会って話して納得する

 

先日、ボクモにこんな電話が入りました。

「ニュージーランドワインに興味はあるのですが、ぜんぜん詳しくないんです。そちらに行ったら、ワインの味の説明を聞きながら選ぶことはできますか?」

僕はこう答えました。

「すみません!今お電話頂いているのは、ボクモという飲食店で、ワインショップではありません。

ワインショップは、名前が似ていてややこしいのですが、ボクモワインといいます。

ただ、そのワインショップも、今は通信販売のみの営業なので、店頭でお選びいただくことはできないんです・・・。」

「そうですか。それは残念ですね。」

「あ、これならどうでしょう。

ボクモは18時から営業しているので、もしその時間以降にお越しいただけるならば、店内にてiPadで商品画面をいっしょに見ながら、ワインをご説明することができます。

よかったら、お好みの味わいを伺いながら、これならどうでしょう、と提案させてください。

飲食店営業の最中なので、たまにバタバタしてしまうこともありますが・・・。」

「なるほど、それはいいですね。では、今度行きますね。」

 

結局、まだお電話の方にはご来店いただいていませんが、やっぱり「知っている人に直接聞きたい」という気持ちってあるよなあ、と改めて思いました。

こないだ、久々に洋服屋さんで店員さんにいろいろと相談しながら洋服を買ったのですが、買った後の満足感は通販とはぜんぜん違いました。

同じような洋服は通販でも買えるのですが、

「このジャケットだと、ボトムはこういうのをあわせると、しまりますよ。」

そのひと言だけで、ああ、プロに聞いてよかったなあと思いました。そして日々、言われたとおりのコーディネートをしております(単純)。

パソコンの修理のときもそう。

アップルって、今、簡単な修理だったら、発送して1週間くらいで戻ってくるのですが、「どんな修理になりそうか」「いくらぐらい費用がかかるのか」「納期は短く出来ないか」など、聞きたいことがいっぱいあったので、結局アップルストアに持ち込んで、店員さんに相談しました。

結果、僕の疑問はすべて店員さんが丁寧に説明してくれて、納得して修理をお願いすることが出来ました。やっぱり行ってよかった。

スマホでなんでも注文できるようになったからこそ、会って話して納得する、という体験の価値は、より際立つようになったと思います。

ボクモワインは、なるべく選びやすい通販サイトを目指して、日々改善しています。

LINEもやってて、ちょくちょく商品のお問い合わせもいただいています。

ただ、画面越しに得られる情報量はやっぱり「会って話す」には負けるよなあ、と。

やっぱりいずれ、名古屋のどこかにショップ、つくりたいぞ。駐車場のある路面店が良いかな。駅から近いとなお良い。

地下にはセラーがあって、バックヤードには通販の発送のための大きな倉庫がある。隣には試飲直売所、そして、直営レストランも。

うーん、お金がかかりそうだ!頑張らねば!

今週のペアリング

ボクモの最近の定番サラダ「ギリシャ風サラダ」。

ギリシャ風サラダ

葉っぱを使っていないサラダです。キュウリやパプリカ、オリーブなどの上に、ちょっと塩気のあるギリシャのフェタチーズがのっかっています。崩しながら野菜といっしょに召し上がっていただく、おつまみになるサラダです。

あわせるのは、リースリングがいいですね。

ミーシャズヴィンヤード “ライムライト” リースリング 2018

ミーシャズヴィンヤード “ライムライト” リースリング 2018

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サラダに青リンゴドレッシングをまとわせるイメージです。このサラダ1皿で2杯はいけます。

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。
ニュージーランドワインと多国籍料理の店「ボクモ」(名古屋市中区)を経営。ラジオの原稿書きの仕事はかれこれ29年。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。

一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ

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