両方やっているからこそ

ボクモワインがはじまったのは去年の7月。あとちょっとで1年になります。

その1年前の開店前、よく共同代表の佐藤さんと「ボクモワインでNZワインを注文してくださる全国の常連さまが、名古屋観光のついでに、ボクモに寄っていただくようになったら、相当いいね」って話をしていました。

でも、実際のことを考えると、正直、名古屋って観光資源が弱めなのがちょっとネックです。

観光だと、岐阜の白川郷とか高山、三重の伊勢に行くために、いったん名古屋で1泊するっていう感じの使われ方が、きっと多いんだろうなあ。

まあでも、1年くらい地道に続けていたら、いずれボクモワインの常連さまの中に、「たまたま名古屋に泊まるからボクモ来たよ」っていう奇特な方が現れるかもな、なんて思っていました。

が!

1年を待たずして、現れました!!

先週、カウンターにお一人でいらっしゃったお客さまが、座った瞬間にこう言ったのです。

「ニュージーランドワインが大好きで、ネットで買えないかなあと探していたら、ボクモワインを見つけたんです。で、いつか名古屋のボクモにも行きたいなって、ずっと思ってました。

あ、買ったワインに同封されているワインのカード、無印良品のホルダーに入れて、ぜんぶとってありますよ。」

ワインカード

キター!

じゃない、イラッシャッター!!!

感激です。

やっててよかった。そして、ワインカード、地道につくり続けてきてよかった。

その方は、旅行でニュージーランドへ行ったとき、行きのエアニュージーランドの機内で出されたワインに感動して、それ以来、NZワインのファンになったそう。

「わかります。僕も飲んでたまげました。

こんな美味しいのをエコノミークラスで出してくれるなんてって、思いましたよね。

しかも4種類から選べるのって凄いですよね。」

「いや、私が行ったときは5種類でしたよ!」

「えー!?ほんとですか、いいなあ〜!」

もう、大興奮です。

その日の店内はほぼ満席で、僕はちょっとバタバタしていたのですが、カウンターに戻るたびに、その方とNZのこと、ワインのこと、その他いろんなお話をすることができました。

そして、NZワインと料理をひとつずつあわせて楽しんで頂き、結局、閉店間際までいらっしゃいました。

お帰りになった後、しみじみと思い返しました。

「あのとき、佐藤さんと話していたアレ、今、実現したなあ」と。

飲食店だけやっていたら、こんな素敵な出会いはなかった。ネットショップだけだと、そもそもリアルでお会いするのは難しい。

両方やっているからこそ、「いつもご注文ありがとうございます。品種的には、やっぱりいつもご注文頂くゲヴュルツトラミネールがお好きなんですか?」って言える。

ネットの便利さと、リアルで会う喜び。両方がミックスされると、とんでもなく楽しくなるなあと実感した夜でした。

ちなみに、その方は、名古屋の最も大きなライブ会場のひとつ「日本ガイシホール」で開催される「刀剣乱舞」の2.5次元ミュージカルを観るために、名古屋にいらっしゃったそうです。そのついでにボクモに寄ってくださったと。

そうか!!

名古屋って、コンサートホールがいっぱいある街だった。観光資源がないって決めつけてすまんかった、名古屋よ。

コロナのせいですっかり忘れてましたが、遠征観戦っていう素晴らしきカルチャーが日本にはあるんでした。

コンサートが復活すれば、人の流れも復活します。人が動けば、僕ら飲食も、また活気が出てくるはず。

思えば、コロナになってから、エンターテインメント業界と飲食業界、ともに涙を流してきました。

ようやくここから、ともに、巻き返しましょうぞ。やっぱり同じ空間の共有って、本当にいいもんね。

今週のニュージーランド

今日はペアリング提案ではなくて、純粋にNZの美味しいやつをご紹介。

ゼスプリのキウイフルーツ、グリーンでもゴールドでもない「ルビーレッド」です。

ルビーレッド

20年以上かけてゼスプリが開発した新品種で、日本では4月下旬~5月下旬にしか販売されないレアなキウイです。僕は近所のイオンでゲットしました。

ちょっと小さめですが、まあこれが美味しい。

いっしょに食べた娘は「ニュージーランドで食べたプラムの味に凄く似てる」と言いました(娘とNZに行ったのは7年前)。

ルビーレッド

たしかに!

そう言われれば、あっちで食べた熟したプラムにそっくりだ、と思ったのと同時に、娘の記憶力すごいなと思いました(親バカ)。

そして、NZのフルーツから、NZの別のフルーツを連想するって、よっぽど強い「NZらしい味」ってのがあるのかもなあ、と。

思えばあのプラム、普通のスーパーマーケット(クライストチャーチのフレッシュチョイス)で買ったやつだったけど、とんでもなく美味しかった。

うまく言えないですが、日本の果物とは、なにかちょっと種類の違う美味しさだった気がします。

これは、また行って食べて確認しなくては。

ますますNZ行きたい熱を高めてくれたルビーレッドのキウイでした。

 

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。