NZオークランドで10月18日から11月12日の期間に開催された「ラグビーワールドカップ2021」。11月12日に行われた決勝戦で、ニュージーランドがイングランドを破り2連覇を達成しました!
ニュージーランドは準決勝を戦ったフランスとは25対24、決勝では34対31と、僅差で勝利をつかみました。
それにしても、ラグビーワールドカップ...?2021...?一体どういうことなんでしょうか?。この記事で、詳しく説明していきます。
大会名から“女子”を外す
10月8日から11月12日の期間に、ニュージーランドで開催されたラグビーワールドカップ2021は、「女子の」ラグビーワールドカップでした。
なぜ大会名から「女子」という文字がなくなったかというと、2019年、ラグビーユニオンの国際統括団体「ワールドラグビー」が、男子の大会では“男子(Men’s)”とつかないのに対し、女子大会のみ大会名に性別がつくのは先入観や偏見を助長するとして、女子のワールドカップの大会名から”女子(Women’s)”の文字を消すことを決定したためです。
大会名は男子も女子も同じになりましたが、女子のラグビーワールドカップは、(男子)ラグビーワールドカップが開催される中間の年で4年ごとに開催されるので、大会名に年数の記載があれば区別がつくため、今の所特に混乱はみられません。
今回の(女子)ラグビーワールドカップは、男子大会の2019年と2023年の間となる、2021年の開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で2022年に延期に。しかし、大会名は「2021」のままで開催されました。
最強Black Ferns
ニュージーランドの女子ラグビー代表の愛称は、「Black Ferns(ブラック・ファーンズ)」。“Ferns”とはシダ類のこと。ちなみに、ニュージーランドに自生しているシダ「Silver Fern(シルバー・ファーン)」は、マオリの信仰の対象であり、国章にも使われている、ニュージーランド人にとってアイデンティティの象徴の一つです。
ブラック・ファーンズは、1991年から始まった女子のラグビーワールドカップでは1998年、2002年、2006年、2010年そして2017年と5大会で優勝。今回の2021大会の優勝で6大会目となりました。国際試合での勝率は、なんと90%近くあります!
現在はワールドラグビーランキング1位の座をイングランドに譲ってはいますが、女子ラグビーで世界最強のチームと言って間違いないでしょう。
そして、2019年日本で開催されたワールドカップでオールブラックスが踊り知名度が高くなった「ハカ」は、種類は違いますがBlack Fernsも試合前に披露します。
日本代表とも初対戦
Black Fernsはワールドカップに先駆けて、9月にオークランドで日本代表(通称:サクラフィフティーン)と初となる国際試合を戦いました。結果は、95対12でBlack Fernsの圧勝。
この戦いの前にBlack Fernsが披露したハカは、日本に対して初めて行われた歴史的なものとしてYouTubeで公開されています。
サクラフィフティーンは現在ワールドラグビーランキング第12位、今回のワールドカップは残念ながらカナダ、アメリカそしてイタリアと戦い、白星をあげることはできませんでした。
しかし、今シーズンの国際試合ではフィージー、オーストラリア、南アフリカ、そしてアイルランドに勝利しており、男子ラグビー・ブレイブブロッサムズ同様力をつけてきています。
NZも日本も、男女ともに今後の活躍が楽しみですね。