NZの北島で、首都ウェリントンからは車で北へ約3時間の場所にある都市「パーマストン・ノース」で暮らすアイリーン・カーズさんが、9月14日に誕生日を迎えました。
お歳はなんと109歳。現在ニュージーランドで最も高齢の女性です。
現在高齢者施設で暮らしているアイリーンさん。昨年の誕生日はコロナによる面会規制があったため、今年は2年ぶりに家族や友人に囲まれてお祝いすることができたそうです。
やしゃごが7人!
アイリーンさんは1913年、タイタニックが沈んだ次の年に生まれました(タイタニック沈没は、英語記事で時代背景を表すのによく使われる気がします)。日本で起こった出来事でいうと、“明治天皇崩御の翌年”となります。
アイリーンさんは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の両方を経験し、エリザベス女王の3代前からチャールズ新国王まで、5代に渡ってイギリス君主が王位に就くのを見てきました。
54年間連れ添った夫との間には2人の子供をもうけ、現在は3人の孫、12人のひ孫、そして7人の玄孫(やしゃご)がいるそうです。
アイリーンさんは、
“夫とは言い合いすらしたことがない”
と述べ、幸せな結婚生活が長寿の秘訣の一つだったと語ります。
長寿の秘訣
109歳になった気持ちは?と言う質問に
“ちょっと年をとったわ”
と答えたアイリーンさん。
長寿の秘訣は、幸せな結婚生活の他に、アクティブなライフスタイルとのこと。
95歳まで車を運転し、ダンスやボーリング、ゴルフ、そして乗馬などたくさんの趣味を楽しんできたそうです。
また、お酒はほとんど飲まず、時々、一杯のシェリー酒を嗜む程度だとか。
“家族で集まると必ずシェリー酒を一緒に飲みます。でも絶対に一杯だけなんですよ(笑)”
と、お孫さんがコメントしています。
またアイリーンさんは、ミロをたくさん飲んでいるとか。それも長寿の秘訣かも!?
ちなみに日本でも長い間親しまれている飲み物、Miloですが、英語では“マィロ”と発音します。
ニュージーランドの平均寿命
ニュージーランドの平均寿命は2019年のデータで81.7歳。前年データと比較した伸び率は1980年代から2000年初頭が最高でしたが、現在も年々少しずつ伸びています。
ちなみに2020年以降の平均寿命のデータに関しては、人口のデータなどを調査している組織によって扱いが違う場合があり、新型コロナウイルスの影響と見られるデータを省いている場合もあります。
ニュージーランドでも、コロナの影響による死者数も含め2021年の平均寿命を2020年と比較した場合、平均寿命がやや下がったというデータが出ています。しかし、それでもまだコロナ以前のデータと比べると伸びているそう。
UNFPA(国連人口基金)のデータによると、2019年の世界男女平均寿命(歳)ランキングで、ニュージーランドは第16位。世界的に見てもニュージーランドは長寿の国です。
田舎が多く、自然に囲まれている環境の良さ、アクティビティ好きな国民性などが、長寿の秘訣かもしれませんね。