甘みまろやか上質リースリング

「甘みに癒やされたい」

そんな日はありませんか？僕はあります。

辛口ばかりだと疲れちゃう。たまには甘い癒やしが欲しい。

そんなときに役に立つ、上質な甘みを持つリースリングをご紹介します。

「酸味と甘みのバランスが素晴らしい」

このワインを端的に説明するならば、この表現がぴったりです。

口に含むと、心地よい酸味と柔らかい甘みが同時に感じられます。そして、飲み込んだ後に残る余韻にも、その酸と甘さが貫かれています。

香りの軸は「りんご」です。生のりんごの風味と、コンポートした凝縮したりんごの風味が両方感じられます。

また、ライムのような柑橘の酸味や、あんず、白桃の熟したフルーツの風味もあり、さらに白いお花のフレイバーも品良く香ります。

ペトロール香（灯油のような香り）は、ほとんど感じません。

アフターに残るのは、蜂蜜のようなコクのある甘み。そして、貝殻や石灰のようなミネラル感もあり、これが味わいを立体的にしています。

これから食事をはじめる前のわくわくした時間、食前酒として楽しむのに、こういった甘酸っぱいワインは最適だと言えると思います。

食中酒として飲むならば、スイートチリソースの生春巻きや、青パパイヤのスパイス炒めなど、少し辛みのあるエスニック料理がよくあいます。スパイスカレーにあわせても良いでしょう。

また、食後にデザートと合わせて楽しむのも乙です。レモンタルトやラズベリーのムーズなどとはバッチリあうでしょう。

ちなみに、このボクモでこのワインをグラスで販売したところ、開栓してから１週間くらいは美味しく飲めることわかりました。

甘さのバリアに守られて、開栓後の賞味期限は比較的長めになるようです。

一気にたくさんではなく、ちょっとずつ飲めるのも良いポイントだなと思います。

さてここからは、このブランク・キャンバス　アナンデール・ファーム・リースリングについて少し深掘り。

この「ブランク・キャンバス」は、ニュージーランドのワイン界でも屈指の有名人、マット・トムソン、ソフィー・トムソン夫妻による家族経営のワイナリーです。

夫のマットは、過去に国際的なワインのアワードで「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたこともある実力者。

ソフィーは、マールボロ地区で最初のマスター・オブ・ワインを取得したというウルトラ級の才媛です。

つまり、国を代表するような醸造家の夫と、世界のワインについて知り尽くした妻による夫婦タッグによって、ニュージーランドトップクラスのクオリティを持ったワインを生み出しているというわけです。

拠点は、ニュージーランド最大のワイン産地マールボロ。一部のハイクラスなピノ・ノワールに関しては、セントラル・オタゴでもつくってます。

このリースリングは、マールボロの海岸沿いの地域「ブラインド・リバー」にある畑「アナンデール・ファーム」で育てられたぶどうを使っています。

畑は栽培家のターナー・ファミリーによる管理の下、サスティナブル認証を取得しています。

そして、このワインはマールボロらしさを追求したワインの証として「アペラシオン・マールボロ・ワイン（AMW）」の認証を受けAMWのマークがつけらています。

ちなみに、二人はこのワインを「昔ながらのレモネードのニュアンスがあるワイン」と言います。

「私たちは、料理を作りながらこのワインを飲むのが好きなんです」ともコメントしています。

ワイナリー「ブランクキャンバス」について

ブランク キャンバス（Blank Canvas）は、ワイン醸造でコンサルタントのマット トムソンが妻のソフィーと共にマールボロで立ち上げたワイナリーです。

夫のマット氏は、2008年のインターナショナル ワイン チャレンジで、Winemaker of the Year を受賞するなどNZを代表する醸造家であり、妻のソフィー氏は2021年に世界最難関のワイン資格である「マスター オブ ワイン」を取得しています。

妥協せずに選び抜いた畑で栽培される最高のぶどうと、こだわり抜いた醸造方法でつくり上げられる彼らのワイン。ソフィーMWとのパートナーシップの下、マット氏の20年以上にも渡る幅広い経験と知識の集大成が、このブランクキャンバスで表現されています。

 産地マールボロについて

「マールボロ」は、NZのワイン産地の中心地です。

豊富な日照量や、1日の中での寒暖差が大きいことなど、ぶどうの生育環境にとって好ましい自然の条件が揃っており、マールボロではNZワインの8割以上が生産されています。

その中でも、キリッとした酸味と溢れる果実味が特徴のソーヴィニヨン・ブランは圧倒的な生産量を誇り、唯一無二のキャラクターとして世界で広く愛されています。また赤ワインでは、豊かなベリー系の果物の味わいが魅力のピノ・ノワールが人気です。

ブランクキャンバス アナンデール・ファーム リースリング 2023（ Blank Canvas Anandale Farm Riesling 2023）