ヘンリー王子のサステイナブル・トラベルキャンペーンにNZが登場

サステイナブル

イギリス女王の孫、サセックス公爵ヘンリー王子(通称ハリー王子)がサステイナブルな旅行を推進する新しいキャンペーンを行い、話題になっています。

ヘンリー王子はTravalyst” という新しい非営利団体を立ち上げたのですが、この団体が初めての活動として発表したプロモーションビデオでは、ヘンリー王子がニュージーランドの人気俳優たちと共演しています。そして団体のWebサイトで、最初に取り上げられることになったのも、NZでした。

ヘンリー王子はNZ、そしてマオリへの思いを語っています。

Travalystとは?

2020年3月31日にイギリス王室から離脱したヘンリー王子は、現在は妻メーガン妃とアメリカで暮らしながら、シリコンバレーのベンチャー企業で最高インパクト責任者(Chief Impact Officer)を務めるだけでなく、Netflixと契約するなど幅広く活動中です。

2019年に立ち上げたTravalystは、旅行者と旅行業者がいかに環境に優しい持続可能な旅行を実現することができるかを追求する非営利団体。Travalystは、Booking.com、Skyscanner、Trip.comグループ、Tripadvisor、Visa、Google、そしてExpediaといった大企業と連携しています。

皆さんも旅行後に旅行先の口コミをGoogleや旅行系のサイトに残すことがあると思いますが、Travalystでは逆に旅行者が自身を評価し、その旅行がどれくらいサステイナブルだったかを可視化する取り組みを行おうとしています。

サステイナブルな旅を目指すためにはどんなことを心がければいいのでしょうか。Travalystがいくつかアドバイスを載せています。

そのアドバイスは、例えば

  • 旅先の地元のサービスを利用する
  • 自然や野生動物を大切にする
  • 持続可能な取り組みを行っている宿泊先を選択する
  • 地元のコミュニティーや環境を守る取り組みを行っているサービスを利用する
  • ゴミに責任を持つ
  • 環境に優しい交通機関を利用する
  • 使い捨て商品の利用を控える
  • 多く移動する旅ではなく、一箇所ごとの滞在期間を長くし、より満足度の高い滞在を目指す

などなど。

具体的には、旅先のホテルでタオルを頻繁に変えない、ペットボトルを使わずマイボトルを持ち歩く、などもサステイナブルな旅を目指す行動ですね。

ヘンリー王子、Kiwiたちの評価を受ける

こちらがヘンリー王子がNZの人気俳優たちと共演したプロモーションビデオ。

ジョギング中だったヘンリー王子は、突然現れた監査員に、2018年にNZに旅行した時のことを評価されます。「アメの包み紙を落とさなかったか?」などと詰めれられるヘンリー王子。そして現れる2人目の監査員。最後には監査員の上司らしい女性が車に乗って、2人の監査員を回収していきます。

この女性を演じたのは、1994年に日本でも公開されたNZを代表する映画、Once Were Warriors(邦題・ワンス・ウォリアーズ)の主演、レナ・オーウェンでした。

この旅行のサスティナビリティを評価するサービスは、5月からニュージーランドを対象にスタート。ニュージーランドは、"環境の守護者になる"というマオリの信念に基づき、世界に先駆けて、観光客がサステイナブルな旅行ができることを目指しているとして、いち早くキャンペーンに登場したとのことです。

NZへの想い

今までに何度もニュージーランドを訪れているヘンリー王子は、マオリ・テレビジョンでビデオメッセージを発信。(マオリ・テレビジョンは、マオリの文化や言語に重点をおいた番組を放送しているテレビ局です)

ヘンリー王子は、

NZへは妻とともに何度も行きましたが、マオリの人々とは深い縁を感じ、そして尊敬の念を抱いています。そして、何度NZを訪れてもいつも温かく歓迎していただいています。一番最近の旅では、人との繋がりにとても感動し、素晴らしい思い出がたくさんできました。

特に、マオリの文化を守り、国や社会に貢献しようとしている若い人たちに会えたことはとても光栄でした。
と語りました。 地元のコミュニティーをサポートし、自然環境を大切に旅行する。まさにニュージーランド旅行で実感できる価値観かもしれません。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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