2023年FIFA女子W杯 NZ&オーストラリアの共同開催決定!

ニュージーランドとオーストラリアは”As One”をスローガンに、共同開催を目指してきました。

 

日本は数日前に招致から撤退

日本サッカー協会は2023年大会にむけて招致活動を進めていましたが、6月22日に撤退を決定。

世界的な女子サッカーの普及を考えると、オリンピックも控えた日本で開催するより、現実になれば南半球初の開催となる、ニュージーランド、オーストラリア共同開催を応援するのがふさわしいとの理由から、撤退が決定しました。

ニュージーランド/オーストラリアの開催が決定した場合、時差などの負担がないことも大きな理由になったそうです。

日本撤退の甲斐もあり、ニュージーランド/オーストラリアの共同開催が実現!

 FIFA女子ワールドカップ2023 日本招致活動から撤退 ※現在リンク切れ

NZのサッカー事情

ニュージーランドといえばやっぱりラグビー。男女ともに世界ランキング上位1〜2位をキープ(ほとんど1位!)しています。

そんなラグビー大国で、サッカーはどうしても影が薄いのですが、ラグビー、バスケットボール、クリケット、ネットボールに続き、メジャーなスポーツとされています。

現在男子サッカーが世界ランキング122位ですが女子サッカーは23位。前回のサッカー女子ワールドカップで優勝したアメリカのように女子チームの方が健闘中。

また、男子はワールドカップに過去2回出場しましたが、女子は過去5回。

自国開催となる2023年は初となるグループリーグ突破が期待されます。

 

ちなみにネットボールはあまり日本人に馴染みがありませんが、バスケットボールを元に女性向けスポーツとして生まれたスポーツ。ニュージーランドを始めイギリス、オーストラリアなどでプレイされています。ドリブルやボールを持つ選手への接触および足元90cm以内の接近は禁止など、バスケットボールとはかなり異なる繊細なルールががるのが特徴です。

国代表スポーツチームの愛称事情

ラグビーの男子NZ代表がAll Blacks(オールブラックス)の愛称なのは世界的にも有名ですが、サッカー男子NZはAll Whites(オールホワイツ)と呼ばれています。

ラグビー女子NZ代表はBlack Ferns(ブラックファーンズ)、サッカー女子NZ代表はフットボールファーンズ(Football Ferns)

男子ラグビー代表と女子サッカー代表がオールブラックスとオールホワイツで黒白なら、女子ラグビーと女子サッカーも、ブラックファーンズとホワイトファーンズで黒白なら覚えやすいですが、ホワイトファーンズは女子クリケット代表チームの愛称。やこしいですね。

ファーンズ(Ferns)とは植物のシダのこと。ニュージーランドはシダ植物の宝庫で、その中でもSilver fern(シルバーファーン)は国のアイデンティティとされ、国章や、オールブラックスのロゴとしても使われています。葉の色が銀白色で、マオリの信仰の対象ともされていました。

ブラック・ファーンズ(女子ラグビー)、フットボール・ファーンズ(女子サッカー)、ホワイト・ファーンズ(女子クリケット)のほか、シルバー・ファーンズはNZの女子スポーツで一番盛んなネットボールの代表の、そしてトール・ファーンズはバスケットボール女子代表の愛称、ファーンズが女子スポーツの相性の一部に使われています。

ちなみに男子バスケットボールは、ご想像の通りTall blacks(トール・ブラックス)です(笑)。

クリケット、ラグビーそしてサッカーワールドカップ

なんとニュージーランドは2021年に、クリケットとラグビーの女子ワールドカップも開催される予定。それに引き続き、2023年のサッカーと、女子スポーツの国際大会のホストが続きます。

ジャシンダ・アーダーン首相からも開催決定を喜ぶ投稿が

大きな大会をホストすることによる、経済効果も大きく見込める予定。ですが、これも新型コロナウイルスのワクチンや薬の開発が進み、ニュージーランドの国境が開かれることが前提です。来年予定されている東京オリンピックも心配ですが、海外移動が現実的にならない限り、国際大会の開催は難しいとされています。

ニュージーランドもまだまだ、海外からの帰国者の中から感染者が出ており、重症者はいないものの、現在16人が隔離中。市中感染も心配されています。国境解放はまだ先になりそうですが、スポーツの国際大会が開催される前には実現することを祈るばかりです。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
1 / 4