを代表するワイン産地
全体生産量の約75.2%を占める(2021)
この地のソーヴィニヨン・ブランの躍進で、
NZワインが世界的に知れ渡った
ウェスト・ コースト 南島の西部に位置する
タスマン海と南アルプス山脈に接する地帯にあり、
雨が非常に多い
カンタベリー
(G.I.)
広大なワイン産地
ワインの醸造学に力を入れるリンカーン大学がある
オタゴ 世界的に注目される高品質なピノ・ノワール産地、
セントラル・オタゴ地方(G.I.)を有する
サウスランド

NZの南島最南端の地方

歴史のワンポイント解説

 

NZの歴史についても、簡単に学んでおきましょう!

もともと無人島だったNZに、ポリネシアからやって来たマオリ族の人々が移り住むようになったのは、8〜9世紀(西暦700〜800年代)頃と言われています。

その後、大航海時代の到来により、1642年にオランダ人探検家のアベル・タスマンがこの島を発見。後にNZは今の国名の原型となる「Nova Zeelandia(ラテン語)」と命名され、しばらくして「Nieuw Zeeland(オランダ語)」と呼ばれるようになりました。

それから約1世紀後にあたる1769年、イギリス人探検家のジェームズ・クックがヨーロッパ人として初めて上陸を果たし、海図を作成します。そこに現在の国名である“New Zealand”と書き記しました。

その頃から「交易」や「捕鯨」、「宣教」などを目的としたヨーロッパ人の入植が本格的に始まります。1840年には、マオリ族とイギリス王権との間で「ワイタンギ条約」が締結、NZは正式にイギリスの植民地(領土)となりました。

しかし、1860年代に起こったゴールドラッシュをきっかけに、その後急速に進んだ人口増加や、政治・経済の発展により、1907年にはイギリスと対等な立場となる「自治領」となります。そして第一次世界大戦での功績が評価され、イギリス議会により1931年には独立が認められ、1947年にイギリスから正式に独立しました。

NZの国旗

歴史での解説のとおり、NZとイギリスは切っても切れない関係にあります。ですので、国旗の中にも、イギリス国旗(ユニオンジャック)がデザインされています。

そんなNZの国旗とそっくりで、間違いやすいのが「オーストラリア」の国旗。左がオーストラリアで、右がNZです。

 

違いは星の数と、星の色の違い。国旗の右側に赤い南十字星があるのがNZ、と覚えておきましょう!

ニュージーランドとオーストラリアの国旗の違い

産業のワンポイント解説

 

NZの産業には、どのような特徴があるのでしょうか?

NZの主要産業は、第一次産品(自然から採取されたままの状態であり、加工されていない物)であり、「酪農製品」「肉類」「木材」の3品目で、輸出の約半数を占めています。

酪農

NZは世界でも有数の酪農大国です。

その特徴は、広い牧草地を利用した「放牧」による飼育のスタイル。大規模な牛舎・鶏舎や飼料も必要としないので、低コストでの飼育を可能にしています。しかし、NZは人口約500万人と国内市場が小規模であることから、生乳のほとんどは、全粉乳やバター、チーズなどに加工されて輸出されます。

 

ミルクそのものがとっても美味しい!もちろんチーズも絶品です。個人的には、「ホーキーポーキー」という名物のアイスクリームが好きですね〜。

みなさんもNZに来たら、ぜひアイスやチーズを食べてみて下さい!

ワイン

冒頭でも解説しましたが、NZワインは現在国内で第7位の輸出品目であり、NZの産業を支える存在となっています。

ワイン生産量は、全世界の1%ほどですが、爽やかで豊かな果実味のソーヴィニヨン・ブランや、高品質なピノ・ノワーなど、世界のワインファンの注目を集めています。

ちなみに、2018年には日本とNZなど11カ国が参加する「CPTPP」(アジア太平洋地域における経済連携協定)が発効し、日本政府はNZワインに課している15%の輸入関税の引き下げに着手しました。2025年までの完全撤廃を目指しています。

 

NZワインをもっと気軽に楽しめるようになるといいですね!

映画

またNZは「映画製作」にも力を入れていて、それは国を支える産業の1つとなりつつあります。

下記は、NZの首都ウェリントンが撮影地として使用された映画の一覧です。

  • ロード・オブ・ザ・リング
  • ホビット
  • ラストサムライ
  • キングコング
  • アバター
  • ナルニア国物語

「映画の街」として認知されるようになったウェリントンでは、ロケ地めぐりのツアーなども人気です。

また、ワイカト地方のマタマタ郊外にある、「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地でも知られる「ホビット村」も有名な観光名所になっています。

 

巨匠ピーター・ジャクソンのB級ホラー、ブレインデッド(USではDead Alive)も必見です!

マオリ族とマオリ文化

NZを語る上で欠かせないのが、先住民の「マオリ族」です。現在もNZの全人口の15%にあたる約73万人が暮らしています。

そんなマオリ族の言語や文化は、NZで大切に保護され、マオリ語の地名などが現在も使用されています。国名のNew Zealandは英語表記ですが、マオリの言葉では「アオテアロア(Aotearoa)」と呼び、広く親しまれています。

ちなみに「マオリ語」は、日本語と母音が似ていることから、日本人にも発音がしやすいと言われています。

 

ワインの生産者達がマオリ語を、ワイナリーやワインの名前として使うことも珍しいことではありません。マオリ文化が人々によって大切に守られ、継承されていることがよくわかりますね。

マオリ族の顔のタトゥーがラベルに描かれているマトゥア。「マトゥア」とはマオリ語で「家長」という意味。

環境先進国、サステイナブル大国

NZは手つかずの自然が豊かに残っている国。政府はそんな大自然と人の調和を目指すことに重点を置いており、他国からは「環境先進国」と呼ばれています。

積極的な環境保護政策によって、現在NZ国内の約8割の電力が再生可能エネルギーでまかなわれ、政府は2035年までにはその割合を100%にすることを目標に掲げています。

NZワインのほとんどはサステイナブル認証のぶどう畑からつくられる

環境保全の意識や取り組みは、ワインづくりにおいても積極的に行われています。

現在実に96%のぶどう畑とワイナリーが、サステイナブル」=「持続可能であること」の基準をクリアし認証を受けています。つまり、ほとんどのNZワインは、サステイナブルな環境下で生まれたワインだと言えるのです。

 

そんなNZでつくられたワインは、世界中の環境問題を意識する人たちからも選ばれています。

先進的な社会を築くNZ

NZの社会は、自由で柔軟な社会と言えます。例えば、世界銀行が毎年行う「ビジネス環境ランキング(Doing Business 2020)」ではNZは4年連続でトップになっていますが、その評価項目の1つである「起業のしやすさ」でも1位となっています。

また、1987年に先住民族であるマオリ族の言語「マオリ語」が公用語となったり、2013年には、アジア・オセアニア地域ではじめて「同性婚」が認められるなど、多様な人々が共に認めあい暮らす社会が注目されています。

コロナ対策で一躍有名になった「アーダーン首相」

2020年、世界を襲った新型コロナウイルス。その未曾有の危機の中でリーダーシップを発揮したのが「アーダーン首相」でした。

ニュースで知り、なんとなく顔と名前が一致するようになったという方も多いと思いますが、ここで一度簡単に「アーダーン首相」とはどんな人物なのかみていきましょう。

1980年生まれのジャシンダ・ケイト・ローレル・アーダーン(Jacinda Kate Laurell Ardern)は、若い頃から社会問題に強い関心を持ち、18歳でニュージーランド労働党に入党。ワイカト大学を卒業後、当時の大統領の事務所で勤務するなどし、2017年に37歳でNZ首相に就任しました。

就任当初はNZで史上3人目の女性首相であるということだけでなく、37歳というその若さも注目を集めましたが、首相就任から数カ月後に自身の妊娠を公表し、任期中に6週間の育休を取り、さらに話題となりました。

そして、2020年10月の総選挙では再選を果たし、さらに3年間の続投が決定しています。

 

アーダーン首相は、とっても気さくな人です。普通にスーパーで買い物をしているなんて噂も(笑)

世界最強のラグビーチーム「ALL BLACKS(オールブラックス)」

2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップ(W杯)では、NZ代表チームが話題となりました。その代表チームの特徴を簡単に紹介します!

世界最強と言われるNZ代表チーム、その愛称は「ALL BLACKS(オールブラックス)」。その名の由来は、1905年〜1906年にかけてイギリスを中心とする北半球の国々に遠征の際、彼らの上下黒色のユニフォームを見た新聞記者がそう呼んだことがきっかけのようです。

オールブラックスが世界最強と言われるわけは、その勝率。1903年から2017年までの全566回のテストマッチでは、脅威の勝率77%となっています。さらに、試合前にNZの先住民族の伝統的な踊りである「ハカ」を行うパフォーマンスは、このチームの恒例となっていて、ラグビーを盛り上げる要素にもなっています。

 

世界的に有名なオールブラックス。現役選手や元オールブラックスが日本チームでプレーしているので、僕もいつか生で見てみたいです!

NZの主要観光地情報

 

ここからはNZの主要観光地をご紹介します!

オークランド(Auckland)

NZ最大の都市。海に面していることから「帆の街」とも呼ばれるオークランドでは、新鮮なシーフードが楽しめます。

また南半球で一番高いタワーである高さ328mの「スカイタワー」や、郊外にあるオールブラックスのホームスタジオの「イーデンパーク」は人気の観光スポットです。

ウエリントン(Wellington)

NZの首都は、1865年にオークランドからウエリントンへと遷されました。「映画の街」「コーヒーの街」としても知られ、ロケ地めぐりや散策で人気の都市です。

ロトルア(Rotorua)

NZ最大の地熱地帯で、温泉・間欠泉を楽しめます。また、マオリ族の人々が昔から暮らしてきた地域でもあり、現在もマオリ文化が色濃く残っています。

クライストチャーチ(Christchurch)

南島最大の都市で、留学生にも人気の地。2011年に起きた地震で甚大な被害を受けたものの、めざましい復興により、再び美しい街並みを取り戻しています。街には四季折々の美しい自然の草花が楽しめる自然公園や植物園などが点在し、英国風の近代建築が人々の目を楽しませます。

また、世界遺産の「アオラキ/マウント・クック国立公園」や、美しい星空を眺められることでも知られる「テカポ湖」を訪れる際の拠点でもあります。

クイーンズタウン(Quweenstown)

「女王が住むのにふさわしい」と言われるほど美しい街で、世界のセレブたちの別荘地としても人気の地。氷河の浸食によってつくりだされた入江である「ミルフォードサウンド」への拠点にもなります。

NZの人気フード!

NZで人気のフードも、チェックしましょう!

 

フードや名産品は、私が解説します。

ラム肉

NZの「ラム」は、脂身も少なく柔らかいのが特徴です。

 

日本だとラムといえば「ラムチョップ」が定番ですが、NZでは塊肉のローストや、すね肉をよく食べていました。

牧草牛(グラスフェッドビーフ)

NZの牛の飼育方法は、そのほとんどが放牧。自然の草を食べ、ストレスフリーで育つ「放草牛」は安心・安全かつ高品質です。

 

ホームステイ先が養鶏場の経営をしていたので、現地に居た頃はあまりビーフを食べてなかったかも(笑)

アイスクリーム

NZではアイスクリームが大人気。消費量はオーストリアに次ぐ、第二位です。

中でも人気のフレーバーは「ホーキーポーキー」。「ホーキーポーキー」とは、バニラアイスの中にカリカリしたキャラメルの粒が入ったアイスのことです。

 

NZのアイスは世界に誇れるクオリティ!

ハーゲンダッツがあんまり売れないほど、美味しいブランドがたくさんあります。TipTopの「トランペット」っていうコーンのアイスが美味しい。アイスブロックもよく食べていました。

フラットホワイト

「フラットホワイト」は、NZで定番のコーヒー。エスプレッソに、スチームミルクとほんの少しのフォームミルク(泡状のミルク)を加えてつくります。つくり方はカフェラテと似ていますが、使用するミルクの量がカフェラテより少ないので、エスプレッソの風味がより強く感じられるのが特徴です。

 

オーストラリア発祥と言う人もいますが、正しくはNZ発祥です。

NZは意外とコーヒーのレベルが高くて、スタバが流行ってないくらいなんです。カフェめぐりも楽しめますよ♪

チーズ

NZの「チーズ」は、種類が豊富で高い品質を誇ります。有名なブランドには「アンカー」や「プポイ」があります。

 

酪農大国NZ。チーズのクオリティもやっぱり高い。

私は北島のウエリントン寄りの場所にある、「カピティ」のチーズをよく食べてました。

ソーセージシズル

NZやオーストラリアではメジャーな「ソーセージシズル」は、↓のようなグリルしたソーセージ(牛や豚)をパンに挟んで食べる軽食です。

 

学校行事の資金集めなどでよく販売されます。

ソーセージを薄いパンに挟んで、トマトソースをかけて食べるスタイルが主流です。時々、炒めた玉ねぎが入ることもあります。

パイ

あまり知られていませんが「パイ」は、国民食と言っていいほど人気のフード。その種類も豊富で、お肉や魚、野菜をつかったパイから、甘い系のパイまで様々あります。

 

NZでパイは、国内でコンテストがあるほどよく食べられています。

コンビニで買えるちょっとジャンクなパイから、ベーカリーで手作りされているものまで幅広くありますよ。

フィッシュ&チップス

イギリスからの移民が多いNZでは「フィッシュ&チップス」は定番グルメです。

 

Kiwiはみんなウォティーズのトマトソース(ケチャップ)が大好きでポテトフライにたっぷりつけて食べます。フィッシュは、ヴィネガーで食べるのが定番。

パブロバ

「パブロバ」はメレンゲをオーブンで焼いたふわふわの生地に、生クリームや果物をトッピングするNZの伝統的な焼き菓子。昔、ロシアのバレリーナ、アンナ・パブロバがNZを訪れたときに、ホテルのシェフが彼女のために作ったことから、その名がついたようです。

 

これもオーストラリア発祥っていう人がいるけど、NZです!

子どもから大人まで、人気の焼き菓子です。

キウイフルーツ

ビタミンCや食物繊維も豊富な「キウイフルーツ」も、NZの主要農産物。日本でもキウイフルーツと言えばNZの「ゼスプリ」が定番になってきていますよね。日本に輸入されるキウイの約95%はNZ産です。

ちなみに、「キウイフルーツ」という名前は、NZから外国へ輸出されるようになったとき、NZのシンボルである鳥の「キーウィ (kiwi)」に因んで命名されたものです。

 

現地に居た頃はあまり食べる機会がありませんでしたが、やっぱりNZのキウイフルーツは甘くて美味しい!

名産品や人気のお土産

名産品やお土産は、どのようなものがあるのでしょうか?

マヌカハニー

日本でも近年人気の高い「マヌカハニー」。NZに自生する「マヌカ」の花から採取される、殺菌・抗菌効果の高い貴重なはちみつです。

 

効果がとても実感できるので、高いけど常備していたいはちみつです。

大切な人に贈りたいですね。

ビーポーレン

「ビーポーレン」はミツバチが集めた花粉のの塊を採取し、健康食品やサプリメントとして商品化したもの。

 

マヌカハニーほど知られていませんが、これから人気になりそうな健康食品。蜂製品では、他にプロポリスも有名です。

マーマイト

「マーマイト」はビールの醸造過程で出た酵母を主原料とする発酵食品。NZではバターと一緒にパンに塗って食べるのが定番です。

 

日本人でマーマイトが好きって言っている人を見たことがないんですが、私は大好きです♡

一度ハマると、やめられなくなるかも!?

マオリの工芸品

マオリ族の工芸品は、ヒスイや織物、木彫りの彫刻など人気です。

 

ボーンカービングやグリーンストーン(翡翠)のアクセサリーのほか、パウア貝を使ったものがおすすめ。

デザインも素敵なので、お土産にも喜ばれると思います。

ウィッタカーズ チョコレート

「ウィッタカーズ」は、NZの老舗チョコレートメーカー。本格的な味わいでNZでも大人気のチョコレートです。

 

昔はほぼ、ピーナッツスラブだけだったような気がします。

いつのまにか高級ラインも増えててびっくり。とにかく美味しい!!

クッキータイム

NZではポピュラーなクッキー専門店「クッキータイム」。1983年にクライストチャーチで創業し、国民に長く愛されています。クッキーは無添加、無着色です。

 

よく学食で買って食べていました。電子レンジでちょっと温めると美味しいんです。

アウトドアブランド

アウトドア大国NZでは、アウトドアグッズが充実しています。アウドドア好きの人が知人や家族にいるなら、ぜひお土産に!

 

「カトマンドゥ」や「アイスブレーカー」というブランドがおすすめです。

デザインもいいし、メリノウールを使ってて質の良い商品があります。

シープスキン

NZは羊の国ということで、高品質なシープスキンの製品も要チェックです。保温性に優れたラグやブーツ、メリノウールをつかった手袋やマフラーなどもおすすめ。

 

当時日本に帰国するたび、お土産で何枚も買って帰ってました。

田舎の直売店だと、ちょっとお得に買えます! 

日本からNZへ行くには?

それでは最後に、「NZに行きたい!」と思った人のために、その行き方と現地での交通情報を簡単にまとめてご紹介します。

これらの情報は時期によって変わるので、詳細についてはそれぞれ航空会社のサイトやチケット予約比較サイトから確認してくださいね。(リンクも貼ってあります)

 

今は新型コロナウイルスの影響で渡航に制限がありますが、終息後に訪れるために、今からアクセスも軽くチェックしておきましょう!

日本からの航空便

まずは、日本からNZへの航空便についてご紹介します。

現在直行便は「成田・オークランド間」と、「羽田・オークランド間」が就航していて、関西国際空港からも観光シーズン(春〜秋)のみ就航。

 

ちなみにNZの春〜秋は10月〜3月頃です。ご注意を。

飛行機は、直行便だとちょっと高くなりますが、経由便であればかなり安くチケットを取ることが可能になります。時間とお金のどちらを優先するかで決めましょう。

各Webサイトへのリンク

新型コロナウイルスの影響で、各交通機関の飛行状況などが変わる場合があります。ご注意下さい

現地での移動手段

現地での移動は、基本的に車と飛行機です。飛行機ならニュージーランド航空ジェットスター。車であればレンタカーかバスでしょう。

レンタカーであれば乗り捨ても可能なので、便利に使えます。

 

ただ、ワイナリーに行ってもワインが飲めないのが難点ですね苦笑

またレンタカーの場合、北島・南島間の移動にはフェリーもあります。とういことで、大きな移動は飛行機で、近隣の都市を移動する場合はレンタカーが良さそうです。

鉄道は貨物用がほとんどですが、通勤用に一部運行されています。

交通網 特徴
バス インターシティという交通会社の
長距離バスがリーズナブルで便利
フェリー 北島ウエリントンと南島ピクトン間を
1日3〜5往復します。
所要時間は片道約3時間30分
鉄道 鉄道はほとんどが貨物用で、
主に通勤用としてオークランドと
ウェリントンのみ運航されている
レンタカー 日本と同じ左通行で、交通ルールも
ほとんど変わらないので便利。
手続きには日本の免許証、国際免許証、
クレジットカード、パスポートが必要

各Webサイトへのリンク

新型コロナウイルスの影響で、各交通機関の飛行状況などが変わる場合があります。ご注意下さい。

魅力たっぷりのNZ!

この記事では、実際に現地に住んでいる方や留学経験者の声と共にNZの魅力をお伝えしました。

NZは日本と同じ島国であり、四季や温熱地帯があることなど共通点も多く、親しみの湧く国。私たちはそんなNZの魅力を、ワイン情報や現地ニュースを中心にこれからも発信していきます!

 

今はなかなか現地に行くことは難しいですが…NZワインを飲みながら思いを馳せ、また渡航が再開する日を楽しみに待ちましょう!

この記事の筆者

ボクモワイン
ボクモワイン編集部
ボクモワインの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています。

この記事の監修

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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