皆さんには「シュミトモ」はいますか?
いや、住友じゃなくて、しゅみとも。趣味の友達です。
僕にはいません。なぜなら僕には趣味と呼べるような趣味がないから。ぐすん。
先日、コメダ珈琲に入ったとき「これぞシュミトモ」に遭遇しました。
彼女たちは、僕の隣の席にいた50代くらいの女性と20代くらいの女性。
最初は親子だろうなと思っていましたが、漏れ聞こえる話の内容でそうじゃないとわかりました。
グッズをテーブルに広げて、買ったばかりの漫画をペラペラめくり、ここ良くない?とか、これヤバいよね、と言いあっている。
仲間だ。
たぶん、共通の漫画を通じて知り合ったのでしょう。
言ってる内容はさっぱりわからなかったけれど、二人ともめちゃくちゃ楽しそうにオタトークに花を咲かせていました。
そして、20代が食べなかったコメダの豆(コーヒーについてくるやつ)を、50代が「もらっていい?わーい」とやっている姿、とてもいいなと思いました。
世代なんてひょいと超えるシュミトモ、羨ましい。
ボクモに出勤すると、スタッフのゆりちゃんは言いました。
「この日、シフトに入れなくてスミマセン。神戸の友達の結婚式に行ってくるので。」
「へえ、いいね。高校時代の友達とか?」
「いいえ。たまたま隣になった、親友です。」
???
どゆこと?
聞けば、ゆりちゃんはあるジャニーズのグループのファンで、そのコンサートのために関西に行ったときに、たまたま会場の列に並んだ隣の人に声をかけ、その人と意気投合して、今では親友になったとのこと。
まじか、そんなことあるんだ!
そしてそうやって仲良くなった人の結婚式に呼んでもらうまでの間柄になれるって、凄いことだ。
これまで、共通の話題でさぞかし盛り上がって、仲を育んできたんだろうなあ。いいなあ。
そして、昨日。
カウンターに来た男性二人は、とても仲よさげ。
会話の内容から、ひとりは名古屋の方で、もうひとり北海道から名古屋に遊びに来ている方だとわかりました。
「お二人は久しぶりの再会なんですか?」
「いえ、今日が初対面です。」
え?そんなふうには全然見えないぞ・・・
「実は、10年くらいのオンラインゲーム仲間なんです。彼が北海道から名古屋に遊びに行くって話をしたから、じゃあ、僕が名古屋を案内するよっていう流れになって。」
すご!
「だから、今日初めて会って、ああ、こんな感じの顔の人だったんだ。へえ、そういう仕事をしてるんだって、そんな話をしてました。」
そんなことあるんだ!
ほろ酔いの二人の背中を見送りながら、いやはや、シュミトモってやっぱり凄い、いろいろなボーダーをひょいっと越えちゃうんだなあと思いました。
この3つの例で学んだのは、
- みんな年齢や社会的な立場なんかまったく関係ないっていう関係性が気持ちよさそう。
- 近くにいてこそ友達だ、じゃなくて、心の近くにいるのが友達だということ。
- もしかしたら、同性同士だから成り立つ関係性なのかも。異性だと色恋とかがちらついてここまで仲良くなるのは難しいのかもなあ。
ということでした。
僕も趣味さえがあれば、こういう楽しい関係になれる人が・・・
と思ったところで、気付きました。
わたくし、そう言えば、趣味的な仕事をやらせていただいているんだった。
ボクモだって、ボクモワインだって、好きが高じてやっている店です。
誰かに強制されたわけでなく、飲食店っていう空間が作りたい、NZワインを全国に届けたい、その願望を形にしたのでした。
気が進まない仕事を歯を食いしばって頑張っている人からしたら、僕の人生、ほぼ趣味なんじゃないの。
ならば、このボクモやボクモワインで繋がってくださっている人こそ、僕にとっての「シュミトモ」なんだ!
確かに、世代も年齢もばらばらで、色んな価値観を持っていて、話すと楽しい。
なんだそうか、そう考えると僕のシュミトモはたくさんいるじゃないか。
ありがたいぞ。
というわけで、これを読んでくださっているあなた。
改めてハロー、シュミトモの皆さん。これからもどうぞよろしくお願いします。今度いっしょにワイン飲みましょう。