ヴァリ ヴィンヤーズ バノックバーン ピノノワール 2023
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パワーと構造美

セントラル・オタゴの中でも、バノックバーンはひときわ高い評価を受けているエリアです。
2022年、ニュージーランドの知的財産庁によってGI(地理的表示)としてバノックバーンが登録され、その名声はさらに高まりを見せています(セントラル・オタゴの中で、単独でGI認証されているサブ・リージョンはバノックバーンだけ)。
クロムウェル盆地に抱かれるような形で広がるこのバノックバーン。日照量が豊富で乾燥しており、かなり水はけが良いのが特徴です。オタゴの太陽をめいっぱいに受けたぶどうは、凝縮した果実味と豊かなタンニンを持つワインになりやすい傾向があります。
さあ、そのバノックバーンのピノを、オタゴの複数のエリアに畑を持つヴァリ ヴィンヤーズが手がけると、どうなるか。
その答えは、「パワーと構造美」。バノックバーン特有の力強さ、そして複雑な風味が過不足なくボトルに収まっています。
ギブストン、ベンディゴ、ノース・オタゴのワイタキと、それぞれの畑の個性を丁寧に引き出している造り手だからこそ、他のサブリージョンと飲み比べるとその独特さがよくわかると思います。
畑について
ヴァリのバノックバーンの畑はホール・ロードに位置し、植樹は2000年。
標高350m、風積黄土とシスト岩盤の上に、砂質で深く水はけの良い土壌が広がります。根は深く伸び、乾燥した気候のもとでも水分と養分をしっかりと吸い上げます。
この畑のワインは明らかに熟成向き。造り手が「20年以上」と言い切るポテンシャルを持つ畑です。
豊かなタンニンは、長い年月をかけてゆっくりと分子結合し、液体をまろやかにしていきます。
ワインのつくり
収穫した果実の35%を全房のまま発酵させます。梗ごと使うことで、果実の力強さの中にフローラルなアロマや複雑なスパイスのニュアンスが加わります。
フレンチオーク樽で11ヶ月熟成、新樽比率は27%。果実の凝縮感を活かすため、樽の風味はやや抑制が効いています。クロスフロー・フィルターをかけてボトリングされています。
テイスティングコメント
グラスに注ぐと、ブラックベリーやダークチェリーの濃い果実香に、ジャスミンやライラックのフローラルなアロマが重なります。時間をおくと、ワイルドタイムのハーブ感、リコリス、そしてかすかな燻煙のニュアンスが顔を出します。
口に含むと、ベルベットのようなタンニンが果実をしっかりと包み込み、たいへん凝縮した味わいがゆっくりと広がります。フレッシュな酸がバランスを保ち、官能的な余韻へとつながります。
アフターに残る香りは実に複雑。貫かれる綺麗な酸、ハーブのニュアンス、ドライフルーツの旨み、スパイスの微かなほろ苦さが渾然一体となり、鼻腔に居座ります。
今飲むならデキャンタージュを。20年以上の熟成ポテンシャルを持つ一本ですので、記念日用にとっておくのも良いでしょう。
ペアリング
バノックバーンの凝縮した果実味と豊かなタンニンには、しっかりとした旨みと脂を持つ肉料理がよく合います。
牛ヒレや仔羊のソテーにはスパイスをしっかり効かせて。タンニンとスパイスが呼応して、ワインの骨格がぐっと引き立ちます。
すき焼きも意外なほどの好相性。甘辛い割り下の旨みが、このワインの果実味と見事に重なります。
今飲むなら、1時間ほど空気に触れさせると良いでしょう。まだ若い果実とタンニンがだんだんほぐれ、本来の複雑さが開いてきます。
ワイナリー「ヴァリ ヴィンヤーズ」について


彼らのワイン造りの中心にあるのは、「土地の個性をそのままボトルに詰め込むこと」。同じブドウ品種であっても、育つ場所(気候や土壌)によって驚くほど味わいが変わる面白さを、ワインを通じて伝えています。
世界が認める「2人の天才醸造家」
ヴァリの最大の強みは、世界クラスの実力を持つ2人の醸造家がタッグを組んでいる点です。
グラント・テイラー(創業者)

ニュージーランドを代表する先駆者です。ロンドンの世界的なコンクールで、前人未到の「最優秀ピノ・ノワール賞」を4回も受賞した、世界で唯一のレジェンド醸造家です。
ジェン・パー(共同醸造家)

2015年に加わった実力派。アメリカ出身で国内外で豊富な経験を持ち、ニュージーランドの「最優秀醸造家賞」にも輝いたことのある素晴らしい才能の持ち主です。
個性が全く異なる「4つの畑」
ヴァリでは、主に赤ワインの王様「ピノ・ノワール」を中心に、白ワインの「シャルドネ」や「ピノ・グリ」、「リースリング」などを造っています。彼らが手がける4つの地域(畑)は、それぞれ全く異なるキャラクターを持っています。
ギブストン

特徴
とても涼しく、ブドウが一番ゆっくり時間をかけて育つ場所です。
味わい
じっくり熟すことで、エレガントで上品、かつ複雑で繊細な味わいになります。珍しい「オレンジワイン」もここで造られています。
バノックバーン

特徴
ギブストンからわずか20kmですが、より温かいエリアです。
味わい
色が濃く、力強い果実味と、程よい渋みが骨格を作る、パワフルなワインになります。
ベンディゴ

特徴
常に日当たりが良く、熱を蓄えやすい温かい畑です。
味わい
「人懐っこい野獣」と表現されるほど、濃厚でリッチ、そしてふくよかでボリューム感のある味わいが特徴です。
ワイタキ

特徴
2004年から始まった新しい産地。フランスの高級産地ブルゴーニュと同じ「石灰岩」の土壌です。
味わい
まるで香水のような華やかな香りと、きりっとした透き通るような酸味、ミネラル感が特徴。特にシャルドネは絶品とされています。
ヴァリ・ワインは、ニュージーランドの大自然と、類まれなる2人の職人の技が融合して生まれたワイナリーです。
難しい専門知識がなくても、「畑ごとの飲み比べ」
産地セントラル・オタゴについて
国内最南端の産地「セントラル・オタゴ」は、ピノ・ノワールの名産地として知られ、ブルゴーニュ、オレゴンと並び「世界三大ピノ・ノワールの産地」とも呼ばれています。
ピノ・ノワール以外では、アロマティックな白ぶどうの栽培に力を入れています。この地域はNZのワイン産地の中で、唯一の半大陸性気候であり、1日の寒暖差が大きく、冷涼で非常に乾燥しているという特徴があります。
また、小規模ワイナリーの宝庫でもあり、風光明媚な町クイーンズタウンを拠点としたワイナリーツアーも人気です。

ヴァリ ヴィンヤーズ バノックバーン ピノノワール 2023(Valli Vineyards Bannockburn Pinot Noir 2023)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ワイナリー名 | ヴァリ ヴィンヤーズ |
| 生産国 | ニュージーランド |
| 産地 | セントラル・オタゴ |
| 種類 | 赤 |
| ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
| ヴィンテージ | 2023 |
| アルコール度数 | 13.5% |
| 容量 | 750ml |
| その他 | |
| 備考 | スクリューキャップ |
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