こないだボクモのカウンターで、お客さんとお歳暮の話になりました。
「うちの会社も昔に比べたらずいぶん減りましたよ。
コロナが追い打ちになって、今じゃ予算は雀の涙ですねえ。」
やっぱり、そうなんですね。
リモートが普通になった職場もある中、お歳暮を贈るという習慣や、年末の挨拶に出向くという習慣、それに、忘年会をやるという習慣は、来年以降も、コロナ前のようには復活しないかもしれないな、と思います。
そうそう、お歳暮と言えば、僕にはちょっとした子どもの頃の思い出があります。
うちの父親は製造業の営業マンだったので、それなりにお得意先との付き合いがあったのでしょう、数は多くなかったですが、毎年お歳暮が贈られてきていました。
中でも良かったのはハムです。あれはいい。
ぴちっとした真空パックに閉じ込められた分厚い肉。ビジュアルからしてたまりません。あれは肉の塊じゃなくて、高級感の塊と言った方がいいくらい。
切って焼くだけでいいから、母親も楽ちん。家族みんなが丸く収まるのがハムの詰め合わせ。
最もナイスなセンスの持ち主からの贈り物です。
それに比べてビールはどうよ。
ないわー。
無駄に重くてデカい、缶ビールのセット。届いてわくわく、あけてがっかり。何が一番搾りだよ。子どもランキング最下位の百番搾りじゃないかよ。
しかし、ある年の冬から、ちょっと様子が変わりました。
どうせ今年もこの重くてデカいのは、ビールなんでしょ。センスないわ〜と思って、箱を開けたとき、
なんと!
そこには!
ビールと、ジュース、半々!!!
一番搾りとキリンハイパー100のセットじゃん!
これはもう狂喜乱舞です。
うちの家庭は、母親の方針でジュースをあまり買ってもらえなかったので、公式に堂々とジュースが飲めるチャンスは超貴重でした。
そりゃあ、キリンハイパー100、兄と取り合いです。
俺、リンゴ!俺、オレンジ!えーじゃあ、ミックスジュースはどうする?
まいったなあ、じゃんけんか!あはははは!!
もうね、贈ってくださった方の株は急上昇です。
「ビールばっかりじゃあ、お父さんしか喜ばない。今年は、坊ちゃんのためにジュースも混ぜておこうかな。発注欄の【ビール12本】の隣にある【ビール6本ジュース6本】のところにチェックを入れようっと。」
あなた!
それだけで、人をこんなに喜ばせることができるんですよ。あなたのお気遣い、今も感謝しております(どなたか存じませんが)。
しかしまあ、そのときには、大人になってその一番搾りを毎日サーバーで注ぐ仕事をやるとは想像もしてなかったです。
今や、一番搾りさまさま。あなたのおかげで今日もおまんまいただけます。当然99ランクアップで一番返り咲きです。
とまあ、そんな話をしておいてナンですが、ボクモワインでは、ワインのお歳暮ギフトセットをスタートしました。
おいおい、これ、贈られたご家庭の子どもたちが見たら、「なんだよ、ワインかよ。ジュースないじゃん、センスねえなあ。」のやつ。
そうです。そのとおりです。すみません。
でも、ボクモワインはワインショップであり、ジュースはないので、しょうがないのです。
贈られたご家庭の子どもたちは、お父さんやお母さんがNZワインを飲んで、美味しいね!となって、機嫌が良くなり、お小遣いを余分にくれることを期待しましょう!(強引)
企業が贈るお歳暮は減っているとは聞きますが、僕は、プライベートのプレゼントとしてのお歳暮は、実はそんなに簡単には減らないんじゃないかなと思っています。
むしろ、ボクモにいらっしゃるお客さんを見ていると、最近は、個人の結びつきをより大事にする傾向があると感じます。
個人的に年末にギフトを贈りたいっていう方も、きっと一定数はいらっしゃるんじゃないかと。そんな方に、今年はちょっと変化球のニュージーランドワインを、選択肢に入れていただけたら幸いです。
今回、5,000円(白)、6,000円(赤)、10,000円(白赤)の3セットをつくってみました。
ワインは、NZを代表するワイナリーで、ワイン通なら全員知ってる名門「クラウディ ベイ」を選び、それとぴったりあうおつまみとして、愛知県豊川市の老舗水産加工会社の平松食品の瓶詰をあわせてみました。
意外なことに、ソーヴィニヨン・ブランとトマトソースのさんま、めちゃくちゃ相性がよいのですよ!
ピノ・ノワールと醤油味の甘露煮は言わずもがな。
よかったら別ウィンドウで、ウィンドウ・ショッピングしてみてください。
NZの名門クラウディベイのソーヴィニヨン・ブランとおつまみセット:5,000円(白)
NZの名門クラウディベイのピノ・ノワールとおつまみセット:6,000円(赤)
ニュージーランド名門紅白ワインとおつまみセット:10,000円(白赤)
今週のペアリング提案
さて、今週もボクモのフードメニューとNZワインのペアの提案です。
ここ最近の定番前菜「ギリシャ風サラダ」。
サラダですが、葉ものを使っていません。
トマト、きゅうり、パプリカ、ヤングコーン、オリーブなどにギリシャのフェタチーズをのっけたサラダ。
完全に白ワインのアテです。
どんな白ワインでもあうと思いますが(スパークリングやロゼでもOKだと思います)、中でもこれがお薦めです。
ギーセン オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン 2020
先週発売した新商品です。NZの厳しいオーガニック基準をクリアしたソーヴィニヨン・ブラン。
味はしっかりグレープフルーツ。NZらしさが前面に出ています。サラダにグレープフルーツドレッシングをまとわせるイメージのペアリングですね。
うまいにきまっとる!