ミネラル豊富なソーヴィニヨン

ブランド名は「レヴレット エステート」。

レヴレットとはフランス語で「うさぎ」を指します。

ロゴには描かれた三匹のうさぎは、畑、醸造、流通というワインの仕事にとって重要な３つの柱を象徴しています。

拠点は北島のホークスベイなのですが、ソーヴィニヨン・ブランに関しては、大産地マールボロ産のぶどうを使っています。

サブリージョンは、アワテレヴァレー。アワテレはパッションフルーツ類よりも、ハーブの香りが前面に出やすい土地柄です。

このワインはグラスに注いだときの香りは、やや穏やか。スワリングすると、柑橘とハーブが混ざった良いアロマが出てきます。

味わいはグースベリー（セイヨウスグリ）の実のようなニュアンスに、刈ったばかりの芝生の香りがすっと鼻に抜けるのを感じます。

余韻は、ライムなどの柑橘類と、かりんのジャムのような旨みを伴った後味が長く続きます。口中に残るほのかなスパイス感、ミネラル感も印象的です。

パッと明るく華やかなタイプと言うよりは、食卓に１本置いておいてじっくり楽しみたいソーヴィニヨン・ブランと言えるでしょう。

あわせられる食事の幅は広いです。

• ルッコラを散らしたタイのカルパッチョ
• ディルを添えたサーモンのソテー
• ローズマリーを添えた鶏肉のグリル
• エビチリ

このあたりが良きペアになります。

ポイントは、どの料理もしっかりハーブやスパイスを効かせること。そして、レモンやライムなどの酸味を加えると、このワインとの相性はさらに高まることでしょう。

ちなみに、３匹のうさぎマークのレヴレットのワインは、個人的には「お値段以上」のものが多く、「お食事と合わせやすいものばかり」だと思います。

二兎を追うものは一兎をも得ず、と言いますが、このレヴレットの場合はそうじゃない。

「味＋価格＋ペアリングしやすさ」の3つを追ったらぜんぶ叶えちゃった、みたいな感じだと思ってます！

ワイナリー「ワインポートフォリオ」について

ワインポートフォリオ（Wine Portfolio）は、ニュージーランドのみならず世界で高い評価を受ける「モートン・エステート」のオーナーが、その名を大手メーカーに売却し新たにはじめたワイナリーです。

「レヴァレット・エステート」や「IQ」、「ミルズ・リーフ」、「サザンクロス」など多数のブランドを所有し、ホークス・ベイやマールボロなどNZ各地の畑から、多様なニーズにあわせたワインを生産しています。

産地マールボロについて

「マールボロ」は、NZのワイン産地の中心地です。

豊富な日照量や、1日の中での寒暖差が大きいことなど、ぶどうの生育環境にとって好ましい自然の条件が揃っており、マールボロではNZワインの8割以上が生産されています。

その中でも、キリッとした酸味と溢れる果実味が特徴のソーヴィニヨン・ブランは圧倒的な生産量を誇り、唯一無二のキャラクターとして世界で広く愛されています。また赤ワインでは、豊かなベリー系の果物の味わいが魅力のピノ・ノワールが人気です。

レヴレットエステート マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン2022（Leveret Estate Marlborough Sauvignon Blanc 2022）