コレクション: ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズ
ニュージーランド南島・カンタベリー地方のなだらかな丘陵地に佇む「ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズ」。そのワインを口に含んだ瞬間、あの土地の風や光、そして静けさがふっとよみがえるような感覚に包まれます。ペガサス湾から吹く涼やかな風、広がる星空、羊のいる牧草地──ニュージーランドを愛する方なら、誰もが懐かしさを覚える景色です。
自然の力を尊重したワイン造り
このワイナリーは2000年、マイク&クローディア・ワーシング夫妻によって設立されました。「土地の声をワインに語らせる」という信念のもと、化学物質を一切使わないビオディナミ農法を実践。畑は月のリズムに合わせて耕され、醸造では培養酵母を使わず、自然酵母による発酵を行っています。人の手はあくまで自然を“導く”存在にとどめ、ブドウそのものが持つ力とテロワールを最大限に引き出しています。
新たな世代による挑戦
現在は、ニュージーランドを代表する醸造家スティーブ・スミスMWと、米国の実業家ブライアン・シェス氏がこのワイナリーを引き継ぎ、セントラル・オタゴにも畑を拡大。それぞれの土地の個性を活かしたピノ・ノワールやシャルドネは、世界のワイン専門誌からも高い評価を受けています。なかにはVinousで97〜98点という高得点を獲得したキュヴェもあります。
一杯に込められた、ニュージーランドの記憶
グラスの中のワインが語るのは、単なる味わいだけではありません。その一杯には、自然への敬意、造り手の情熱、そしてニュージーランドという特別な土地の記憶が詰まっています。ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズのワインは、ニュージーランドを心から愛する皆さまに、あの国の風景と想いをそっと届けてくれることでしょう。