最近よく聞かれます。
はい、ものすごくあります。
ボクモ&ボクモワインで扱うワイン、仕入れ値が上がっています。
上げ幅は数%〜10%くらいが多いです。中には段階的にじわじわと上がって、20%以上の上げ幅になったものもあります。
インポーターさんから価格改定のお知らせをいただくたびに、参るなあとため息が漏れてしまいます。
そしてボクモで使っている食材、これまた全般的に上がっています。
実感している方も多いと思いますが、例えばオリーブオイルなんてとんでもなく上がっています。50%アップとかならまだ良い方で、80%も上がっているものもあります。これには、円安だけでなくヨーロッパの干ばつも影響しているようですが。それにしても参りまくりです。
飲食店では、全体のバランスをとりながら、なるべく大幅値上げにならないように工夫していますが、それでもやはりある程度は価格転嫁しないことにはやっていけません。
通販だとクッションとなる他の要素はないので、もう素直にインポーターさんの希望小売価格どおり、そのまま上げていくしかありません。
そして、いったん値上がりしたものは、その後下がることはほぼないということを僕らは経験的に知っています。
新しい価格に感覚を慣らしていくしかない。
だからこそ、僕らは価格以外のところでなんとか価値をつくっていかねばと思っています。
ふう、円安、困ったもんです。
でも困ってばかりでもなく、良いこともあります。
「日本は安く楽しめる国」になり、訪日外国人は増える一方です。
外国の旅行者は「日本っぽいもの」を求める傾向が強いので、洋風なことをやっているボクモは海外からのお客さまはほとんど増えていないのですが、この円安のおかげで日本に来やすくなっているのは、旅行者だけではないのです。
ビジネス目的の方も、お値打ちに出張できる国として日本を選ぶようになっている。
だからボクモに来るのです!
そう、ニュージーランドのワイナリーの方がプロモーションのためにボクモにやってくる予定が入りつつあるのです。
以前はなかなか名古屋はプロモーション場所として選ばれませんでした。
やはり日本におけるワインの大消費地は首都圏。宣伝活動をやるなら東京。そして、ワイナリーの人々が「せっかく日本に来たのだから」とオフを使って足を伸ばすのは京都。
名古屋は基本スルーです。
しかし、今や日本は安くまわれる国。どうせならそこそこ人口もいる名古屋も行っておこうか、となってきているのです。
ビバ!円安!(な側面も)
というわけで、この秋、ニュージーランドのワイナリーの方をお迎えするイベントを開催します。
現地ワイナリーの方による解説や思いを聞きながらワインを楽しみつつ、ボクモの料理とのペアも楽しんでいただく。そんな形のイベントをやります。
今のところ、9月に1つ、11月に1つ。
ちなみにどちらのワイナリーも、最新のニュージーランドのワイナリーの格付け(ボブ・キャンベルMWのリアル・レビュー)でTOP 20に入っている、いわゆるプレミアム路線のつくり手さんです。
きちっと決まりましたら、またこちらでご案内します。
円安転じて福となす。