
ニュージーランド7月の動物ニュースです。(1部のファンにとっては)ショッキングな出来事からご紹介します。
2羽の雛、とうとう対面!
オタゴ半島にある生息地からライブ配信中のアルバトロス(アホウドリ)の雛。
生まれて六ヶ月目に入り、見るからに大きく、そして羽も生え変わりつつあり、以前は数歩しか歩けなかったのが、行動範囲もかなり広がってきました。そのため、6月の動物ニュースでこの雛、Tiaki(ティアキ)が近くに住む別の雛と対面する日も近い!と紹介しました。
きっと雛たちは仲良く遊んだりするんだろうと皆が期待していたのですが・・・
なんと、隣に住む雛”SSTrig”(Tiaki以外の雛にはコードネームのようなものがつけられています)に喧嘩を売られるTiaki・・・! 待ち望んでいた対面は散々な結果に終わりました。5:30あたりからご覧ください。
SStrigに話しかける風なTiaki、次の瞬間、くちばしを激しく鳴らし、詰め寄るSSTrig。Tiakiは驚いた様子で尻込みします。結局最後はとぼとぼと画面から消えていくTiaki。ライブ配信のカメラを乗っ取られてしまいます。実はSSTrigの母鳥は随分と気が強いんだとか。娘であるSSTrigもその気性を受け継いだようで、Tiakiだけでなく体重を測りにくる自然保護官たちにも噛みついていく果敢さ。
この二匹が親友になる日を待ち望んていたファンはがっかりです。
7/23 #RoyalCam chick gets her bling.
— RoyalAlbatrossCam (@RoyAlbatrossCam) July 23, 2021
Click the link to watch Tiaki's banding.https://t.co/7m8i8ts0gM
Each 2 bands has an unique identifier. The temp. white band assists colony ID, as the chicks are more mobile before fledging.
Tiaki is no. 60.https://t.co/9A481yiiom pic.twitter.com/6XweCt9aJe
7月23日、雛たちには、2本のバンドが足につけられました。1本は生息地を、もう1本は個体を識別するためのもの。
7/29 9:57#RoyalCam weigh day.
— RoyalAlbatrossCam (@RoyAlbatrossCam) July 29, 2021
Tiaki had her weight check, along with some leg band maintenance, to make sure it is extra secure.
She is 186 days old & after a big week of feeding, weighs 9.2 kg. SSTrig is 9.0 kg (185 days).
Great weights.https://t.co/9A481yiiom pic.twitter.com/JiZrteMait
月末の体重測定では、バンドがしっかりとついているかの確認も行われました。食事直後だったTiakiは9.2Kg、隣のSSTrighは9Kgに。雛たちの巣立ちは9月の半ばから下旬。もう間もなくです。
犬のためのレストランがオープン
ニュージーランドにも、犬と行けるカフェなどが多くありますが、大体がテラス席。そして犬たちは飼い主が食事をしている間、足元で待っているのが普通。
一緒に運動したり、旅行に行ったりはできるのに、犬は自分たちと同じ食べ物を食べられない。
そんな状態に不満を感じたのは2歳のマルプー(マルチーズとプードルのミックス)を可愛がるSam Kimさん。
まずKimさんは2019年に、まるで人間が食べるような豪華な犬用の食事を販売するオンラインショップをスタート。今度はニュージーランド初、犬のためのレストランをオープンする予定です。
ピザや
フライドチキン
これ全て犬が食べられるものなんです。ピザの生地はさつまいも、フライド(実際には揚げていない)チキンの衣はカボチャなど、すべて人も食べられる新鮮な素材が使われています(当然、人が食べると味がないそうです)。
Kimさんのお母さん、Sunny Wonさんがレシピを開発。なんと韓国まで行き、”ペットのシェフ”の資格をとったそうです。現在は犬用ワイン、アイスクリーム、マカロンを試作中とか。
これらのメニューを犬たちが実際に店内で食べられるレストランは、間もなくオークランドにオープン。犬たちのための特注テーブルも用意されているそうです。
牛もぐっすり眠れるの?
マナワツ地方(北島にある首都ウェリントンから車で2時間ほど北上した地域)のある牧場で、牛の睡眠にフォーカスしたリサーチが行われています。
今までにも牛の睡眠についての研究はありましたが、牛がどれくらいの睡眠を必要としていて、睡眠がどれくらい牛の健康にとって重要なのかなど、あまりはっきりとはわかっていませんでした。
と語るのはこの研究を担当しているローラ・ハンターさん。
センサーを牛の体に取り付け、睡眠をモニターします。このセンサーがかなり正確に、牛の睡眠サイクルを測定できていて、かなり興味深いです。午前中に昼寝をし(乳牛の搾乳は朝4時から行われます)、ほとんど夜眠るというパターンが見られています。
マナワツの酪農家、ハイリー・ホーゲンダイクさんは
これはとても貴重な研究です。もちろん牛はしゃべれないので何を必要としているのかを伝えてはくれません。もし、この睡眠の研究をもとに牛たちの健康管理を改善することができれば。私たちにとっても、牛たちにとっても大きなメリットです。
睡眠は、人間はもちろん、牛にとっても健康や疲労回復に重要。今後研究が進めば、牛が牧草地でどう眠るか、どんな状況で睡眠に影響が出るのか、どれくらい牛の健康と幸福度に影響がでるのかなどが解明されていくでしょう。
この研究が他の家畜にも応用されていくことも期待されています。