All Blacks(オールブラックス)の愛称で知られるニュージーランド代表チームのスター選手、Beauden Barrett(ボーデン・バレット)が、日本のプロラグビーチーム、サントリーサンゴリアスに2020-2021シーズンの1年限定で移籍することが決定!
サントリーサンゴリアスはニュージーランド出身のMilton Haig(ミルトン・ヘイグ)が監督。そして2015年のラグビーワールドカップで、日本代表を南アフリカ戦での奇跡的勝利に導いた、Eddie Jones(エディー・ジョーンズ)がコンサルタントをつとめています。
現在はオークランドブルースで活躍中
ボーデン・バレットは2011年から2019年まで、首都ウエリントンを拠点とするHurricanes(ハリケーンズ)に所属。
隣にいるのはハリケーンズのハーフバックで日本で開催されたラグビーワールドカップでスーパートライを決めたTJ PERENARA(ディージェイ・ペレナラ)。
そして、2020年の今シーズンから、オークランドを拠点とする、Blues(ブルース)に移籍しました。
ブルースはハリケーンズと同じくSuper Rugbyチームの一つ。Super Rugbyはニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの各都市を拠点とする14のラグビーチームで戦う国際大会。
今シーズンは残念ながら新型コロナウイルスの影響で、国際大会は中止となり、現在、Super Rugby Aotearoa(スーパーラグビーアオテアロア)と銘打った、ニュージーランド国内の大会が開催されています。
Bluesは近年成績が振るわず、負け越しが続いていましたが、今シーズンはSuper Rugby Aotearoaが開幕した6月13日から、現在まで3試合戦い全勝中。
ニュージーランドはクライストチャーチを拠点とするCrusaders(クルセイダーズ)がスーパーラグビー3連覇中と強すぎるので、今年はブルースにも頑張ってもらいたいものです。
移籍には金銭的理由も・・・
このTVNZの記事によると
It’s understood New Zealand Rugby agreed to the move to help ease the financial hit of the coronavirus pandemic.
ニュージーランドラグビー協会がボーデン移籍を承諾した理由として、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃を軽くする狙いもある
としています。
ボーデンはBluesと4年契約を結んでおり、日本で1年プレーした後はまたブルースに2年間戻ることが決まっています。
ボーデン本人も
「1年日本でプレーした後、ブルースに2年間戻ることで、次のワールドカップにつながって行くことを期待している。」
と語っています。
ボーデンの契約は1年間で約150万ドル(日本円で約1億円)とされており、ラグビー選手としては、トヨタベルブリッツと契約している元オールブラックスキャプテンのキアラン・リードと並ぶ、最高額にランクとなります。
あと、ボーデンの日本行きを後押ししたのは、昨年のワールドカップの日本での体験が素晴らしかったこともあるようです。
My wife and I are excited to head to Japan next year. It is an appealing place for a young family and comparatively safe in health terms.
来年日本に行くことになり私も妻も興奮している。若い私達にとってとても魅力的だし、健康面でも安全だ。
Super Rugbyの合間にクイーンズタウンでのひとときを楽しむボーデンと妻のハンナさん。ハンナさんはもうすぐ第一子を出産予定です。
新型コロナウイルスの影響で、来シーズンはラグビーのプロリーグが再開できる保証がないのが心配なところ・・・。無事再開し、多くの日本のファンにボーデン・バレットの勇姿を見て欲しいと思います。