いつもボクモワインをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。
この度当店では、 オークランド・ワイヘキ島のワイナリー「デスティニーベイワインズ(Destiny Bay Wines)」のワイン販売を開始いたしました。
オークランドにある「ワイヘキ島」はニュージーランドでも屈指のリゾート地として知られていますが、別名「ワイン アイランド」と呼ばれるほどワインづくりが盛んな島でもあります。
特に、ボルドースタイルの高級ワインをつくるワイナリーが多いんですが、このワインの生産者「デスティニーベイワインズ」もその一つです。
ボブ・キャンベルMWがNZナンバー1と評したワイナリー(2021リアルレビュー)で、つくるのは3種類のボルドーブレンドのみという、とてつもないこだわりを持っています。
生産されるワインは3種類のみ。もちろんそれら全てが本格的なボルドースタイルのワインです。
さらに、そのワインづくりは世界的にみても珍しいもので、生産量の少なさからも希少価値が高く、高級なものになっています。
この度取り扱いを始める商品は、以下の2種となります。
商品の詳細をご紹介いたします。
デスティニーベイ デスティナイ 2012
【島で極めたボルドー右岸のスタイル】
このワイン「デスティナイ」は価格を比較するとエントリーモデルとなりますが、それが2万円(!)なんです。
高級ワインなので「上級者向け?」と思われるかもしれませんが、これはむしろ初心者の方にも飲んでいただきたいワインですね!
ラテン語で「運命=デスティナイ」と名付けられたこのワイン。
2012ヴィンテージはメルローの品質が非常に秀逸で、そのブレンド比率を高めてあるため、より親しみやすいボルドー右岸系の味わいに仕上がっています。
なめらかでしなやか、そして深みがありながら、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランなどのはっきりとした骨格を持つぶどうがしっかりと下支えしています。
アメリカンチェリー、ブラックベリー、ブルーベリーなどの強いニュアンスと、胡椒のようなスパイシーさも感じられ、さらにカカオ、コーヒー、バニラのような樽由来の香りが高次元で調和しています。
いま飲んでも十分美味しいワインですが、あと5〜10年は熟成させてもよいでしょう。
ぜひ、皆さんにとっての特別な日に、この「NZ最高峰のボルドーブレンド」を味わっていただきたいですね。
脂身の美味しいステーキ、すき焼きなど、記念日にふさわしいお料理とあわせてください。
デスティニーベイ ミステイ 2010
【パワーとエレガンス】
このワイン「ミステイ」は、価格で比較するとセカンドワインになります。
デスティナイよりカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率が高く、カベルネのパワフルさが上手に表現された、ボルドー左岸スタイルのワインです。
口に含んだ瞬間、レーズン、ブラックベリー、カカオの香り、そしてスパイシーなニュアンスが鼻に抜け、舌にはパワフルなタンニンと旨味の余韻が、非常に長く続きます。
樽由来の香ばしさもしっかりと感じられ、まさしくフルボディのお手本のようなワインです。
優しい味わいの「デスティナイ」と、重厚感のある「マグナプラミア」の中間を目指した、非常に優れたバランスのボルドーワインですね。
今飲んでも十分素晴らしいワインですが、さらに熟成させることも可能です。2010年のワインなので収穫から12年たっていますが、特別な記念日まで寝かせておいてもよいですね。お世話になった方への贈り物にも最適ではないでしょうか。
またこのワインは、年間5,800本ほどしか生産されておらず、非常に希少なワインになっています。飲んだだけで自慢できるような、いわゆる「カルトワイン」といえる一本です。
きっと、記憶に残る味わいになることでしょう。これを美味しいと思ったら、その記憶をもって是非現地(ワイヘキ島)へ行ってみてください!
是非お肉料理とあわせてください。
カベルネの強いコクがあるので、旨味の強いジビエ(鹿、イノシシ等)、羊、ラムのステーキなどがおすすめです。
ワイナリー「デスティニーベイワインズ」について
「デスティニーベイワインズ(Destiny Bay Wines)」は、カリフォルニアからの移民であるスプラット夫妻が、2000年にオークランドのワイヘキ島に設立したワイナリーです。
ワイヘキ島はNZ屈指のリゾート地であり、高品質なボルドーブレンドのワインを生産するワイナリーが多く、別名「ワイン アイランド」とも呼ばれています。
その中でも、デスティニー ベイワインズは、世界でも広く知られるワイナリーです。
ワイナリー設立時より、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とする5種類のボルドー品種を植樹し、2005年にファーストヴィンテージをリリース。そのワインは、当時ファーストヴィンテージのワインとしてはNZ最高となる、パーカーポイント94点+を獲得しました。
さらに世界から注目を集めるきっかけになったのが、2017年に西オーストラリアで行われたカベルネブレンドの頂点を決める「ケープ・メンテル」です。このコンテストでは、デスティニーベイワインズの「マグナ プラミア2013」が世界のカベルネブレンドをおさえ、見事一位に輝きました。
また、近年ではNZの著名なワイン評論家であるボブ・キャンベルが主導するThe Real Review(ザ・リアルレビュー)が発表するNZのワイナリーランキングで、デスティニーベイワインズは毎年上位に選ばれています(2021年は1位、2022年は2位)。
一方で、生産するワインの量は年間2,000ケースと非常に少ないワイナリーで、入手困難なワインであることから、今ではカルトワインとも呼ばれています。
世界的にも珍しいワインのつくり方
先に触れましたが、デスティニー ベイ ワインズで生産されるワインは、
- デスティナイ/DESTINAE
- ミステイ/MYSTAE
- マグナ プラミア/MAGNA PRAEMIA
の3種類のみで、全てカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主体とした「ボルドーブレンド」のワインです。
これらは全て同じぶどうでつくられ、品種の違いはありません。
では何が違うのか。
それは、スタイル(ブレンド)の違いなんです。
赤ワインの醸造では、ぶどうを発酵したあとに圧搾(プレス)して果汁をつくるという工程があります。
その際に、ぶどうから自然に流れ出たフリーランジュース、1度目のプレスジュース、2度~4度目のディーププレスジュース…と、プレスの段階によって異なる種類の果汁が生まれます。
デスティニーベイワインズでは、その果汁の種類ごとに熟成し、ブレンドバランスを変えて、それぞれのワインがつくられているのです。
これは世界的にみても非常に珍しいつくり方なんです。
一般的には一番目にとれた果汁の方が、よりフレッシュで雑味がなくピュアな印象があります。なので最も高価な「マグナ プラミア」に一番目の果汁がたくさん入ってるのかと思いがちですが…、デスティニー ベイ ワインズはその逆。
なんと「デスティナイ」に一番目の果汁(フリーランジュース)が多く含まれているのです。
それがデスティニーベイのワインメイキングの面白いところですね!
確かに一番目の果汁はクリーンでクリアな味わいになりますが、実は「コク」や「複雑味」がより出るのはプレスの回数を重ねた後半の果汁。それらは当然ごくわずかな量しか残らないので、貴重なものになるのです。
岩須 その希少さが3種のワインの価格に反映されているんですね。「品質は同じだけど、使っている果汁のブレンド比率が違う」、そんなつくり方をしているワイナリーは、世界を見渡しても珍しいと思います。
是非、この貴重なワインを手に入れてください。