ニュージーランド大使館

来月、ちょっとご縁があって、ニュージーランド大使館に行くことになりました。

大使館ってどんなところかな。大使ってどんな方かな。わくわくします。

僕の中で大使のイメージは、ちょびひげに蝶ネクタイ、ステッキを持ったのダンディーな紳士です。ステッキて、古いか。

いや、もしかしたらニュージーランドはラグビーの国だけに、ラガーシャツを着こなす胸板極厚ラガーマンだったりして。それでハカを踊ってお出迎えとか。んなわけないか。

まあ、それは当日のお楽しみとしてとっておくとして、その前にやらなきゃいけないのは準備です。

めったにないこの機会をぎゅっと濃いものにするために、あらかじめ何を話すか考えておかねば。

大使にはニュージーランドという国の製品を日本に売り込むトップセールスマンという側面もあるはずです。

ラム肉、キウイフルーツ、チーズ、マヌカハニー、メリノウールの製品などと並んで、ワインも国を代表する特産品です。

つまり、僕らが目指しているニュージーランドワインの普及は、大使も目指すところであるはず。言わば我々、同じ目標に向かっている仲間なわけです。

それならば、大使や商務部の方がもっているワインにまつわる情報が知りたい。ニュージーランドワインの魅力を伝えるためのツールが得られたら、日々のボクモワインやボクモでの普及活動にかなりプラスになるんじゃないかと思います。

ただおそらく、お話できる時間は限られていることでしょう。

なので、要点をまとめて、端的に話せるようにしておかないと。

ということで、質問リストのアイデア出し、この場を借りてやってみます。

まずいちばん知りたいのがこれ。

・ニュージーランドワインが他国のワインに比べてどの点が優れていると思っているか。

日本のワインマーケットは非常に競争が激しいです。かなりたくさんの国からワインが輸入されていますし、日本ワインの成長もめざましいです。

その中で、ニュージーランドを選んでもらうためには、その優位性を伝える必要があります。国としては、どこをストロングポイントだと思っているのか。それをまず聞いておきたいです。

関連して、もうちょっと突っ込めたらこれも言ってみたい。

・ワインのフェアトレードに関する資料があれば欲しい。

ニュージーランドワインは価格面では競争力がやや劣ります。1000円以下のワインはほとんどなく、2000円から3000円がボリュームゾーンになります。

その大きな要因は家族経営のワイナリーが多く、大規模生産ができないことが挙げられます。

そしてもうひとつの要因として、ワインづくりに従事している人たちの労働環境を守り、適切な賃金を支払っているから、ワインがそこまで安くならないと聞いたことがあります。

ニュージーランドの多くのワイナリーにとって近隣の国からの出稼ぎや季節労働者の力は欠かせません。

そういった人たちに対してきちんと対価を支払う仕組みがあることによって、他国に比べて割高になっている。フェアトレードの取り組みが価格に反映されている。だからこの値段になっている。

もしそういう事実があるのならば、その取り組みをしっかりとアピールするべきだと思いますし、ならば少々値が張っても買おうという人もいると思います。

そんな資料があれば、共有して頂けたら嬉しいなと思います。

・・・いかん、ちょっとに過熱気味なってきちゃった。

ここいらで、ややライトめな質問も。

・上野樹里さんをNZ観光大使にしてキャンペーンに起用している意図と効果は?

今まで著名人を使ったNZの旅の魅力を発信するキャンペーンはあんまり見たことがなかったですが、今回はなんでなのかな、と。

先日カウンターにいらっしゃったニュージーランド航空にお勤めの方が、

「コロナ前までは成田=オークランド便の乗客は大多数が日本人でしたが、今は日本人が減り、外国人が多数を占めていますよ」

と教えてくれました。なんと貴重な生の情報。持つべきものはカウンターにいらっしゃる専門家。

やはり、この円安の影響で日本からの渡航者が減ってしまったんですね。なので、これは何か起爆剤が必要だ、となって今回著名人にオファーしたのかな。

Instagramでは旦那さんの和田唱さんといっしょにマーティンボロのワイナリーを巡った様子がアップされていました。今後はこの夫妻のファンたちがそういったところに行くのでしょう。

ただ、個人的にはこの円安でもびくともせず海外で遊ぼうという人たちは、年代がもうちょい上のような気がします。

例えば、桑田佳祐さんと原由子さんがニュージーランドで大自然と星空を堪能した、なんてのがニュースになったら、日本からの渡航者はけっこう増えると思います(勝手な妄想)。

ま、それはさておき、今回のキャンペーンでどれくらい反響があったのか、今後も著名人起用作戦をやっていくのかは聞いてみたいところです。

 

ちょっと長くなってきたので(いつも長くてすみません)、他にいくつか思いついたことは、当日までにまとめて書き出しておくとしましょう。

あ、そうだ。準備と言えば、今回の訪問にはドレスコードがあると案内に書いてありました。

スマートカジュアル、だって。アメカジや渋カジは知ってるけれど、スマカジ?

なんだこれは、どう準備すればよいんだ。蝶ネクタイにちょびひげ?いや、絶対に違う。

あ、そうだ。今度洋服のプロの常連さまに聞いてみよう。

持つべきものはカウンターにいらっしゃる専門家、です。

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。
ニュージーランドワインと多国籍料理の店「ボクモ」(名古屋市中区)を経営。ラジオの原稿書きの仕事はかれこれ29年。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。

一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ

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ボクモワイン代表 岩須直紀

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