ニュージーランド政府が新型コロナウイルスによる警戒レベルをLevel 2に引き下げてもうすぐ約2週間。
Level 2になってからの感染者数は3名に抑えられており、ここ3日間はゼロ。新たなクラスターの発生もありません。
この結果から、Level 4の厳しいロックダウンから少し緩和されたLevel 3の時の感染者はほぼゼロになったと発表されました。緩和後に再度感染者が像化する第二波に見舞われた国もあったため、心配されていましたが、経過は順調。
ニュージーランド政府は、状況をみて随時Level 2の規制を少しずつ緩和していく意向です。
100人までの集まりが可能に
Level 2後の順調な経過を踏まえ、政府は5月29日の正午から、人の集まりを100人まで許可することを閣議決定。ジャシンダ・アーダーン首相が25日の会見で発表しました。
Level 2開始から今までは、葬儀以外での人の集まりが10人までに制限されていました(葬儀は50人まで)が、これで結婚式や教会での集まりも可能に。
この決定が事前に発表されたことから、金曜日の夜にパーティーを計画する人も増えそうですが、宗教的な集まりが金曜日に多いことにも配慮されたそうです。
ただ、社会的距離を保つことは義務付けられているため、立食は禁止。集まりはすべて着席で、結婚式やパーティーによくあるダンスエリアを用意することも許されていません。
アーダーン首相は、6月8日に再度Level 2の状況を確認、随時臨機応変に対応していくとし、
“Level 1への引き下げはなるべく早く、そして安全に行われるべき”
と、順調にいけば6月22日には、Level 1へのさらなる引き下げが検討されると発表しました。
25日の朝の首相会見時にちょっとしたハプニング
ニュージーランドが新型コロナウイルスの抑え込みに成功していることは世界的に評価されており、その中心にいるアーダーン首相は常に世界のメディアから注目されています。
そんなアーダーン首相、25日の朝のTVインタビュー中に地震が発生するというハプニングが。
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この出来事はすぐにアメリカのCNNでも取り上げられました。
アーダーン首相がいたのは首都ウエリントンにあるBeehive(みつばちの巣)の愛称で呼ばれているニュージーランドの国会議事堂の一部で、首相や閣僚のオフィスがある場所。
幸い地震による被害は大きくありませんでしたが、アーダーン首相によると、このBeehive、他の建物に比べてよく揺れるとか。
この日、アーダーン首相のインスタグラムにアップされたのは、コロナウイルスのことでも、地震のことでもなく、子供から首相に宛てられた手紙。国民に寄り添った姿勢が慕われているアーダーン首相らしい投稿でした。
子供たちから届いていた手紙を読みました。これはその中でとても愛らしかったもの。「この石は特別な石です。不安なときにきっと守ってくれます。」この石は早速オフィスに!