樽と果実のまろやかシャルドネ

ホークス・ベイと言えば、ニュージーランド屈指のシャルドネ産地。多くのワイナリーが質の高いシャルドネをつくっているとあって、期待も上がります。

さてこのレヴレット エステートのシャルドネは･･･

ステンレスタンクでの発酵、木樽での発酵を併用し、酸味を穏やかにするためにマロラクティック発酵も行っています。

澱とともに9ヶ月間樽熟成。清澄を経てボトリングしているということ。果実味が豊かでクリアな味わいに仕上がっていることを予感させます。

さて、いざグラスに注いでみます。

いちばん始めに感じる果実は桃です。熟れた白桃の甘い香りに、ライムのような柑橘香も混じります。そして、樽由来のローストしたヘーゼルナッツの香ばしさも感じられます。

味わいは実に滑らか。樽の風味は心地よいものの、出すぎてはいません。果実のフレイバーがしっかりと感じられ、ややフルーツ感優勢のバランスに仕上がっています。

余韻はしっかり長めで、飲み込んだ後にもう一度戻ってくる香ばしい樽の香りが、１杯の充実感を上げてくれます。

おすすめのペアリングは、なんと言っても白身魚のムニエル。

ソースにバターが加わると良いですが、このワインはあくまでもフルーツ主体なので、料理のバター風味は強すぎない方がよいでしょう。さらっとオリーブオイルでシンプルに焼き、レモンを添えるだけでもじゅうぶんあうと思います。

また、鶏肉のクリーム煮込み、魚介をつかったクリーム系のパスタにもよいですね。いずれも、少し水分が多めのあっさりとしたクリームの料理が好ましいと思います。

さあ、週末は、美味しいワイン × 美味しい料理のペアを揃えてみましょう。

ワインタイムの充実は、明日からの活力につながります。そして、その充実のお手伝いが得意なのは、ニュージーランドワインなのです！

ワイナリー「ワインポートフォリオ」について

ワインポートフォリオ（Wine Portfolio）は、ニュージーランドのみならず世界で高い評価を受ける「モートン・エステート」のオーナーが、その名を大手メーカーに売却し新たにはじめたワイナリーです。

「レヴァレット・エステート」や「IQ」、「ミルズ・リーフ」、「サザンクロス」など多数のブランドを所有し、ホークス・ベイやマールボロなどNZ各地の畑から、多様なニーズにあわせたワインを生産しています。

産地ホークス・ベイについて

「ホークス・ベイ」は北島東部に位置し、豊富な日照量と比較的温暖な気候が特徴の地域で、国内で2番目に大きなぶどうの栽培面積を誇ります。

ホークス・ベイでは特にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、マルベック、シラーからつくられる赤ワインの生産に力を入れており、白ワインではフルーツ感のあるシャルドネが人気です。

また、もともとは川底であった場所が地震により押し上げられたことにより生まれた「ギムレット・グラヴェルズ」というエリアは、ホークス・ベイの重要なサブリージョンの一つとなっています。

レヴレット エステート ホークス・ベイ シャルドネ 2022（Leveret Estate Hawke's Bay Chardonnay 2022）