サーカスの授業!?一族10名が同じ大学に!? ニュージーランドの教育ニュース

今日はニュージーランド国営放送のニュース番組、1 news(ワン・ニュース)で紹介された、教育現場でのちょっと珍しい話題をご紹介します。

サーカスを学校の教科に!?

こちらではクライストチャーチにある学校が、「アクロバット」を授業に取り入れたというお話が紹介されています。

現在、試験的にアクロバットの基礎クラスを開講しているのは、聖マーガレットカレッジというYear 1(5歳)からYear 13(高校3年)までが一貫となった私立女子校です。

サーカスなどで演じられる「アクロバット」は、世界的に知られる“芸能”ではありますが、これを学校の教科にするという取り組みはとても珍しいこと。昨年から試験的に導入されていましたが、現在では教員や生徒たちから正式な教科にしてほしいとの要望が上がっています。

この授業を担当しているのは、20年以上のアクロバット演者としての経験を持ち、なんとサーカス専攻で修士号(!)を持つ、ダニー・シメスさん。

アクロバットの基礎クラスは、身体能力を向上させ、同時にとてもクリエイティブです。

とダニーさん。また、生徒が自信をつけるのにも役立ち、マインドフルネス、自己形成の効果もみられるそうです。

生徒たちも、

英語の授業みたいなつまらないものじゃなく(笑)、学校でこんなクラスが受けられるなんて思わなかった。

と嬉しそうにインタビューに答えています。

またこのクラスは学校の生徒だけでなく、地域の子供たちも自由に参加することができ、下は4歳から、10代後半までがこの授業を楽しんでいるそうです。

ちなみにニュージーランドの学校は5歳からYear 1がスタートし、Year 8までが初等教育、Year 9から日本の高校3年生にあたるYear 13までが中等教育となります。(筆者は北島にあるど田舎の公立高校にYear 10から13まで通っていました。)義務教育は6歳から16歳まで。日本と大きく違うのは、新年度を待たず、Year 1にあたる5歳になったその日から学校に通えること。日本のような入学式はなく、それぞれがバラバラに入学日を迎えます。

一族総勢10名が同じ大学に

大学生活は保護者から離れて伸び伸びと過ごしたいもの・・・ですが、同じ一族が10人もいてはちょっと難しいかも?!

南島南端にある、ニュージーランド国立大学のひとつ、オタゴ大学に、なんと親戚10人が同時に在学中とのことで、国営放送に取り上げられ話題になりました。

まず入学したのがエスメイさん、その姪のレイナティさん。従兄弟のジミーさんと続き、はとこのエラさん、エラさんの叔父のテマさん。テマさんの姪であり、エスメイさんの娘でもあるジャスミンさん、テマさんの甥のクリスチャンさん。そして今年(学校の新年度スタートは2月)、従兄弟のノアさん、ジミーさんの弟のパトリックさん、そしてジョアニスさんが入学しました。ちょっとややこしいですが総勢10名!

学んでる分野も、理学、法律、地理学、保健科学、そして応用化学の学士号、海洋科学の修士号、法律、歴史、経済学の博士号とそれぞればらばら、多岐にわたっています。この一族はもともとサモアの出身ですが、ニュージーランドだけでなくオーストラリアにも散らばり、同時に集まることはなかなかなかったとか。

経済経営学の博士号取得を目指すエスメイさんは

まさかこんなにたくさん家族が同時に在学するとは思ってもみなかった

と語り、年長で博士号の地理学を学ぶテマさんは

とても恵まれたこと

と嬉しそうにコメントしています。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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