ワインは共感の飲み物

ソムリエブログ

皆さんにとって、ワインは、高いものでしょうか。それとも安いものでしょうか。

普段、あまりワインを飲まない方や、そもそもアルコールを嗜まない方にとっては、きっと高いと感じるでしょう。

でも、安いと感じる方、あるいは、ワインはある程度お金を払っても良いものと思う方もいらっしゃると思います。

たぶん、そういう方は、ワインがただ単に酔っ払うためのアルコールの入った液体ではなく、ワインを嗜むことでその時間を豊かに過ごすことができる、と感じているのではないかと思います。

ワインと料理の相性を意識しながら食事をすると、料理単体では得られなかった美味しさ、楽しさを感じることが出来るという人。

自分の好きな香りや味に出会うと、とても幸せな気分になる。どの地方でどんな作り方をしたら、この幸せな気分をもたらすワインができるのかな、と考える人。

ワインの歴史や地理、バリエーションを知ると、目の前にあるボトルが、どのような背景で誕生して、ここまでたどり着いたのかが、ちょっと想像できる。そうやって思いを馳せるのが楽しいという人。

あ、ぜんぶ僕です。

でも、こういうちょっとマニアックな楽しみを共有できる方、少なくないと、僕は思います。

そういう「ワインに対して愛情がある方」が店のカウンターにいらっしゃると、僕はテンションが上がってしまいます。

サウナ好きの会とか、ドラゴンズ党、ワンピース全巻制覇仲間など、同じベクトルの愛情を持った人が集まるとテンション高めのトークになりますよね。

やはり「共感」ってすごいパワーがあります。

そうそう、この共感が人間の脳を大きくしたという研究があるそうです。

仲間と何かを共感することは、人間にとって強烈な快感になる。

その快感を得ようと、いろいろな人と共感しようと思うと、仲間が増える。社会が複雑になる。

その複雑な社会に対応するために、脳の容量が増えていったんだそうです。

そう考えると、ワインって、手に入れて飲むだけで、世界の人たちと共感できる。そんな可能性を秘めている飲み物なんだろうと思います。

そして、ここからは、ちょっと特別な共感を生むかもしれないイベントのお知らせ。

〜NZワインの最高峰を楽しむ「マグナの会」へのお誘い〜

ボクモがニュージーランドワイン専門のワインバーになってから数年が経ちます。

最近では、ありがたいことに、ニュージーランドワインとそれにあうシェフの料理をめがけて、遠方からいらっしゃるお客さまも増えてきました。

日々、グラスワインでお楽しみ頂く銘柄もバリエーションが増えていて、なんとか「専門店らしいラインナップ」になってきたと思っています。

しかし、専門店としては、まだ足りていない部分もあります。そのひとつが「超ハイクラスなワイン」です。

できれば、最高峰といわれるワインを、皆さんといっしょに味わい、感動を共有したいと思っていました。

ニュージーランドワインって、高額で取り引きされる銘柄は、だいたい1万円台までに収まることが多いです。

もちろん、それでもかなり高額なワインなのですが、実は、それよりもぐんと上のゾーンのワインしか作っていないワイナリーが存在します。

その代表格が「デスティニー・ベイ」です。

このワイナリーは、3種類のボルドーブレンドのワインのみをつくっていて、拠点は北島のワイヘキ島。ここはニュージーランド屈指のリゾート地で、ワインアイランドともいわれる銘醸地です。

そのワイヘキ島の中での飛び抜けてラグジュアリーなワインをつくっているのがこのデスティニー・ベイ。

エントリーレンジの「デスティナイ」は、2万3430円。

ミドルレンジの「ミステイ」は、4万8510円。

そして、ハイレンジの「マグナ・プラミア」は、8万3270円。

(いずれも小売価格/税込)

ちょっと、目眩がしてきました・・・

特に、最上級のマグナ・プラミアは、年間生産本数は約2,700本。日本では、通販や普通の酒屋さんでは買えません。一部では「幻のニュージーランドワイン」といわれています。

うう、幻かあ・・・

一度体験してみたいなあ。

と思っていたところ、先日、このデスティニー・ベイを輸入している商社の社長さんから「ボクモさんで、ぜひマグナ・プラミアをグラスで飲める会をやりましょう!」とお声がけ頂いたのです。

わお!

というわけで、幻のワイン、飲みましょう。

NZワイン好きの方と、もしかしたら一生に一回かも知れない時間を共に過ごせたら嬉しいです。

「マグナ・プラミアの会」

日時 2022年10月7日(金)
19:00-20:00
場所 ボクモのワインカウンターにて
参加費 7,700円(税込)

内容

  1. ボクモの前菜盛り合わせ
  2. スターターワイン「ヨハネショフセラーズ ゲヴュルツトラミネール 2020」
  3. メインワイン「デスティニー・ベイ マグナ・プラミア 2010」

※輸入商社リブ・コマース 山下社長による デスティニー・ベイ・ワインズの解説つきです。

備考 

  • 完全予約制です。
  • 人数に限りがあります。定員に達し次第、締め切りとさせて頂きます。
  • ご予約は、先着順でお受けします。
  • ボクモ or 岩須の各種SNSから、もしくはお電話(052-253-6950)、Eメール(info@bokumo.jp)にてお願いします。
  • 20:00からはそのままのお席でボクモのメニューをお楽しみいただけます。

ワイナリーの情報はこちらから。

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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