最近スーパーに、ニュージーランド産のキウイフルーツが並んでいないことにお気づきでしょうか。そう、日本が冬の間はニュージーランド産キウイフルーツが販売されないのです。しかし今ニュージーランドは秋を迎えており、キウイフルーツの収穫が始まりました。3月の中頃、今シーズン初となるキウイフルーツが日本と韓国へ向け出荷されたとのことです!
輸出量が増加中
今回キウイフルーツたちが積み込まれたのは、ニュージーランドからアジアへの運搬に使うために新しくフレッシュキャリアーズがゼスプリとタッグを組み、用意された冷蔵大型船。この船には日本の会社が関わっているそうです。
Haere rā, Kakariki! Our first charter reefer vessel of the season is on its way to Japan and Korea to deliver new season Zespri SunGold Kiwifruit.
— Zespri International (@ZespriCorporate) March 17, 2021
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「ゼスプリ」は、キウイフルーツのためだけに作られたニュージーランドの会社。現在は世界50カ国以上に現地法人を抱えています。
ゼスプリのグローバルサプライチェーンの責任者によると、今年度は、前年度の49回を大きく上回る57回の輸送が計画されており、そのうちの5回は北ヨーロッパ、12回が地中海、40回がアジアに向けた出荷になる予定とのこと。また、出荷予定のキウイフルーツの量は約700,000トンにもなるそうです。これはニュージーランドのゼスプリキウイフルーツの収穫量としては最高となるとか。
コロナ禍で果物の収穫が難航
ニュージーランドは果物の収穫の多くを、海外からの労働者の力に頼ってきました。ワーキングホリデーで滞在している若者の中にも、果物の収穫の短期アルバイトを経験する人が多くいます。
このコロナ禍で、国境を閉じているニュージーランドでは、収穫のための人員を確保するのが大きな課題になっていました。今回の出荷は、まさにキウイフルーツ農家の人たちの並々ならぬ努力の賜物と言えます。
ゼスプリは美味しく品質の高いものを育てるために厳しい基準を儲けています。世界中に安全で新鮮なキウイフルーツを届けるためにさらに衛生面も強化していくとのコメントを出しています。
ちなみに日本はゼスプリが輸出する国の中でも売り上げトップクラスだそうです。
キウイブラザーズ人気?!
日本でもキウイフルーツの輸入は年々増加しており、20年前と比べるとその量は倍以上となっています。現在キウイフルーツのシェア75%以上がゼスプリのキウイフルーツです。
近年はゼスプリジャパンのキャラクター「キウイブラザーズ」の人気が高まっており、日本でのキウイフルーツの普及に大きく貢献しているようです。2年前にはニュージーランドのアーダーン首相が来日した時に対面しています。
Jacinda Ardern met the Kiwi brothers in Japan! Japanese Studies Aotearoa New Zealandさんの投稿 2019年9月19日木曜日
CMを通じてキウイフルーツの栄養価の高さが多くの人に広がっています。ビタミンCは果物の中でも最も多く、食物繊維も豊富。また酸味が強いグリーンキウイと甘みが濃いサンゴールドの二つの選択肢があるのも人気のひとつですね。
今回出荷されたキウイフルーツは、4月初旬には日本に到着予定。順にスーパーに並び始めます。
オレたちのシーズンももうすぐ…🥝
— ゼスプリキウイ公式 (@zespri_jp) April 2, 2021
みんなにももうすぐ会えるね!
すっごく楽しみだから、甘くなるために追熟頑張っちゃうよ💪 pic.twitter.com/DnYHbfuVB1