カウンターは楽しい

ソムリエブログ

当たり前ですが、バーのカウンターは楽しいです。

え?当たり前じゃない?

そっか、「緊張する」の人も、「なんか気取ってる」の人も、「関係ない」の人もいるかあ。

僕の場合、大学生の頃に住んでいたボロアパートの向かいにバーがあって、そこでマスターや常連さんとお話をするのがとても楽しくて、それ以来、バーのカウンターは楽しい場所とインプットされています。

あの時は背伸びして、ボンベイサファイアのジンライムとか、飲んでいたなあ。

まさかその当時は、カウンターの中の人になるとは思いもしませんでしたが、30歳を過ぎて飲食店をはじめ、今では(ほぼ)毎日カウンターに立っていて、やはりカウンターって楽しい場所だなあ、とあの原体験から四半世紀経った今も改めて思います。

趣味の話、仕事の話、家庭や恋愛の話。カウンターにいらっしゃる方とお話をすると、僕のような狭い世界で生きているやつにとっては、あっと驚くような発見の連続です。

それから、土曜日のボクモはカップルが増えるのですが、カウンターに並んで仲睦まじくワインを飲んでいるのを見るのも良いもんです。なんて楽しい。なんて役得。

ただ、これはあくまでも店のスタッフ目線の話。岩須だけ楽しんでいて、お客さんは実際はそうでもない、ではマズいわけです。僕もたまにはお客さんになって、お客さん目線の楽しさを確認しておく必要があります。

というわけで、久しぶりに大好きなお店のカウンターに行ってまいりました。

場所は、錦三丁目の「non」さん。名古屋ワイン界では説明不要の人気店ですね。

おすすめしていただいて飲んだのは、中国ワイン。中国、相当良いワインを作りはじめているらしいという話は聞いていましたが、飲んで納得。濃厚ながら非常にエレガントでした。

僕はニュージーランドワインを専門でやっていますが、他の国のワインとの違いを知らなければ、ワイン界におけるニュージーランドのポジションがわからなくなると常々思っています。なので、こういう他の国のワインを知る機会は貴重です。勉強になりました。

カウンターには、和食店のシェフがいらっしゃいました。そして、お店で飲んだワインを事細かに記録しているというテイスティングマニアの方も。

普通に生活しているとまず出会わない方々とのお話、やはり楽しかったなあ。

そして、そんな個性あふれるカウンターの面々を繋ぐ言葉を持つオーナーさん。素敵でした。見習うべき点がいっぱい。やっぱり、自分の店じゃないカウンター、行くべきですね。大いに刺激を頂きました。

 

さて、ここからはそんなカウンターにまつわるお知らせを二つほど。

1.ニュージーランドワイン試飲・即売会開催のお知らせ

3/25(土)15:30から、 ボクモのカウンターにて通販ショップ「ボクモワイン」のイベントの第二弾をやります。

【TASTE NZ】VOL.2 ニュージーランドワイン試飲・即売会開催のお知らせ

前回ご参加頂いた方には、「こんなにバリエーションがあるとは知らなかった」「普段はヨーロッパのものを飲んでいるけれど、NZも凄い実力があるとわかった」という声を頂き、やはり美味しさをダイレクトに感じていただくことって大事だな、と改めて思いました。

そして、僕らの「NZワインの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という目標を達成するためには、定期的に試飲会をやっていく必要があると感じました。

よし。

定期的に、ならば、漫然と揃えるのではなく、毎回テーマを決めてやった方がいいだろう。

ということで、今回は「春〜ゴールデンウィークに大活躍!2,000円〜4,000円のフルーティーなNZワイン」というテーマでやります。

ご用意するのは、15種類以上。限定15名様のイベントです。あとすこし枠あります。

2.「SAKURA WINE FESTIVAL」のお知らせ

4/1(土)と4/2(日)に鶴舞公園の奏楽堂で開催されるワインイベント「SAKURA WINE FESTIVAL」のカウンターで岩須、ワインを注ぎます。

これは、古巣のZIP-FMによるワインイベントで、お花見シーズンにぴったりなロゼワインを中心に60種類以上のワインが出ます。が、残念ながらニュージーランドワインはありません。

なぜだ!

・・・そうか、僕のプッシュが足りないからだ!

うーん、こういうイベントにNZが採用されるよう、もっとNZいいよ!と言い続けなければ。

あ、内緒でNZのいいワイン、ちょっとだけ持って行こうかな(笑)

僕の担当は、4/2(日)の午後の予定です。特設ブースのカウンターで、ワインをなみなみと注いでいると思います。よかったら遊びに来てください。前売り券はボクモでも扱っています。

 

どっちのイベントも、きっと普段は出会わない方との出会いがありそう。ずっと会えていなかった方との久しぶりの再会もあったら嬉しいなあ。

皆さんもよかったら、カウンターで良きエンカウンター(出会い)してくださいな。あ、駄洒落で締めてしまった・・・

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。
ニュージーランドワインと多国籍料理の店「ボクモ」(名古屋市中区)を経営。ラジオの原稿書きの仕事はかれこれ29年。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。

一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ

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ボクモワイン代表 岩須直紀

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