コレクション: オラテラ
黄金の大地が生む、洗練と野性のマーティンボローワイン

オラテラは、ニュージーランド北島ワイララパ地方・マーティンボローに誕生した、新進気鋭のワイナリーです。その始まりは2024年10月。名門「Dry River」で共に腕を磨いてきた6人のチームが、独立と再挑戦の志を胸に、地元マーティンボローで新たなプロジェクトを始動させました。
彼らが拠点としたのは、かつて「On Giants’ Shoulders」の名で知られた歴史ある畑。その土地を継承しつつ、オラテラ(Oraterra=「黄金の大地」)という新たな名前を掲げ、「大地の持つエネルギーに忠実であること」を信念に、今この地の魅力を再定義しようとしています。
土地を尊び、介入を最小限に

オラテラのワイン造りは、徹底した土地との対話から始まります。彼らは自らを畑の「守り手(kaitiaki)」と捉え、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培、そして月の満ち欠けや天体の動きを意識したビオディナミ農法を採用。さらに、ブドウ樹が自力で水や養分を探す力を信じて灌漑は行わず、自然と共にある再生型農法を実践しています。
この「干渉しない」姿勢は醸造においても徹底され、野生酵母による自然発酵、樽熟成、瓶詰めまで、必要最小限の人為的操作にとどめています。結果として生まれるのは、土地と気候、そしてヴィンテージの表情を真正面から映し出す、緻密で芯のあるワインです。
視覚と味覚のコラボレーション

オラテラのラベルには、醸造家が抱いた「味わいのイメージ」をマーティンボロー在住のアーティストがビジュアル化したアート作品が採用されています。ワインごとに異なるラベルは、まさにそのボトルだけの“表紙”とも言える存在。アートとしてもコレクションしたくなるような美しさと意味を持っています。
土地と人へのリスペクト
オラテラは単なるワインブランドではなく、地域コミュニティとの共生を重視した「土地に根ざすプロジェクト」でもあります。地元の学校、職人、マオリのハプ(共同体)との連携を大切にしながら、地域経済や文化との循環を築いています。