すっと染みこむピュアな果実味

「テラ サンクタ」の中でいちばん“素直なピノ”

ピノ・ノワールは、繊細で、複雑で、ちょっと気難しい存在。 セントラル・オタゴで名を馳せるこちらの「テラ サンクタ」のピノも、時にスモーキーだったり、深い森を思わせるような重層的な味わいだったりします。

そんな中で、この「ミステリアス・ディギングス」は、比較的軽やかで、素直で、スムーズな印象が強いピノ。 開けた瞬間から「美味しいね」と言わせてくれる、そんな“親しみやすい１本”です。

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かつて金を掘った土地で、今はピノを掘る

畑があるのは、セントラル・オタゴのバノックバーン地区。 かつてゴールドラッシュでにぎわった土地で、今でも金鉱の掘り跡があちこちに残っています。

子どもたちはその風景を見て、「ミステリアス・ディギングス（＝謎の発掘現場）」と名づけました。そしてその名前を、テラサンクタは畑の名前に採用しています。

ゴールドラッシュから時が経ったいま、この土地は金の代わりに“ぶどうという宝物”が採れる場所と言えるかも知れないですね。

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標高300m、砂地の畑が生む“軽やかさと透明感”

「ミステリアス・ディギングス」の畑は、標高300m、北向きの急斜面、そして特徴的な砂質土壌。

この砂地はとても水はけがよく、保水性が低いため、ぶどうの木は深く根を張り、少しずつ、じっくりと栄養を吸い上げて育ちます。

その結果生まれるピノ・ノワールは―― 鮮やかな果実味と、清らかな酸。 タンニンは雪のようにやわらかく、余韻までとにかくスムーズ。

スミレ、赤系果実、スターアニスのようなスパイス。華やかでいながら、どこか無垢な表情を見せてくれます。

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2023年ヴィンテージ：穏やかな果実の力強さ

霜に始まり、天候の波もあった2023年。それでも畑のケアを徹底することで、収穫時にはしっかりと熟した果実が実りました。

収穫は3月下旬から5月上旬まで。時間をかけてゆっくりと熟したブドウが、このワインに穏やかで落ち着いたエネルギーをもたらしています。

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醸造は“ありのままを大切に”

このピノ・ノワールも、テラサンクタらしいナチュラルなアプローチで仕上げられています。

• 野生酵母100%で発酵
• 中立的なフレンチオーク樽で熟成（樽の香りは最小限）
• 有機的・低介入型の造り

造り手はあくまで見守るスタンス。だからこそ、この畑のキャラクターがそのままグラスに表れます。

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テイスティング：素直に「おいしい」と言える味

色合いはルビー色でやや明るめ。香りはチェリーやボイセンベリー、スミレ、ラベンダー、ほのかなスターアニス。

味わいは非常にスムーズで、果実の甘みと酸のバランスがよく、タンニンはさらりとやさしい。余韻には、フレッシュなベリーと、静かなスパイスの名残。

「ピュアな美味しさを楽しむピノ」と言えるでしょう。

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ペアリング：軽やかだけど香りと奥行きのある料理と

このピノは、軽やかで香り高い料理との相性が絶妙です。 素材の風味を大切にしたメニューや、ほんのりスパイスの効いた料理と合わせると、 ワインの華やかさと透明感が一層引き立ちます。

おすすめの組み合わせはこちら：

• 鴨のローストと柚子胡椒ソース → 鴨の旨みと、柚子の香りがワインの赤果実＆スパイスと美しく調和
• 焼き茄子と生姜の白だしマリネ → 香ばしさと出汁の旨みが、ピノの繊細な果実味とよく合います
• サーモンのミ・キュイとビーツ＆ディルのソース → 半生サーモンのなめらかさが、ピノのテクスチャーとぴったり
• 牛肉のたたき 柚子ポン酢と香味野菜 → 旨みと酸のバランスが、ワインの軽やかさとリンクします
• 無花果とブルーチーズ、生ハムの前菜 → 甘さ・塩気・コクを同時に楽しむことで、ワインの奥行きが際立ちます

素材の美味しさにそっと寄り添いながら、ワインの魅力も確実に残していく―― そんな“控えめだけど、芯のある”タイプの相棒となってくれるのがこのワインです。

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ミステリアス・ディギングス。ゴールドラッシュの歴史を抱えた土地から生まれた、宝物のようなピュアなワイン。

テラサンクタのピノの中でも、最も親しみやすく、軽やかで、 一口目でスッと入ってきて、あとからじわじわ好きになる、そんなワインです。

「難しすぎないピノ、でもちゃんと美味しいピノ」を探している方に、ぜひおすすめしたい1本です。

 

ワイナリー「テラ・サンクタ」について

テラ・サンクタは、セントラル・オタゴで4番目に設立された歴史あるワイナリーです。

創業者のサラ・エリオットとマーク・ウェルドンは、1988年に最初に植えた「サンクタ」を含む4つの畑が、それぞれ異なる土壌と立地の特徴を持ち、素晴らしいワインを生み出す可能性を見出しました。

現在は、カリフォルニアやニュージーランドで経験を積んだアンドリュー・キーンリーサイドが醸造責任者を務めています。

テラ・サンクタがあるバノックバーンは、セントラル・オタゴ唯一のG.I.です。気候は砂漠のように乾燥しており、ブドウは酸を保ちながら健全に熟成します。また、北向きの畑と3つの山脈が、ブドウ栽培に適した環境を提供しています。

代表的な「サンクタ・ヴィンヤード」は1991年に設立された、バノックバーンで最初のブドウ畑です。この畑は、立地や条件が優れており、複雑で長期熟成可能なワインを生み出しています。

彼らのワインは、ボブ・キャンベルやジェームス・サックリングなどの著名な評論家からも高い評価を受けています。

産地セントラル・オタゴについて

国内最南端の産地「セントラル・オタゴ」は、ピノ・ノワールの名産地として知られ、ブルゴーニュ、オレゴンと並び「世界三大ピノ・ノワールの産地」とも呼ばれています。

ピノ・ノワール以外では、アロマティックな白ぶどうの栽培に力を入れています。この地域はNZのワイン産地の中で、唯一の半大陸性気候であり、1日の寒暖差が大きく、冷涼で非常に乾燥しているという特徴があります。

また、小規模ワイナリーの宝庫でもあり、風光明媚な町クイーンズタウンを拠点としたワイナリーツアーも人気です。

テラ・サンクタ ミステリアス・ディギングス ピノ・ノワール 2023（Terra Sancta JMysterious Diggings Pinot Noir 2023）

項目	内容
ワイナリー名	テラ・サンクタ
生産国	ニュージーランド
産地	セントラル・オタゴ
種類	赤
ぶどう品種	ピノ・ノワール
ヴィンテージ	2023
アルコール度数	13.0%
容量	750ml
備考	スクリューキャップ

 

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