
2019年9月25日、ニュージーランドワインは記念すべき日を迎えました。200年前のこの日、ニュージーランドに初めてぶどうが植えられたのです。ぶどうが初めて植えられた日が明確に記録として残っている国は世界でも珍しいとのこと。
初の葡萄畑はベイオブアイランドのケリケリからスタート
ニュージーランド北島北部のBay of Islands(ベイオブアイランド)にあるKerikeri(ケリケリ)にはニュージーランドで一番古い石の建物、The Stone Storeがあり、初めてのぶどうはそのそばにあった豊かな土壌に植えられたと記録されています。
その後、19世紀から20世紀の初めにかけ、多くの人々がヨーロッパから訪れ、ニュージーランドの各地に葡萄畑を広げ、それによってニュージーランドワインの多様化が進みました。20世紀後半になると、ニュージーランドワインが国際的にも認められるようになり、まずソーヴィニヨン・ブランが賞を受賞。その後ピノ・ノワールも高い評価を受けるようになります。
環境を守りながら成長を続けるニュージーランドワイン
現在ニュージーランドには700以上のワイナリーと、600以上のぶどう農家があり、ワイン作りに情熱を注ぐ人がワイン業界を支え、その発展に貢献しています。そしてこれからの200年、さらなる成長を目指し、様々な取り組みがされています。
その一つとして1990年代にはSustainable Winegrowing New Zealand(SWNZ)が設立されました。
SWNZは
- 環境に適したぶどう作りとワイナリーのモデルケースの提示
- ワイン畑からボトルまでさらに優れたクオリティーの保証
- 環境にも配慮した消費者の要望への取り組み
等を行う団体です。
現在は、ニュージーランドの98%のワイナリーが、この団体による認証を受けており、国内の自然と環境を守り、持続可能なワイン作りを実現しています。
ニュージーランドワインの輸出は現在18億NZドル(約1240億円)に発展。さらなる進化が世界中から期待されています。
ニュージーランドワインの200年を祝い、詳しい歴史などの様々なコンテンツが公開中。残念ながら英語と中国語のみですが、ニュージーランドワイン好きは写真を見るだけでも楽しいはず。