地球温暖化は、地球全体の問題。ニュージーランドにとっても、それはもちろん例外ではありません。2020年は例年より平均で0.7度気温が高く、ニュージーランドの観測史上、7番目に温かい年になると予想されています。
進む地球温暖化
ニュージーランドの記録によると、過去の統計の中で暑かったとされる年は全て1998年以降で、1〜5番目まではすべて2013年以降となっています。もっとも寒かった年が全て1933年より以前だった記録からも、地球温暖化の傾向が顕著に現れていると言えるでしょう。
World Meteorological Organisation(世界気象機関)は、2020年は世界的でもっとも温かかった年トップ3に入るだろうと発表、産業革命前の気温と比べると平均1.2度高くなると予想しています。温室効果ガスによる地球温暖化は今後も世界的に進み、10〜20年の間には、1.5度を超えるだろうと言われています。
NZも気候非常事態宣言
アーダーンNZ首相は12月1日、気候非常事態を宣言しました。気候非常事態宣言は2019年4月にスコットランドが世界で初めて宣言。この宣言を出すと、国や行政が中心となり気候変動への政策やキャンペーンを強化していくことになります。日本でも今年11月20日に国会で採択されました。
スコットランドをはじめ、先に宣言を出したカナダ、フランス、イギリスなどに続き、気候変動への対策を強化していく構え。
アーダーン首相は、
我々は常に気候変動を大きな脅威と捉えてきました。そして今、早急な対応が求められています。
とコメント。
アーダーン首相は今年10月の総選挙で大勝利をおさめ、内閣改造によってそれまで通せずにいた気候非常事態宣言を可決するに至りました。
1日に四季がある?気候の特徴
気候の話題ということで、最後にニュージーランドの季節のお話です。
北島は比較的温暖で、ニュージーランド最大の都市、オークランドは冬の平均気温が7度程度。夏は24度で、そこまで、寒すぎず暑すぎず、過ごしやすいのが特徴です。
ニュージーランドの気候の大きな特徴の一つが、“1日の間に四季がある”と言われているほど、1日の気温差が激しい日が多いこと。半袖でちょうどいいかと思えば、羽織りものがないと肌寒くなる、そんな気温の変化を1日で感じることができます。そのためできる限り、脱ぎ着ができる服装が安心です。
夏は気温はそれほど高くは上がりませんが、年間を通じて紫外線が強いのも特徴。サングラス、日焼け止め、帽子などが必須です。紫外線は日本の7倍とも言われています。
またニュージーランド人はあまり傘をささないことでも有名。傘ではなくウインドブレーカーのような上着で雨を避ける人が多い印象です。特に子どもたちは多少ずぶ濡れでも気にしない!これはニュージーランドの雨水が比較的綺麗だからということも関係しているかもしれません。雨水を集め、洗濯や掃除、ガーデニングに利用したり、浄水して飲み水に使う家もあります。
[おまけ]
南半球のニュージーランドはクリスマスが真夏。
オークランドにこんな真夏のサンタが登場しました。どうもヨガ好きなサンタさんのようです。