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海外観光客を前倒しで受け入れへ Kiwiの大半は賛成

Air New Zealand

「予定より前倒しで海外からの観光客を受け入れ」そんな嬉しいニュースがとどきました。無事私たち日本人観光客が入国できる日はくるのでしょうか・・・?!

現在の入国規制は?

ニュージーランドは昨年から水際対策の緩和を段階ごとに行うと発表していました。オミクロン株の感染拡大で、一時は延期になったものの、2月27日23:59からの第一段階(Step 1)から始まり、第五段階(Step 5)が計画されている2022年10月まで、約10ヶ月をかけて規制緩和が行われる予定でした。今回の報道ではこの予定が、5月まで前倒しされるようなのです。

現在は、ワクチン接種済みのニュージーランド人(国籍または居住権保持者)が隔離なしでオーストラリアから入国できるようになったStep 1を経て、Step 2の段階。ワクチン接種済みのニュージーランド人は世界中どこの国からも隔離なしの入国が可能となっています。その他、政府から特別な許可がおりている人、専門技術をもった、収入が中央値の5倍以上にあたる人なども、ワクチンを打っていれば隔離なしで入国できます。

ビザ免除措置対象国である日本からの入国は、7月以降に可能となる予定でした。しかし、ワクチン接種済みであることに加え、ニュージーランド入国後に自主隔離を行うことが条件でとされていました。観光目的の入国に自主隔離が伴うと、日数が限られた観光としては現実的ではなく、実質10月開始予定の、全世界からの入国が許可される“Step 5”からになると考えられていましたが、5月の入国が可能になれば、5ヶ月近くも早まることになります!

 
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感染は急拡大中

現在、ニュージーランドの新型コロナウイルス感染者数はかなりの勢いで急増中。2月後半から特に増え始め、3月に入ると、なんと1日の感染者数が2万人を超える日も…! 3月15日も21,616人の陽性者が出ており、過去最多となる960人が入院。死者は感染拡大が始まってから117人となりました。

陽性者数だけ見ると心配ですが、3回目を終えた人を含むワクチンの接種率が高いため、重症化する人が少ないこと、またデルタ株までは感染者を出していた唯一の都市で、オミクロン株も真っ先に感染が始まったオークランドがピークアウトしていることなど、楽観的な要素も。

長引くコロナ禍に国民の不満もピークに。とくに観光業に大きく頼っているニュージーランドは、海外からの観光客受け入れ再開による経済回復が強く求められていました。

国民のほとんどが海外旅行者を歓迎

ニュージーランド公営放送は、世論調査で対象者に、

「ニュージーランドは海外からの観光客の入国を、入国時の検査で陰性となった人に限り、今すぐ解禁すべきだと思いますか。」

と質問。

75%が「はい」、20%が「いいえ」、5%が「わからない」または未回答という結果に。ちなみに「はい」と答えた人たちのうち、87%は収入が100,000NZドル以上(日本円で約800万円)、86%が国民党支持者(現政権は労働党)、78%が男性だったそうです。

観光に携わる人たちはもちろん海外旅行者の受け入れに積極的です。これから冬を迎えるニュージーランドでは、季節が逆の夏となる北半球からの観光客を、スキー場が切望。売り上げの大半を観光客に頼っていた土産物店はもちろん、飲食業界にとっても切実な問題です。

オークランドレストラン協会は

この調子だと、国民の積極的な利用がない限り、10月までもたない。なぜ10月まで海外旅行者を受け入れないのか、全く不透明。

とコメントしていました。

アーダーン首相から、海外旅行者の入国が5月1日から可能になるとの発表があったものの、入国管理局などのWebサイトの情報はまだアップデートされていません。感染状況次第では、また延期される可能性もある水際対策緩和、今度は無事入国可能となるか・・・!

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この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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