ソムリエが推薦する
まろやか系の白ワイン

フルーティーなワインがとても多いニュージーランド。


そんな中でも、果実味がしっかりとありつつ、全体としてまろやかな印象を持つ白ワインを集めてみました。


セレクトした品種は、シャルドネ(木樽で熟成したもの)、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールなどです。


「白ワインの酸味がやや苦手」という方も、ここで紹介するワインなら気に入っていただけるのではないかと思います。


ページ後半のハイクラスなシャルドネは、お祝いやプレゼントにもぴったりですよ。

2,000〜2,999円のまろやか系の白ワイン

シャングリラ ゲヴュルツトラミネール 2020

シャングリ・ラ=理想郷。NZのアーティストが描いたネルソンの風景画をラベルに採用しています。


白い花や洋梨の香りが心地よく、口当たりはとても滑らか。辛口に分類されますが、後味にほんのり甘みが感じられると思います。


中華、タイ、ベトナム料理と好相性で、とくにスパイシーな味つけやパクチーを添えた料理にはバッチリです。



ヴィラマリア プライベートビン シャルドネ 2020

日本に輸入されているNZ産のこの価格帯のシャルドネで、「果実の旨み」と「樽の風味」が調和しているワインは、なかなかないと思います。


複数の産地のシャルドネをバランス良くブレンドし、高コスパのワインをつくるあたりは、さすが大手のヴィラマリア。


アボカドサラダ、シーフードドリア、チーズたっぷりのピザ、チキン南蛮などにもいける、食卓に1本あると重宝するまろやかワインです。

3,000〜4,999円のまろやか系の白ワイン

オートゥ マールボロ ピノ・グリ 2020

滑らかな舌触りのピノ・グリ。


酸味は抑え目で、口の中いっぱいに広がる洋梨や桃のフルーツ感、飲み終えた後に感じる心地よいハーブスパイス風味が特徴的です。


相性の良い料理は、ブリしゃぶ、鯛のカルパッチョ、海老グラタンなど。ワインにしっかりコクがあるので、チキンソテーやポークジンジャーなどのライトなお肉系もイケます。

パリサーエステート ペンカロウ シャルドネ 2020

白桃や熟したスモモの良い香りのシャルドネです。


口に含むとまろやかさが広がり、樽のフレーバーが心地よく調和しています。後味はほんのりクリーミー。


鮭のグリル、鶏肉のソテー、豚肉のローストなどが好相性。レモンを搾るとさらに相性UP。クリームソースのパスタにもあいます。

ヨハネショフセラーズ ゲヴュルツトラミネール 2020

巨大産地マールボロの中にありながら、手作りを貫くブティックワイナリー。


このゲヴュルツは非常にエキゾチックな香りで、ぶどうの濃縮感が強い、個性派の白です。


中華料理、タイ料理がバッチリですね。ややスパイシーな味わいのものであれば、なお良し。スパイスカレーとも好相性ですよ。

マメゾン マーティンボロ シャルドネ 2017

ブルゴーニュに近い条件が揃う「マーティンボロ」で、手作りのワインを生み出すマ メゾン。


フルーツの濃縮感と木樽の香ばしさが調和した本格的なシャルドネ。心地よい酸味が味を引き締めています。


鯛などの白身魚のムニエルがぴったり。また、鶏肉や豚肉をややオイリーに仕上げた料理も相性が良いでしょう。

5,000〜9,999円のまろやか系の白ワイン

ギブストンヴァレー

チャイナテラス ベンディゴ シングルヴィンヤード シャルドネ 2018

ゴールドラッシュの時代に金を探す中国人が住んでいたチャイナ・テラスは、今では絶好のぶどう栽培地。


ゆっくり熟したシャルドネはミネラル感のある味わいになっています。


トロピカルなフルーツの凝縮感を活かして、海老のグリルや、塩豚などの豚肉料理、牛タンの塩焼きなどにあわせてみましょう。

グレイワッキ シャルドネ 2015

NZワインの重要人物ケヴィン・ジュッド氏によるシャルドネ。


天然酵母で1年以上発酵させ、澱とともに熟成。果実の力を引き出し、木樽の香りと調和させています。


白身魚のバタームニエルは完璧のペアリング。鶏肉や豚肉のクリーム煮込みやクリーム系のパスタ、魚介のグラタンにもよく合います。

¥6,820¥6,820

ペガサスベイ シャルドネ 2017

NZ南島の名門ペガサスベイがつくるこのシャルドネは、自生酵母で発酵させ、オーク樽で12ヶ月間熟成しています。リッチな樽の香りをまとった極上のまろやかさを持つワインです。


ぜひ、バターやクリームを使ったコクのある料理を。サーモンのバターグリルや、クリームソースをかけたポークソテーなど。

¥7,480¥7,480

フェルトンロード シャルドネ バノックバーン 2019

ナチュラルなつくりにこだわる名門フェルトン ロードのシャルドネ。


地上のぶどうを地下の樽へ。重力をつかい無理なく果汁を搾り、ワインがつくられます。果実と樽の素晴らしい同居です。


果実のフレイバーにふわりと香る樽の香ばしさがたまらないこのワインには、ローストポークや塩豚などの豚肉料理がばっちりです。

アタランギ クレイグホール シャルドネ 2018

樹齢30年を超える古木から収穫されたぶどうを使い、発酵後1年間樽熟成させています。


「アタランギ=新しい始まり」というの名の通り、お祝いに似合うリッチな白ワインです。


それほど冷やさず、13℃くらいの温度がベスト。チキンやポークのクリーム煮込み、白身魚のバターソテーなどがよくあいます。