キムラセラーズ ネルソン アルバリーニョ 2024

復活！アルバリーニョ

アルバリーニョというぶどうは、スペインやポルトガルの沿岸地域で育てられている品種。

爽やかさとミネラル感が特徴で、やや塩味を感じるようなワインができあがります。そのため「海のワイン」とも称され、海の風を思わせる独特の風味を楽しむことができます。

2022年、キムラセラーズが初めて手がけたアルバリーニョは、限定企画ワインということもあり、あっという間に完売。その素晴らしい風味が多くのファンを生みました。

その熱い期待に応え、今回２年ぶりにアルバリーニョの新ヴィンテージが登場。味わいはさらに進化しています。

ぶどうの産地ネルソンはニュージーランド南島の最北端に位置する港町。

木村さんが信頼を寄せる農家から直接買い付けたぶどうは、砂利の層に覆われた粘土質の土壌の畑産で、樹齢は12年。

収穫後、丁寧に圧搾され、ステンレスタンクで低温発酵させることで、フレッシュで鮮やかなアロマを最大限に引き出しています。

ではさっそくテイスティングしてみましょう。

まず、最初に感じられる香りは、ジャスミンのような優雅な花の香り。その後に柑橘類や熱帯フルーツの甘く豊かなアロマが広がります。

ひとくち含むと、その濃密さに驚きます。

かりんやコンポートした洋梨を思わせる果実味がジュワッと広がり、そこにミントのようなハーブの爽快感が加わります。

さらに、柑橘のワタのようなほろ苦さと蜂蜜のような優しい甘みが感じられ、全体として丸みのあるテクスチャーに仕上がっています。

余韻には、適度なミネラル感と塩味が加わり、心地よいバランスを保っています。

アルコール度数は14度とやや高め。

前回のキムラセラーズアルバリーニョは、どちらかと言えばすいすい飲めるタイプでしたが、今回はじっくりと料理にあわせてゆっくり楽しむ、深みのある１本となっています。

あわせる料理は、やはり「海のワイン」であるアルバリーニョとの相性を考えると、海鮮を使ったものが良いでしょう。

やや重みのある味わいのワインなので、オイル＋塩味がしっかりと乗った料理がマッチしやすいです。

例えば

• タコとスズキのカルパッチョ（たっぷりオリーブオイルと岩塩をかけて）
• イワシのエスカベッシュ
• ムール貝の白ワイン蒸し（オイルソースをかけて）
• そら豆と海老のかき揚げ
• 小エビとシイタケのフリット

こんな料理と合わせれば、ワインの複雑な風味が一層引き立ちます。

また、風味とボディがしっかりしているため、酸化にも強く、開栓後も3日間は美味しくお楽しみいただけると思います。

ワイナリー「キムラセラーズ」について

「キムラセラーズ（KIMURA CELLARS）」は、日本人・木村滋久さんによる家族経営のワイナリーです。

木村さんは、ニュージーランドでワイン醸造とぶどう栽培学を学び、現地のいくつかのワイナリーで栽培・醸造の仕事を経験したのち、2009年にマールボロで「キムラセラーズ」を設立しました。

「造り手の顔の見えるワイン」「消費者に近い距離の生産者」をコンセプトに、オーガニック農法にこだわった丁寧なワインづくりを行っています。

2018年からは念願だった自社畑でのぶどう栽培もスタート。より一層オーガニック農法にも力を入れています。

そんなキムラセラーズのロゴは、NZの象徴的な植物である「シダ（koru）」の新芽をサクラで表現したもの。シダはNZの象徴で、「新しい始まり」「成長」「調和」などを意味します。

産地ネルソンについて

「ネルソン」は南島北部に位置し、年間日照時間が非常に長いことから「サニーネルソン」の愛称で親しまれています。

比較的小さなこの産地では、ブティックワイナリーと呼ばれる小規模のワイナリーがほとんどです。

豊富な日照量を活かし、主にシャルドネや、ソーヴィニヨン・ブランやリースリング、ピノ・グリなどアロマティックな白ワインが生産されています。赤ワインではしっかりとしたフルーツ感のあるピノ・ノワールが人気です。またネルソンは、ホップや果物の産地としても有名です。

キムラセラーズ ネルソン アルバリーニョ 2024（Kimura Cellars Nelson Albarino 2024）

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